「運転免許更新」か「運転免許証更新」か

「運転免許証の更新」という言い方が普通かもしれませんが、果たして更新するのは「免許」か「免許証」か。

更新するのは免許であって、その証(あかし)たる免許証じゃないんじゃないかと、私は思ってきました。

しかしこのたび熊本県公安委員会から届いたハガキには、「運転免許証更新のお知らせ」とありました。

う〜ん、たしかに、「運転免許証」は新しいものに切り替えられるので、「証」の更新にも一理ある。

最近は、ていうかだいぶ前から、更新期限は誕生日の1カ月後までです。

私の誕生日の1カ月後から逆算して、免許証を更新しにいくヒマがある最後の休診日が、じつは今日でした。

なので午前中のデスクワーク等を終えたら、すぐに美容室に向かいました。免許証の写真うつりのためです。

そして満足のいくヘアスタイルにしてもらった後に、そのまま運転免許センターに向かいました。

最大の難所はもちろん、免許証用の写真撮影です。毎回必ず不本意な写真になってしまいますから。

「マスクを外してください」「イスにすわって頭を後ろに付けてください」「赤い光を見つめてください」

立て続けにこの3つの指令を受け、なすがままに従っていたのでは、確実に、間抜けな顔になります。

なので今日の私は、体位、表情、覚悟が決まるまで、正面を向かない作戦で臨みました。

これは名案だと思ったのです。完璧に準備してから顔を上げ、ベストタイミングで撮影が行われましたから。

なのに、受け取った新しい免許証には、いつもと同じような中途半端な顔が写っていたのはなぜでしょう。

生垣も塀もフェンスもない庭は、じつに開けっ広げで間抜けです

自宅の庭の生垣が、すべて撤去されてしまいました。わが家はいま、衣服を剥がされた丸裸の状態です。

ブラインドカーテンをキッチリ閉めておかなければ、周辺道路からわが家のリビングが丸見えになります。

逆に愛犬花ちゃんは、リビングのカーテンと窓の間に入り、座り込み、往来を厳しく監視し続けています。

そして道行くすべての歩行者、自転車、二輪車、自動車、散歩の犬猫に対して、猛然と吠えかかります。

ところが不思議なことに、花ちゃんを庭に出してみると、すぐそばの道路を誰が行き来しようと吠えません。

まだ生垣があった頃には、庭を縦横無尽に走り回って、往来の人や車に向かって吠えまくっていたのに、です。

そうなのです。花ちゃんにとって、生垣の無い庭はもう家の外。外敵から守るエリアではなくなったのです。

かわって、自宅の境界線はリビングのサッシ。そこが現在の防衛最前線となりました。

さて今後、屋敷の境界には角度付き格子のフェンスを設置する計画で、現在基礎工事中です。

この、私が考えに考え抜いたプランによって、屋外からはリビングの方向が一切見えなくなるはずです。

裏を返せば、リビングからは往来がまったく見えなくなるということです。

そうなると花ちゃんはもう、リビングでは吠えません。防衛・威嚇活動の場は、再び庭に移ります。

犬はやっぱり、庭駆け回る姿が似合っています。

今日は「ワクチンサンデー」

「ハッピーマンデー」の前日の日曜日である今日、当院は「ワクチンサンデー」となりました。

連休中の日曜日のPCR検査は、時間帯によってはその結果が出るのが連休明けになってしまいます。

なのでこのところ連休中のPCR検査は、月曜(祝日)にまとめて行うことが多くなりました。

感染者の療養期間は検査日とは無関係に発症日で決まるので、検査が遅れることのデメリットもありません。

そのような理由もあって、今日は診療時間の多くをワクチン接種に充てました。

案の定、インフルエンザワクチンの接種希望者が多く、新型コロナワクチンと併せて約80人に接種しました。

もちろん、診療とインフルワクチン接種とコロナワクチン接種は、それぞれ時間帯を分離して行いました。

インフルとコロナの同時接種は、コロナワクチンの接種時間帯にインフルも接種する形で行いました。

