異常な陽性率は「大波」の証拠

連日コロナの話題もイヤなんですが、どうやら重大な局面に差しかかったように感じています。

昨日の当院のPCR検査は26件と、第7波の頃に比べれば少ないですが、陽性23件(陽性率88%)は異常です。

濃厚接触かつ高熱が出て半日以上経過した方などは、PCRではなく抗原定性検査を行うことが増えました。

昨日と今日で抗原検査を行った方は22件。陽性は17件なので、陽性率は77%。これも高い。

しかしそのような、いかにも「怪しい」ケースを除外して行ったPCRの陽性率が88%ですから唖然とします。

60歳以上の陽性者は少なく、ほとんどは40歳代以下でした。

家庭内の濃厚接触者は3分の1程度で、職場やクラスや部活内での(セミ)クラスターも散見されます。

こまめに自宅で抗原検査をする方も多く、発熱外来としては大いに助かっています。

PCR検査をご希望の方にも、できれば自宅を出る前に、抗原検査をしていただくようお願いしています。

もしも抗原が陽性なら、PCR検査が不要となるばかりか、処方等が不要な方には来院の必要すらなくなります。

そのような、医療機関が関知しない陽性者の数が、国や自治体の集計に全て正しく反映されるとは思えません。

毎日発表される「新規感染者数」は、おそらく実態とはかなり隔たりがあるはずです。

もしかすると、すでにもう第7波を越える「大波」になっているのかもしれません。