録画機能付きテレビ

16年以上使ってきた実家のテレビが故障したので、ついに新しいテレビを購入しました。

以前から買い換えを勧めていたのですが、まだ不自由なく見れるからと、母はアクオスを使い続けてきました。

昭和ひと桁生まれの人間には、使えるモノはムダにしないという倹約精神が、戦前から染みついているのです。

しかし最近、画面が乱れたり突然フリーズするようになり、母もついに買い換える気になったようです。

そうと決まれば、家電製品を買うのが私はわりと好きなので、すぐにエディオンに走りました(車で)。

簡単操作を突き詰めたら、やはり録画用HDD内臓テレビでしょう。Blu-rayレコーダー内蔵ならさらに良い。

そのような条件を満たすテレビはしかし、意外と機種が限られるようですが、ありました。買いました。

外付けの機器を接続する必要が無いし、リモコンはひとつだけ。母にはそのテレビがベストだと思います。

でも一般的には、HDD内臓テレビって流行らないようですね。

録画容量等の選択の自由度や将来の拡張性、故障時の修理なども考えると、一体型は不利です。

なので自分用なら、私がそんな製品を買うはずがありません。これはあくまで母用なのです。

自宅のテレビには、外付けHDDをUSB接続するタイプの録画機能が備わっています。いまはこれが主流です。

さらに全録機能付きBlu-rayレコーダーを接続し、もうこれ以上の環境はない、と自分では思っています。

録画容量は合計10TB(テラバイト)を超えていますが、異常な高容量とは思いません。いまどき普通ですよね。

ただ、これだけ環境を整備したのはいいけど、録画番組を見るヒマがないですね。残念ながら。

政治家は曖昧な表現を好む

「いま、国際情勢は、不安定化、流動化しています」

岸田首相は今夜の記者会見で、防衛力強化の必要性を説くための前提として、冒頭のように述べました。

「いま、国際情勢は、不安定で流動的です」

このように言った方が日本語としてはこなれていますが、敢えて堅苦しい表現を使いたがるのが政治家です。

「不安定に向かっている」という意味での「不安定化」なら、現時点ではまだ安定しているのでしょうか。

いやおそらくは、「すでに不安定だが、ますます不安定になっている」の意味なのでしょう。

「流動化」にしたって、「いまから流動的になる」ではなく「ますます流動的になる」という意味のはず。

政治家は何にでも「化」を付けたがります。

前にも書いたように、「加速する」と言わずに「加速化する」と言うのがいい例です。

「加速する」=「速度が増す」であるならば、「加速化する」=「加速度が増す」と考えるべきです。

つまり、実際に加速するかどうかではなく、今後加速する方向であるという間接的な表現なのです。

「化」をつけることで、何もかもが具体性や確実性を欠き、「前向きに善処」と同じ精神論になります。

言葉尻を曖昧にして言質を取られないような発言をするのは、政治家の性(さが)なのでしょう。

乳幼児の新型コロナワクチン、もしも接種を希望するならお早めに

乳幼児への新型コロナワクチンの接種は、希望者が少ないため、当院ではまだ始めていません。

また、いざ接種するとなると、他の年齢層の新型コロナワクチンとの取り違えを防ぐ注意が必要です。

