「コロナとインフルの同時流行期の発熱者は、『コロナ陰性』=『インフル陽性』とみなす」
こんなバカげた方針を厚労省が打ち出そうとしていると、メディアが報じています。とても信じられません。
首相や大臣の会見や厚労省からの一次情報を見ないうちは、メディアの飛ばし記事だと考えたいぐらいです。
具体的には、発熱外来のひっ迫対策として次のような分業が検討されているようです。
(1)抗原検査「陽性」→コロナと診断、必要なら「発熱外来」を受診
(2)抗原検査「陰性」→インフルと診断、必要なら「一般医療機関」を受診
ことしの冬は新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される、ということに異論はありません。
しかし、抗原検査でコロナ陰性ならインフル陽性とみなしタミフルを処方せよ、というのはひどい話です。
まさか厚労省は、世の中の発熱疾患はコロナとインフルしか無いと考えているのでしょうか。
それに抗原検査の感度は低く、「偽陰性」が多いことは誰でも知っていることです。
その陰性者を医師は「オンライン診療」し、インフルと診断し、タミフルの処方まで求められるとは。
とは言え、コロナもインフルも、低リスクで軽症の感染者であれば療養方針に違いはありません。
いずれにせよ、高齢者や重症化因子を持つ家族等には近づかないように行動することだけが重要です。