Macで使うWindows版のOfficeを導入

院内で稼働中のパソコンを数えたら、Macが10台、Windows機は4台ありました。

Macは、電子カルテ用が予備も含めて7台と、それ以外の作業用が院長室に3台です。

Windows機のうちの1台も電カル用ですが、ミニカルテ印刷用のラベルプリンタを使うための<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4040.html" target="_blank" title="苦渋の運用">苦渋の運用</a>です。

そのほかの3台は、ネット予約用、心電図用、レントゲン用と、それぞれ専用端末として利用しています。

このように、Macに対応してないハードやソフトを利用するために、やむを得ずWindowsを使っています。

お役所に提出する申請書類などには<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3248.html" target="_blank" title="「Excel文書」">「Excel文書」</a>が多く、これもまたMacユーザー泣かせです。

Mac標準の表計算ソフト「Numbers」でExcelファイルを開くと、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="文字ズレやマクロの不具合">文字ズレやマクロの不具合</a>がよく起きます。

そこで一部のMacに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="「Mac版Excel」">「Mac版Excel」</a>を入れたのですが、それでも文字ズレや行ズレでスッキリしません。

実は、前述したMacのうち2台には、Mac内でWindows用ソフトが使えるようにしています。

診察室のMacではWindows用の心電図ビュアーを、院長室のMacではWindows用の経理ソフトを使えます。

しかしこれまで、「Mac内Windows」には「Office」を入れていませんでした。動作が重くなるからです。

かといってMacではなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="Officeの入ったWindows機">Officeの入ったWindows機</a>を日常的に使うのは、Apple信者の教義に反します。

この積年の問題は、「Apple Silicon」搭載Macのマシンパワーによって、クリアできたかもしれません。

最新のMacに、最新のOS Venturaと、最新のWindows 11を入れ、明日からはもうExcel文書大歓迎です。

でも、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2130.html" target="_blank" title="Excelは元々はMac用ソフト">Excelは元々はMac用ソフト</a>だったのです。Windowsが発売される前から、私は使ってたんですけどね。