専用の時間帯を作らなければならないので、とりあえず今月中に1枠だけ、接種日(接種枠)を作りました。

しかし1枠作ると、2・3回目用の接種枠を、1回目のそれぞれ3・11週間後に設定する必要があります。

熊本市から今日、「特例臨時接種期間満了に伴う留意事項について」という連絡メールが届きました。

新型コロナワクチンの予防接種法の特例臨時接種の実施期間は来年3月末までなのでよろしく、との内容です。

ということは、乳幼児の3回目を期限内に終わらせるには、1回目を1月13日までに開始しなければなりません。

いま接種を決めかねている方や考え中の方には、もし接種するなら、年明け早々がリミットだということです。

定期接種を受けに来る方にいつも尋ねているのですが、新型コロナワクチン接種の希望者はわずかです。

しかも具体的な希望ではなく、多分打つ、世の中の様子を見てから時期を決める、みたいな方がほとんど。

ワクチンは希望する数だけ配給されるはずなので、ワクチン不足で接種できないことはありません。

ただ、早く接種計画を立てないと、規定上、接種ができなくなってしまうかもしれません。

慎重に構え過ぎてていたら打ち損ねる可能性があります。悩んでいる方は、とりあえず早めにご相談ください。

卵は物価の優等生

「物価の優等生」と言われる卵の値段がどんどん上がっていると、今日も激しく報じられていました。

飼料価格の高騰や、鳥インフルエンザの影響によるものです。

私はしかし、メディアが、NHKですら、「優等生」という言葉を連呼していることが不思議でなりません。

「優等生」を辞書で引くと、「成績・品行とも特にすぐれている学生や生徒」とあります。

でも「成績」や「品行」によって生徒を「優等」だと短絡的に評価するのは、「昭和の発想」じゃないですか。

いまは「みんな違って みんないい」(金子みすゞ)の時代です。ともかく、人に優劣を付けないことです。

世の中の物価が全般的に上がっても、卵は値段はずっと上がらず、これが人々にとっては高評価でした。

そのことを擬人的に、卵には「優れた品行」が備わっているとして、優等生だと認定したのでしょう。

私はしかし、何十年たっても値上がりしないモノって、どこか構造的におかしいと思います。

生産の効率化によって値段を維持してきた生産業者にとっては、地獄のようなデフレだったのかもしれません。

それを優等生だとはやし立てて無理をさせて来たのは、一種の「いじめ」じゃなかろうかとさえ思えます。

などと書きながら、ところで「物価の劣等生」って何だろう、と考え始めて答えが出ません。

熊本は日本のアリゾナか

「AppleがTSMCの新工場の最大の顧客になる」と、AppleのクックCEOが今朝のイベントで発言しました。

残念ながらこれは熊本工場ではなく、米アリゾナ州に建設中の半導体工場の話でした。

記事には、「TSMCは日本の熊本県やアメリカのアリゾナ州で半導体工場の建設を進めています」とあります。

もしや熊本は「日本のアリゾナ」じゃあるまいか、と思ってしまいますが、なんかちょっと響きがイヤ。

アリゾナ州は、カリフォルニア州に隣接し、グランドキャニオンがあり、ハイテク産業の拠点らしいぞなもし。

同様に熊本県も、福岡県に隣接し、阿蘇があり、ハイテク産業の拠点。やはり、日本のアリゾナなのか?

