新型コロナ感染症を、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ引き下げる議論。
以前からくすぶっている話ですが、今回の「感染症法改正案」の審議で、それが確定するかもしれません。
「新型コロナの感染法上の位置づけを速やかに検討する」と、加藤厚労相が昨日の記者会見で述べました。
でもそのときの、加藤氏のマスクの扱い方が気になってしまったので、今日はそっちの話。
多くの政治家が会見時に壇上でマスクを無造作に外し、背広の内ポケットかシャツのポケットに入れています。
首相や官房長官はもう諦めるとしても、医療を管轄する厚労相がこれでは、いかんでしょう。
その外したマスクの、内側と外側の清潔度の違いが分かってるんですかね。いやそもそも、マスクの意義が。
マスクが感染対策として有効であるとすれば、それはウイルスの吸入を阻止できているということです。
阻止できたウイルスは、おもにマスクの外側に付着して、感染力のある状態でしばらくそこにとどまります。
外気を浮遊しているウイルス(を含む粒子)が、体の各部やメガネや衣類に付着する可能性もあります。
しかし、呼吸によって吸い込まれた外気が通過するマスクには、圧倒的に多量のウイルスが付着するはずです。
マスクの外側は不潔、マスクの内側は清潔、これはマスクの基本です。
そのことを意識していたら、ポケットにマスクを無造作に押し込むようなマネはとてもできないはず。
日本中がTVで見ている会見の場で平気で雑な振る舞いを見せている政治家の姿が、私は我慢ならないのです。