マイナ保険証の利用は、ウィズコロナが前提です

新しいモノゴトを覚えるのが苦手になりました。トシのせい+α+β(!)でしょうか。

興味があるコトですら、すぐ忘れる。いわんや、興味の無いコトをや。

キャパオーバーなのです。脳がどんどん萎縮して、記憶容量が減っているのです、きっと。

覚えたつもりの色んな事柄が、脳から溢れて脳のスキマの脳脊髄液を浮遊している情景が目に浮かびます。

そのスキマはどんどん広がってるので、記憶として取り出せない事柄であれば、いくらでも貯蔵できそうです。

ちょうど、書斎内に存在するはずだけれども行方不明の物品類のようです。

この3年間、それ以前の35年間の医者生活ではほぼ馴染みのなかった出来事に、翻弄され続けています。

新型コロナウイルス感染症、PCR検査、発熱外来、緊急事態宣言、mRNAワクチン等々です。

ついていけないスピードで制度が遷移し、届出だの申請だの入力だのと、無数の作業をやらされ続けています。

それに加えて、このややこしい時に、マイナ保険証やオンライン資格確認制度が着々と進められています。

これもまた、政府に脅されて期限ギリギリに申し込みを終え、来月はネットワーク工事の予定です。

春には新システムに移行する予定ですが、そもそもマイナ保険証を提示する人がどれほどいることやら。

発熱外来で「顔認証」なんてできるんだろうかと、ずっと疑問でしたが、今後はやるしかないのでしょう。

受診者が熱があろうとなかろうと、受付までは入ってもらうことになります。私はまだ抵抗がありますけど。

「新規感染者数」に一喜一憂してきたけれど

新型コロナ感染者の届出方法に誤りがあったために、これまで「新規感染者数」が少なく把握されていた件。

いま、医療機関が新型コロナの新規感染を診断した際に届け出るのは、次の2つです。

「発生届」:高齢者など特定の条件を満たす感染者については、詳細な患者情報をHER-SYS入力する

「日次報告」:日々の感染者の数のみを、年代別に報告(HER-SYS入力)する

ところが一部の医療機関で、発生届を出した症例を日次報告から除外していたのが、今回の問題の原因でした。

じつは私も当初は、発生届を出したケースを日次報告するのは二重報告にならないのか、少し不安でした。

国は、発生届とは関係なく日次報告のデータのみを毎日集計して、「新規感染者数」として公表しています。

なので、発生届が出された症例分を除外すると、新規感染者数が過小報告されることになってしまいます。

発生届には高齢者の症例が多いため、高齢者に報告漏れが集中するという、皮肉な結果を招いてしまいました。

とは言え、現状どれほど正確に感染者数が把握できているのかは疑問です。

自己検査で陽性でも届け出ない人もいるし、そもそもコロナの疑いがあっても検査しない方も増えて来ました。

どっちみち5月からは日次報告自体が不要になると思うと、すでに正確な報告のモチベーションも下がります。

感染者数の届出は流行動向を捉えるために有用ですが、それは「定点観測」だって良いわけですから。

ただ、全国民の毎日の一喜一憂のタネでもあった「新規感染者数」が消えるのかと思うと、感慨深いですね。

正確な検査をしても報告を誤ったら台無しです

鳥取の病院で、搬送された患者がPCR陽性と「誤診」されて点滴治療を受ける、という医療過誤が起きました。

検査結果の「入力ミス」が原因とのこと。誤って「陽性」と判定してしまった、いわば「誤陽性」事例です。

私も2年前に、市内の無料PCR検査所での「結果取り違え」事例に遭遇したことがあります。

無料検査で陽性、当院のPCRでは陰性だったため、無料検査所に問い合わせたら「間違いでした」だと。

保健所に調べてもらうと、その検査所ではその日、結果データの処理で複数の取り違えが起きていたそうです。

呆れるようなミスですが、問い合わせるまで何の連絡も無かった(=隠していた)点は大問題でしょう。

2年前と言えば、志村けんさんが亡くなった頃で、コロナに対する恐怖は今とは比べものになりませんでした。

当院のPCR検査結果を伝えられた方々はみな、陽性は地獄、陰性は天国、みたいな反応をされていましたから。

今回のような「誤陽性」があるのなら、「誤陰性」も無数に存在するはずです。

しかし、「陰性」報告を受けた人が次の検査で「陽転」した場合、通常は最初の判定を「偽陰性」と考えます。

なので「誤陰性」事例は表には出にくいと思われますが、感染対策の観点からは「誤陽性」よりも問題です。

当院のコロナ検査はいま、「NEAR法」による核酸増幅検査に一本化しています。PCRも抗原もやってません。

検査装置から、結果を印字した紙が出るので、それを「結果報告書」に貼付して、患者さんにお渡しします。

過誤が起きるとすれば、それは検査時に装置に入力する患者IDの誤りか、検体の取り違えです。

その2点を確実かつ容易に確認できる手順を作り、その手順を例外なく遵守する。そのことに尽きますね。

「5類移行」決定

新型コロナの感染症法上の位置づけが、5月8日から「5類」に移行する政府の方針が決定しました。

「2類相当」として求められてきた「私権制限」に見合った状態とは考えられない、というのがその理由です。

「今では過剰とも言える感染対策はできる限り早期に見直し」を行うべきだという「反省」も表明されました。

今回の決定に当たっての留意点として、厚労省の部会は次の4点を強調しています。

(1)医療費の自己負担分の公費支援については、段階的に移行する

いまは、検査代だけでなく、コロナ陽性と判定されるとそれ以降の療養期間中の医療費が「無料」です。

「コロナ治療薬の処方対象ですが」「高い薬ですか?」「無料です」「ください」という会話がよくあります。

しかしこれらが3割負担等になるのなら、検査も処方希望者も、なんなら受診者数自体が減るでしょうね。