間違いのないように同時接種を行うためには、これが最も安全確実な方法だと考えています。

今日のような連休はそう多くはないですが、じつは毎週の土曜・日曜でも同じような状況になっています。

土曜のPCR検査のほとんどが、やはり検査センターの都合もあって、その結果が出るのが月曜になるからです。

ならばと、この時期なので土曜日にインフルエンザワクチンの予約枠を作ったところ、すぐに埋まりました。

今月後半から来月にかけての土曜日のネット予約枠は、作れば作るだけ埋まってしまう状況です。

たぶん日曜日に枠を作ればそれ以上の瞬殺でしょうけど、発熱外来を優先するためにまだ枠は作っていません。

このまま第7波が収束すれば、来月は(第8波が来るまでの間に)ワクチン接種に力を入れる月になりそうです。

粛々とワクチンを接種しています

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種が、なかなか複雑なことになりつつあります。

日頃のかかりつけの方には、ほぼ毎日、ご希望に応じてインフルエンザワクチンの接種を行っています。

それに加えて、ネットでも予約を受け付けており、明日も多くの予約が入っています。

その明日は、一般診療とインフルエンザワクチンの接種のほかに、新型コロナワクチンの接種も行います。

ワクチン接種と発熱外来は時間帯を完全に分離する必要があるので、明日はやりくりに苦労しそうです。

いま接種している、そして明日も接種する新型コロナワクチンは、オミクロン株(BA.1)対応ワクチンです。

これが来月15日からは、オミクロン株(BA.4/5)対応に切り替わります。当院への配分量も決まりました。

来月まで待てばBA.5対応が打てるのに、今BA.1対応を打つのか、という疑問を感じている方もいるでしょう。

そんなこともあってか、BA.1対応ワクチンの人気はあと一歩です。接種控えがあるのかもしれません。

さらに来月からは、0歳6カ月〜4歳児への新型コロナワクチンの接種も始まる予定です。

そのワクチンを接種する気があるか、医療機関への意向調査が昨日来たので、接種する旨を回答しました。

積極的に接種を勧めるつもりはありませんが、もしも希望者がいたら接種できるようにしておくためです。

乳幼児の場合、定期接種ワクチンの日程も立て込んでいるので、接種計画はけっこう複雑になりそうです。

新型コロナワクチンとインフル以外のワクチンには、2周間以上の接種間隔をあけなければならないからです。

さてインフルは流行するのでしょうか。コロナ(第8波)とインフルの同時流行が来ないよう祈るばかりです。

自宅庭の工事開始

自宅の庭とガレージの改築工事が始まりました。

生垣をフェンスに変え、屋根付きカーポートをシャッター付きのガレージに変えることにしました。

プリペットの生垣は、生き生きとした緑が鮮やかで、近所迷惑なぐらいに伸びが早いのが特徴でした。

ところが、激しく伸びる割には、そこそこにスキマがあって、愛犬花ちゃんの逃亡を許していました。

また、その根本付近の枝のトゲの飛び出しがひどく、花ちゃんが何度か目を傷つけることもありました。

今後、庭で孫が遊ぶ機会が増えることを考えると、生垣は危険物なのです。

計画しているフェンスは、角度付きの格子によって、屋敷外からはリビングの方向が見えない仕様です。

そのかわり、逆方向は丸見えです。理論上は完璧な目隠しになると思っていますが、少々実験的ではあります。

なお今日の作業で、生垣がすべて撤去されました。今後しばらくは、わが家は丸見え状態です。

車庫には電気自動車(EV)用の充電器を取り付けます。将来を見据えた先進的なガレージなのです。

自宅用の普通充電器には8kWと3kWがありますが、可能な限り高出力な充電器を取り付けるべきでしょう。

こういうときに都会のマンション住まいの方は、充電で苦労すると聞きます。田舎の一軒家で良かった。

街中のあちこちに急速充電器が整備されていて、50kWや90kWから150kWへと移行しつつあります。

