新型コロナワクチン、公費負担見直しへ

新型コロナの新規感染者数が、47都道府県すべてで前の週よりも増加しています。

過去にも経験があり日本中の誰もがわかっているように、これは新たな波にさしかかったことを示す兆候です。

当院での昨日のPCR検査数30件は、第7波ピーク時の日曜と比べれば半分以下ですが、先週より増えています。

その陽性率はちょうど50%でした。これも徐々に上がってきています。

高熱や咽頭痛の強い方は相変わらず多いですが、入院を考慮するような重症例にはほとんど遭遇しません。

高齢者を中心にワクチンの接種率が高いので、目論見通り、重症化が予防出来ているのかもしれません。

そのワクチンの接種費用を国が全額負担している現行制度を見直そうと、財政制度審議会が意見しています。

昨年度は、新型コロナワクチンの接種に関連して、2兆3,400億円の国費が投入されたといいます。

厚労省がいつも感染者数や病床利用率などを扱うのと異なり、さすが財務省が気にするのはお金のことばかり。

でもおかげで、厚労省のサイトでは目にすることのなかった接種費用の詳細を、私は初めて知りました。

現行制度での接種単価は、約9,600円ですか。全額自己負担することになると、接種率は激減しそうですね。

一部は国費か自治体の補助が入ることを期待します。肺炎球菌ワクチンみたいに、半分公費とか。

高齢者とか基礎疾患を有する人だけは無料にしてもいいと思います。

でもいったい、あと何回接種するのでしょう。まさか、3カ月間隔で今後もずっと続くワケじゃないですよね。