「運転免許証の更新」という言い方が普通かもしれませんが、果たして更新するのは「免許」か「免許証」か。
更新するのは免許であって、その証(あかし)たる免許証じゃないんじゃないかと、私は思ってきました。
しかしこのたび熊本県公安委員会から届いたハガキには、「運転免許証更新のお知らせ」とありました。
う〜ん、たしかに、「運転免許証」は新しいものに切り替えられるので、「証」の更新にも一理ある。
最近は、ていうかだいぶ前から、更新期限は誕生日の1カ月後までです。
私の誕生日の1カ月後から逆算して、免許証を更新しにいくヒマがある最後の休診日が、じつは今日でした。
なので午前中のデスクワーク等を終えたら、すぐに美容室に向かいました。免許証の写真うつりのためです。
そして満足のいくヘアスタイルにしてもらった後に、そのまま運転免許センターに向かいました。
最大の難所はもちろん、免許証用の写真撮影です。毎回必ず不本意な写真になってしまいますから。
「マスクを外してください」「イスにすわって頭を後ろに付けてください」「赤い光を見つめてください」
立て続けにこの3つの指令を受け、なすがままに従っていたのでは、確実に、間抜けな顔になります。
なので今日の私は、体位、表情、覚悟が決まるまで、正面を向かない作戦で臨みました。
これは名案だと思ったのです。完璧に準備してから顔を上げ、ベストタイミングで撮影が行われましたから。
なのに、受け取った新しい免許証には、いつもと同じような中途半端な顔が写っていたのはなぜでしょう。