とは言え欧米諸国に比べると、日本の「充電インフラ」は遅れています。

カタログ上は満充電で500kmほど走れるEVでも、実際のドライブでは300kmと考えた方が安全です。

途中での充電が保証されなければ、片道150kmのドライブしかできないということです。

いまEVを買うのは、若干見切り発車的な冒険ともいえるのです。でも、未来の先取り感はありますよね。

「コロナ陰性」=「インフル陽性」と見なす

「コロナとインフルの同時流行期の発熱者は、『コロナ陰性』=『インフル陽性』とみなす」

こんなバカげた方針を厚労省が打ち出そうとしていると、メディアが報じています。とても信じられません。

首相や大臣の会見や厚労省からの一次情報を見ないうちは、メディアの飛ばし記事だと考えたいぐらいです。

具体的には、発熱外来のひっ迫対策として次のような分業が検討されているようです。

(1)抗原検査「陽性」→コロナと診断、必要なら「発熱外来」を受診

(2)抗原検査「陰性」→インフルと診断、必要なら「一般医療機関」を受診

ことしの冬は新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される、ということに異論はありません。

しかし、抗原検査でコロナ陰性ならインフル陽性とみなしタミフルを処方せよ、というのはひどい話です。

まさか厚労省は、世の中の発熱疾患はコロナとインフルしか無いと考えているのでしょうか。

それに抗原検査の感度は低く、「偽陰性」が多いことは誰でも知っていることです。

その陰性者を医師は「オンライン診療」し、インフルと診断し、タミフルの処方まで求められるとは。

とは言え、コロナもインフルも、低リスクで軽症の感染者であれば療養方針に違いはありません。

いずれにせよ、高齢者や重症化因子を持つ家族等には近づかないように行動することだけが重要です。

スマホへの「USB Type-Cポート」の搭載義務化へ

「USB Type-Cポート」の、スマホやタブレットへの搭載を義務付ける法案が、欧州議会で可決されました。

端末の充電器を共通化することで、電子機器の無駄を減らし、消費者の生活を楽にしようという目論見です。

これでAppleはついに、「Lightning」を卒業しなければならなくなりました。個人的には歓迎します。

しかし、私もiPhoneのUSB-C搭載を待ち焦がれてはきましたが、このEUのようなやり口にはムッとします。

EUというのはどうも、欧州外の大企業に対して、何かと難癖を付けて服従させようとするタチのようです。

でも考えてみると、少なくとも私の場合、iPhoneを充電するのも音楽を聴くのも、すべてワイヤレスです。

なのでポートも不要。そう考えるとAppleは、USB-C時代は短命に終わると踏んでいるのかもしれません。

そんな時にUSB-Cポートの「搭載」が義務づけられるのであれば、ある意味で時代錯誤かもしれません。

AppleのノートPC(PowerBookシリーズ)からは、かなり早い時期にEthernetポートが消えました。

Wi-Fiがあればいいという考え方ですが、PCを薄くスタイリッシュにするために外す理由もあったわけです。

iPhoneでも同じで、Lightningよりも大きなUSB-Cポートは、薄型化した本体への搭載が難しいのです。

かように、思い切って先進的でデザイン重視のハードウェアには、ときどき余計な苦労を強いられます。

電子カルテのサーバー機にはUBS-Cポートしかなく、Ethernet接続するためには変換アダプタが必要です。

セキュリティと安定性を考慮してWi-Fiを使わない私の古い気質がたぶん、時代に逆行しているのでしょう。

「9価HPVワクチン」の定期接種への導入決定

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の定期接種にようやく、「9価ワクチン」の導入が決まりました。。

