コロナの危機感は、あきらかに緩くなってます

新型コロナ感染者の多くは、療養期間を自己管理しなければなりません。保健所が関知しなくなったためです。

そんな感染者からの相談で多いのは、発症7日後を過ぎたら本当にもう大丈夫なのか、という質問です。

「大丈夫」とはこの場合、もう他人への感染性はないのか、登校や出勤してもよいのか、という意味です。

私の回答は、「感染性はゼロではないので、高齢者などへの接触はあと数日は控えてください」となります。

国の「アドバイザリーボード」によれば、「発症後10日目までは感染リスクが残存する」と明記されています。

ただし「発症後7日目までが感染力が高い」ともあり、つまり「8日後以降の感染性は低い」のでしょう。

経過とともにウイルス排出量が減るので、マスクをしておけばほぼ感染性はないというのが、今の考え方です。

しかし逆に言えば、家庭内のような濃厚接触環境においては、やはり10日後までは要注意だということです。

つまり、療養解除となって通学・通勤を再開したとしても、自宅内での感染リスクはもう少し続くわけです。

ですが感染者の危機感は全般に低下気味で、家庭内での感染対策も以前よりも不徹底になっています。

自宅で行った抗原検査で陰性でも念のためにPCR検査を受けようという方も、今は少なくなりました。

なにしろ抗原陰性ならコロナ以外の疾患を考えることは、国が新たに示している方針にも則っています。

でもそのような、ずいぶんとゆるゆるのコロナ対策で、第8波をなんとなく乗り切ろうというのでしょうか。