発熱外来とワクチン接種の、二兎を追えるのか

「二類感染症患者入院診療加算」の、11月以降の再々々延長が決まりました。

新型コロナウイルス感染症の「発熱外来」に対する、診療報酬の加算措置の延長です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4012.html" target="_blank" title="前回">前回</a>はわずかに1カ月延長されただけでしたが、今回は大胆にも、2月末までの4カ月延長です。

さらに3月末までの、点数を減額した上での1カ月延長も決められました。

つまり、今後さらに延長を繰り返したとしても、減額された状態での延長となることだけは確実です。

今回の(11月の)延長には、発熱外来における一定の必要条件があります。

(1)今月新たに発熱外来を始めた

(2)発熱外来の対応時間を、以前よりも週に30分以上拡充した

(3)新たに、過去に通院歴の無い患者にも拡充した

(4)発熱外来枠を、週に8枠以上(=週に4日相当以上)確保している

なんかケチ臭い条件ですが、当院は元々(4)を満たしているので、なんの支障もありません。

しかし、発熱外来の対応時間には拡充を求める一方で診療報酬は減らすというのは、チグハグじゃないですか。

接種希望者が多いインフルエンザワクチンも、発熱外来との時間帯分離のために、接種枠が限られています。

最近では、土曜の午後は発熱外来を休止して、ワクチン接種専用にすることも増えました。

来月の2回の祝日を、コロナとインフルワクチンの接種専用日にする予定であることは、前に書いた通りです。

市民ニーズに応えようとすれば、いまは発熱外来にばかり時間を割いてはいられないのです。