HPVというウイルスには多くの「型」があり、そのうち何種類の型に効くワクチンかを示すのが「価数」です。

現在、日本で定期接種として使われているのは、GSKの「サーバリックス」とMSDの「ガーダシル」です。

「サーバリックス」は2価ワクチン。国内では最初に発売されたので、当院でも最初はこれを使っていました。

子宮頸部を意味する「Cervix」と、GSKの拠点があるベルギーの地名「Rixensart」を組み合わせた命名です。

最近よく耳にするGSKの帯状疱疹ワクチン「シングリックス」も、同じ語尾です。

「ガーダシル」は4価ワクチン。予防できるHPVの型を2つ増やし、尖圭コンジローマなどにも有効です。

子宮頸部の扁平上皮内病変(Squamous Intraepithelial Lesion:SIL)からガードするという意味の命名です。

当院では現在、他院で1回目にサーバリックスを接種した方以外は、ガーダシルがデフォルトです。

これら2つよりも高い感染予防効果があると期待されるのが、9価ワクチンであるMSDの「シルガード」です。

ガーダシルをひっくり返した命名、というよりもこちらの方が自然(SIL+ガード)。本命登場って感じです。

昨年から任意接種は可能ですが、かなり高額(3回で約8万円)なこともあり、当院ではまだ導入していません。

より有効性の高いワクチンがもうじき定期接種になる、となると問題は「接種控え」ということになりますね。

定期接種の対象(小6〜高1)なら、私は来年まで待っても良いと思いますが、それ以上の年齢はダメです。

毎晩ビールを2,3本飲む方へ

「毎晩3本飲んでるビールを2本に減らしましょうか」と患者さんに提案。翌月尋ねてみたら、

「2本に減らしました、500mlですけど」というのはネタではなく実話です。

「50ml減りましたね」と苦笑いするしかありません。

「診察室ネタ」は、個人情報の問題もあるので、当ブログにはあまり書かないようにしてきました。

せいぜい、冒頭のような人畜無害なエピソードぐらいです。

「2本のうち1本を、糖質オフビールにしてみてはどうですか」と提案することもよくあります。

ていうか私自身もこのところ、訳あって糖質オフを飲んでいます。

普通のビールに比べたらマズイですが、それでも、「アルコールオフ」よりは格段に旨い。

そして、色々飲み比べて見ると、わりと「飲める」糖質オフがありますね。これは研究の価値ありです。

毎晩2本か3本飲みますが、その1本目は本物のビール、2本目以降は糖質オフ、というのが通常のパターン。

仕事から帰って風呂に入って、それから最初に口にするビールは、旨い方を飲みたいじゃないですか。

で、多少アルコールが回って味覚が衰えた頃合いに2本目、という流れです。

と思っていたのですが、「空腹は最大のご馳走」というように、1本目のビールは何を飲んでも旨いのです。

なので1本目を糖質オフ、2本目に普通のビール、という順番の方が適切ではなかろうかと昨夜思いつきました。

ですが結局今晩も、1本目は旨い方を選択。だって1本目のビールって、その日のささやかなご褒美ですから。

家電ハッキングは、どうしても大喜利になります

「三菱の炊飯器に脆弱性が発覚 凶悪ハッカーによりご飯の炊き方を玄米モードに変更される恐れも」

こういったネットニュースが時々出てきて、笑わせてくれます。

おそらく事実は「三菱の炊飯器に脆弱性」の部分なのでしょうけど、それをいかに楽しく膨らませるかがキモ。

この手の話は以前からあって、そのたびにネットでは家電ハッキング大喜利が始まるんですよね。

「食器洗い機に致命的な脆弱性! 第三者に皿を洗われる危険性」

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2051.html" target="_blank" title="5年前">5年前</a>、ドイツMiele(ミーレ)社の消毒機に脆弱性が発見されたと報じられたことを受けての、ネット見出し。

「ウォシュレットをハッキングされて、不本意なタイミングで尻を洗われる危険性」

そのときに私が思いついたネタです。どうしても、こういう方向になります。

「冷蔵庫が迷惑メールを発信?」

冷蔵庫が不正侵入され、サイバー攻撃の踏み台として使われていたことが、以前報じられた際には驚きました。

そういえば去年買った<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3621.html" target="_blank" title="わが家の冷蔵庫">わが家の冷蔵庫</a>も、扉に液晶タッチパネルがあって、ネット接続できるタイプです。

しかし幸か不幸か、無線ルーターの規格が合わないので接続できず、現在に至っています。

なのでわが家の冷蔵庫が不正アクセスやDDoS攻撃の踏み台にされる危険は、いまのところありません。

「乗るたびに体重および体組成情報を世界中に一斉発信。体重計が文字通り踏み台か」

いま思いついたのがコレ。この手の大喜利ネタは、深刻度の低い馬鹿げたものほど好まれますね。