新型コロナの発生届は、数は減りましたが、今でもときどき届け出て(=HER-SYS入力して)います。
ところが入力後にしばしば、保健所から問い合わせが来ます。その症例は本当に発生届の対象なのかと。
まるで保健所が、私の発生届に難癖を付けて、なるべく届け出ないように指導してるように感じるほどです。
届出対象の4類型のうち、年齢(65歳以上)・入院の必要性・妊婦の場合は、何の問題もなく受理されます。
しかし基礎疾患を有する人の場合、コロナ治療薬か新たな酸素投与をしなければ届出の対象外です。
基礎疾患をいくつも抱えている方でも、64歳以下でラゲブリオ等の処方を希望してない方は対象外になります。
保健所から問い合わせが来るのは、私がラゲブリオ等を処方したことをHER-SYSに書き漏らした時です。
「先生の届け出たケース、発生届の4類型に入らないみたいだけど、どうなの?」
「あ、ラゲブリオ処方したことを書き漏らしてました〜」
発生届の制度は劇的に変わったというのに、HER-SYSの入力フォームがほとんど刷新されていません。
なぜ届け出たのか、4類型のどれに属するのか、それを明確にする入力欄がいちばん必要なのに、ありません。
届出対象外のケースの年齢別人数だけを報告する「日次報告」も、ここだけの話、うっかり忘れがちです。
毎日集計され発表されている新規感染者数は、以前ほどの正確さがなくなっていることは確実でしょう。