(2)幅広い医療機関でコロナ患者が受診できるよう、段階的に移行する

当院のように発熱外来をやってきた医療機関の受診者が、今後は減るのか減らないのか、予測がつきません。

院内感染対策や検査体制のノウハウを考えると、今から新たにコロナ診療を行うのは、なかなか大変でしょう。

(3)発生届は終了し、定点サーベイランスに移行する

インフルエンザ等と同じで、新規感染者の実数はもうわからなくなりますが、流行の状況は把握できます。

それで十分でしょ。医療機関としては大歓迎です。大事なのは、重症例への対応だけですから。

(4)マスクや換気等の基本的な感染対策については、 個人の判断に委ねる

「状況によってはマスクが有効」としているので、「有効だけど強制はしない」という難しいスタンスです。

マスク装着率が下がった頃にまだマスクをしていると、逆に変な目で見られるようになるのでしょうか。

5月の「5類移行」の前までにコロナがほぼ収束していることが、いちばん混乱の無い理想型なんですけどね。

水道管は無事

また水道管ネタで恐縮です。なにしろ大切なライフラインですから。

当院外回りの蛇口2カ所は、「鉛筆の芯」程度の水が流れ続ける状態にして、昨夜は帰宅しました。

さて、今度は凍結していないかどうか。興味津々で出勤してすぐに確認してみまると・・・

一方の蛇口からは、数秒に1回ほど水滴が落ちる程度に水流が減っていましたが、凍結は免れました。

よく見ると、蛇口の真下の地面には、まるで鍾乳洞の石筍のような氷柱がまっすぐに立ち上がっていました。

高さ11cm、直径2.5cm(計測&撮影済)。冬の間ずっと水を垂らしていたら、どんなのができるのでしょう。

もう一方の蛇口からは、ごくゆっくりと糸筋状に水が出ており、もちろん凍結していません。

地面には平面上に氷が張っていました。撮影はしましたが、面白みに欠けます。

このことから、凍結防止のために流す水の勢いは、鉛筆の芯よりも少なくても良いかもしれませんね。

だって、半日も水を出し続けるって抵抗ありますよ。もしも途中で水量が増えたら困ります。

熊本地震の時の断水では、トイレを流す水を確保するために自宅から毎日大型ポリバケツで水を運びました。

ある日突然水道が復旧しましたが、出勤してみたら処置室の蛇口から勢いよく水が流れ出ていました。

断水中にたびたび蛇口をひねっているうちに、うっかり全開状態のままにしてることに気付かなかったのです。

停電後の「通電火災」がよく問題になりますが、水道でも気をつけなければなりませんね。

水道管が凍結

なにしろ寒い。熊本でも積雪数ミリ。ま、北陸などの豪雪地帯に比べれば屁みたいなモノでしょうけど。

手違いでヒートテック「超極暖」の洗濯が間に合わず、家人の言うがままに今日の私は「極暖」2枚重ねです。

おかげでひどく着膨れして、袖をまくると腕が締め付けられてうっ血します。そんな感じの1日でした。

今朝7時過ぎに出勤して、クリニックの外回りの水道蛇口をチェックしてみると、2カ所とも凍結していました。

まず、蛇口の回すやつ、あれなんて言うの、ハンドルですか、ほう、あれが回りません。

で、ぬるま湯(熱湯はダメらしいので)をかけたところ、ハンドルは回るようになったけど、水が出ません。

蛇口につながる水道管は、特殊な構造物(断熱材入り?)で包まれているので、何も処置していませんでした。

しかし零下の外気温に晒され続ければ、断熱材もろとも冷えてしまうわけで、中の管まで冷えるのでしょう。

やはり、水を「鉛筆の芯」ぐらいの太さで流し続けておくべきでした。

昼頃やっと、一方の蛇口からは水が出るようになりました。さらに夕方には、もう一方も「開通」しました。

いずれも最初はチョロチョロ、やがて勢いよく出始めました。内部で凍っていたものが全部溶けた感じです。

このたびの寒気を、私は甘く見てました。過去15年間凍らなかったことは、なんの保証にもなりません。

屋外の吹きさらしに位置する蛇口ですから、布か何かで包んだところで結局は、外気温までは冷えるのです。

自ら発熱するような布でもあれば良いのですが・・・あ、もしや、ヒートテック?

「接種間隔」をどんどん縮めてきたけども

米国FDAが、新型コロナワクチンの接種を「原則年1回」にする方向で検討中だと報じられました。

いや、まあそうなるだろうとは思ってましたよ、長期的には。でも過渡期はどうしますかね。

予防接種「用語」に則れば、最初の2回の接種を「初回接種」、3回目以降の接種を「追加接種」と言います。

ワクチン接種によって獲得した免疫が落ち始める頃合いに、「ブースター効果」を狙うのが追加接種です。

当初(2021年11月)は、3回目接種までの間隔は、米国にならって<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3697.html" target="_blank" title="「原則8カ月間隔」">「原則8カ月間隔」</a>と決められました。

ただし、「クラスターの発生などの場合には自治体の判断で6か月以上の間隔」での接種も可能とされました。

さらにその翌月、「医療従事者等は6カ月、一般の高齢者は7カ月」と<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3727.html" target="_blank" title="修正する方針">修正する方針</a>が決まりました。

不足していたワクチンの供給量をにらんだ上での、対象を限定した前倒しです。

昨年2月、岸田首相が突然、「1日100万回接種する」と表明。接種間隔は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3779.html" target="_blank" title="「全対象者で6カ月」">「全対象者で6カ月」</a>となりました。

