熊本市のインフルエンザ患者の定点当たりの報告数が、1.00となりました。「流行入り」を意味します。
市内に25ある定点医療機関の患者報告数の合計が、12/5〜12/11の週はちょうど25だったということです。
当院でも、先週2人、先々週は1人のインフルエンザ感染を診断しています。定点よりも1週間早い動きです。
インフルエンザによる学級閉鎖も、先週2年9カ月ぶりに報告されました。今後爆発的に増えそうな気がします。
コロナ禍下の2020年と2021年は、ほぼゼロに近いほどインフルエンザが流行しなかったのはご存じの通り。
実はその前年の2019年もインフルエンザは例年ほど流行しませんでしたが、その前年は流行りました。
2018年の定点あたり1を超えた「流行入り」は、奇しくも今年と同時期の12/3〜9日の週でした。
その3週間後には定点あたり10を超える「注意報」、その2週間後には30以上の「警報」レベルとなりました。
つまり、流行入りしてから5週間で、警報レベルの大流行に至ったということです。
今期も4年前と同様に経過するとすれば、年末年始に大流行を迎えることになります。
そしてまったく同時期に、コロナ第8波がピークを迎える雲行きです。いやはや、だいぶヤバいと思います。
先週の当院のインフル2名は、コロナとインフルの同時検査をしたら、インフルの陽性が判明したケースです。
濃厚接触者などよほどコロナの疑いが強くない限り、発熱者にはコロナとインフルの同時検査をべきでしょう。