アリゾナの新工場では、3nmプロセスの半導体を量産する計画だといいます。

当初5nmだったものを4nmのラインに切り替えたと最近報じられたばかりというのに、もう3nmですか。

さらに、2025年までには2nmの量産も始めるべく、開発を進めているとか。

世界の最先端半導体チップの製造は、台湾TSMC、米国Intel、韓国Samsungの3社がほぼ支配しています。

かつて「電子立国」と呼ばれていた日本は、再び地位を挽回すべく、2nmより先の開発を進めているようです。

アポロ11号に搭載されていたトランジスタ数は全部で数万個。MacBookには160億個。有名な比較話です。

そのレベルをさらに超えて、シリコン原子の大きさに迫る極微半導体回路の開発には、驚嘆するぞなもし。

発熱外来の報酬は下げ、支援金は渋る

熊本県内の新型コロナ新規感染者数が、今日は2236人でした。2千人超えは3か月ぶりのことです。

以前ほど一喜一憂しなくなった感染者数ですが、それでもとくにこの2,3週間は気になる推移を見せています。

全数届出が終了し、感染者数も以前ほど厳密には把握されていないでしょうから、実数はもっと多いはずです。

自宅での抗原検査キットで陽性だった方には、医療機関を受診しない方も増えています。

新型コロナはやがて、普通の風邪と同じような扱いになるのでしょう。欧米ではすでにそうです。

その真逆にあるのが中国。そして日本はその中間かもしれません。ある意味で、発展(?)途上なのです。

発熱外来に対する国の補助金や助成金も、2年前には大盤振る舞いでしたが、最近はサッパリです。

診療報酬もどんどん減らされ、発熱外来の役割は終焉に向かって(向かわされて)いるようにすら感じます。

と思っていたら実は、まだ国の支援事業が行われていました。空気清浄機の購入等に支援金が出るようですね。

あまり大々的には周知されていないものだから、私も最近まで気付きませんでした。

今日になって大慌てで、空気清浄機や検査装置などの購入についての「事業計画書」を提出したところです。

いったい国や自治体って、医療機関を支援したいのかしたくないのか。金を出すようで出し渋るんですよね。

ドローンの迷惑飛行には厳罰を

ドローンの「有人地帯の目視外飛行」(レベル4)を認める改正航空法が、本日施行されました。

飛行ごとに国からの許可が必要ですが、住宅地などの上空でもドローンを自動運転で飛ばせるようになります。

十数年前にスマホが登場して一気に発展したように、ドローンも今後爆発的に普及が進むのでしょうか。

一方で、ドローンを使った犯罪やドローンに関連した事故や迷惑行為も、今後爆発的に増えそうです。

事故には至りませんでしたが、昨夜は那覇空港の近くでドローンの飛行が目撃される騒ぎがありました。

安全確認のため、同空港の離着陸が1時間半ほど見合わせられました。航空機利用者には大迷惑な話です。

幸い時間帯が夜遅かったので、影響を受けたのは、ANA4便とJAL1便など計7便だけで済んだようです。

目的地を変更した6機のうち、福岡から那覇に向かっていたANA1217便は、米軍嘉手納基地に着陸しました。

私も急病者の発生のためのダイバート経験はありますが、米軍基地に着陸するなんて普通あり得ないでしょう。

レアな体験ではありますが、実際には少々悲惨な出来事だったようです。むしろ、涙無しには語れません。

この便は、福岡空港を20時15分に出発して、那覇空港に21時55分に到着する予定でした。

ところがドローン騒ぎで那覇空港に着陸できず、沖縄南方の海上を細長くグルグル回って解決を待ちます。

最初は左回りに半回転、すぐに8の字に回って向きを変え、右回りに6回転、ついに諦めて嘉手納に向かいます。

機長からは「燃料が持たない」というアナウンスがあったようで、機内は静かな緊迫ムードだったはずです。

大変だったのはそのあと。嘉手納に22時42分に着陸した後、窓のシェードを下げさせられて機内待機。

降機なんてできるはずもなく、給油にも手間取り、那覇にむかって出発できたのはなんと午前4時28分。

乗客・乗員の皆様、お疲れさんでした。せっかくですから、乗り合わせた方はぜひネタにしてください。

ついにインフルエンザが出ました

久々に、当院の迅速検査でインフルエンザと診断するケースが出ました。約2年10カ月ぶりです。A型でした。

今年(こそ)はインフルエンザが流行するだろうと予測して、当院の発熱外来でもずっと警戒してきました。

コロナの抗原検査をする場合は、コロナの濃厚接触者でもない限り、インフルの同時検査を勧めています。