待ち望まれていたこととは言え、急にぶち上げられたのでは、接種の実務を担う自治体がついていけませんよ。

5月に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3874.html" target="_blank" title="4回目接種">4回目接種</a>も始まりました。対象は「3回目から5カ月以上経過した60歳以上または基礎疾患のある方」。

10月には<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3874.html" target="_blank" title="「オミクロン株」対応ワクチン">「オミクロン株」対応ワクチン</a>による追加接種が始まりました。12歳以上全員が対象です。

さらに接種間隔も<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4034.html" target="_blank" title="「3カ月以上」">「3カ月以上」</a>に短縮されることになりました。欧米での規定にならったものだといいます。

このように、たびたび接種間隔を前倒ししてきたのはもちろん、その方が有益だと考えられたからです。

なのでここにきて接種方針を「原則1年間隔」とするからには、その有効性についての十分な説明が必要です。

さらに過渡期はどうするのでしょう。前回は3カ月間隔で接種した、という方がかなりいらっしゃいます。

まずは、10〜12月に接種を受けた方の次の接種時期について、国は目安を早めに示してほしいですね。

春からも、たぶん完全予約制です

新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方向です。

感染しても待機が不要となるなら、市民生活は一変するでしょう。しかし医療現場はどうでしょうか。

外来診療に限るなら、少なくとも当院の診療スタイルは、しばらくの間はあまり変わらないかもしれません。

「世の中の規制が緩んだので、今後は院内感染も覚悟してください」なんて言うわけにはいきません。

今後も「季節性インフルエンザ」程度には、院内感染を避けるための努力・工夫をしなければなりません。

高齢者や基礎疾患のある方と、発熱者や風邪症状のある方とでは、動線や時間帯を分離する必要があります。

たとえ同じ発熱者どうしでも、1カ所の「発熱者待合室」に集めることはできません。

そのためには結局、完全予約制にして駐車場待機を徹底する、これまでと同じ方法を続けるしかありません。

「診療・検査医療機関(いわゆる発熱外来)」が、制度上どうなるのか、まだわかりません。

すべての医療機関が原則として、コロナの診療・検査をしなければなりませんが、これはインフルと同じです。

季節性インフルエンザ並の診療でよいと言われても、外来診療はこれまでとほぼ同じかもしれません。

自分自身のリスクを考えたら、個人防護具もあまり手抜きしたくはありませんね。

保湿しながら乾かす毎日

皆様の乾燥肌は、いかがですか。保湿剤の処方が増えてますね。

テレビ番組でも、乾燥肌対策の特集が目立ちます。肌を「けっして掻くな」、保湿剤を「しっかり塗れ」と。

私も「ヘパリン類似物質」やそれに類似した物質を、とくに両手には毎日何度も塗っています。

ですがなにしろ、たびたびアルコール消毒をするものだから、ある種のイタチごっこになってしまいますね。

1人の患者さんの診察に際して、通常1〜2回、多ければ3回以上、「速乾性擦式手指消毒剤」を使います。

なので毎日トータル100〜150回ほど、手掌・手背・指間・手首、さらに前腕の途中まで消毒しています。

この寒い時期に駐車場にたびたび出るので、インナーはヒートテックの「極暖」か「超極暖」です。

しかし袖口の汚染を避けるために、ヒートテックも白衣もガウンも、全部肘のあたりまでまくっています。

そこへアルコールを擦り込むと、ますます寒く、冷たく、肌はヒリヒリと痛みます。

保湿剤入りの消毒剤もありますが、そんなモノでは保湿効果は足りません。

たびたびヘパリン類似物質等を塗布しなければならず、しかしそれもすぐに剥がれるのです。

そもそも、乾燥肌対策をしながら「速乾性」の消毒液を使うこと自体、矛盾してますからね。

「乾燥までに最低15秒以上を要する消毒剤量を手に取り、擦り合わせる」

CDCのガイドラインによると、アルコール消毒剤はの適切な使い方は、このようになっています。

15秒間擦り続けられる液量って、かなりのものですよ。塗り始めはベチャベチャ。乾くと超極寒。

それからあわててヘパリン類似物質をベタベタ塗る。Macのキーボードもつやつやしてきます。

そんな具合に朝から晩まで、乾かしたり湿らせたり乾かしたり湿らせたり、まったく肌には過酷な季節ですね。