あるいは、コロナのPCR検査とインフルの抗原検査を同時に行う場合もあります。

コロナ陰性ならインフルと診断せよと厚労省が言うぐらいですから、同時検査のハードルは低いのです。

しかもコロナとインフルの同時検査は同じ綿棒で実施出来るので、患者さんの負担も軽くて重宝しています。

熊本市の、定点あたりのインフルエンザ報告数は、10月までは0でしたが、11月はジワジワ増えています。

問題は、今日のようなインフルエンザの方が、コロナの発熱外来の中に紛れ込んでくるということです。

未明から発熱と咽頭痛があり、今朝から嘔吐を伴い39度台の熱。コロナと区別がつかないじゃないですか。

多くの園でクラスターが発生しています。コロナが20人出ているという園もあるようです。

インフルの同時流行が起きたらとても厄介です。インフルエンザワクチンの接種が推奨されるべきでしょう。

さらに言うなら、あまり人気は無いですが、小児への新型コロナワクチンの接種も検討すべきかもしれません。

そんなわけで、乳幼児へのコロナワクチンも希望があれば接種すべく、予約受付を開始したところです。

新空港オープンまで、あと110日

街中も観光地も、日本中のあちこちが賑わっています。今朝の羽田空港は6時頃から大混雑だったそうです。

ANAが11/29から12/1までの3日間、国内線全区間7,000円(搭乗日は1/5〜2/28)セールをしていました。

実際には、これに別の経費が加わるので、空港ごとに異なりますが7千数百円になっていました。

対応する座席数はあまり多く無いので、特定の路線や日付によってはすぐに売り切れたようです。

元々の運賃設定が高額な、概ね長距離の路線ほど、人気が集中したのは当然のことでしょう。

私も、熊本-羽田-石垣-羽田-熊本、という楽しげな予約を入れてみましたが、決済しなかったので流れました。

もちろんこれはコロナ禍ではおなじみの、旅程を具体的に計画して楽しむ「脳内旅行」です。

コロナ第8波を考えると1月・2月の旅行は抵抗がありますね。でも3月には「実践」できるかもしれません。

3月23日には、熊本空港の新旅客ターミナルビルが供用開始となります。これは行かなければなりません。

「新空港オープンまで、あと110日」と、今日の阿蘇くまもと空港のサイトには表示されています。

でも残念ながらその日は木曜日。なので翌日の休診日(金曜日)に、空港を「堪能」してみたいと思います。

なんならその日に飛ぼうかと、ANAのサイトで3月24日の便を見て驚きました。

マニアックな話で恐縮ですが、熊本-羽田間に「ボーイング787−8(通称78M)」が2往復も飛んでるんです。

これは中距離国際線仕様の機材で、現在国内線・国際線兼用として、主に幹線を飛んでいるヤツです。

熊本に来ることは希でしたが、どうやら来年3月17日からは、羽田との間を毎日2往復飛ぶようです。

このタイミング。どう考えても熊本空港新ターミナルへのご祝儀でしょう。コレは乗らなくては。

というわけで、朝から空港内を探索し、78Mで東京往復、帰熊後に空港で食事、という計画です(脳内)。

スペインに逆転勝利して決勝トーナメント進出へ

サッカーW杯カタール大会。スペイン戦はすばらしい逆転勝利で、日本は決勝トーナメント進出を決めました。

早起きして生で観て良かった。いや、ごめんなさい、録画中の番組を5時から追っかけ再生で観たのでした。

試合終了後の時間帯から観始めたのでは、ニュース速報などで結果を知ってしまうリスクがあります。

それを避けるために、試合途中の時間帯から録画を観始めたわけで、つまり「生」じゃないけど「半生」です。

それにしても、あのゴール。三笘がゴールラインぎりぎりから折り返して田中が押し込んだヤツね。

私の位置からはアウトに見えました。もう少しリビングの左側から観ていたとしても、たぶん同じでしょう。

しかしラインの真上から見たらどうか。もしかするとボールは、ラインに2,3cm重なってるんじゃないの?

もしもアウトなら、VARの判定にこんなに時間はかからないはず。これはきっと良い結果が出る兆しか。

などと良い方向に推理していたら、その通り。日本のゴールが認められました。

のちにビデオやネット画像で見ると、2,3cmどころか、数ミリレベルじゃないですか。

公式ボールにはセンサーが内蔵されていて、1秒間に500回もボールの位置情報を発信してるんですってすね。

単にビデオで詳しく見るだけではなく、最新の計測システムのおかげで、正しい判定につながったのでしょう。

さて、決勝トーナメント第1戦のクロアチア戦は、12/6(火)の午前0時。またまた休診日じゃないですか。