運動不足をストレッチでごまかし中

誰かに噛まれたわけでもないのに、数日前から小指が痛みます。左第5指の先端に、力を加えると疼きます。

この痛みはたまに起きます。当ブログ内を検索してみると、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-531.html" target="_blank" title="9年半前">9年半前</a>にも同じ症状のことを書いていますね。

おぼろげな記憶を頼りに過去の出来事を探し出せるので、捨てたものじゃないですね、私のブログ習慣は。

(いま「ブログ習慣」と書いた部分は、「シジミ習慣〜」のメロディーで読んでください)

以前悩まされていた手首の腱鞘炎(マウス腱鞘炎)は、トラックバッドを使うようになって改善しています。

ま、それ以前に、手首の腱鞘内に特殊なステロイドを注射したのですが、ともかくぶり返していません。

なのでいろんな人にトラックバッドを薦めるのですが、多くの方はマウスがお好きなようです。

ちなみに「腱鞘炎」で検索すると、過去20回ほどこのブログで書いてますね。だいぶ苦労したようです。

ついでに「ギックリ腰」で調べると、8件ヒットしました。ギックリ腰はともかく、腰痛はずっと続いてます。

「肩こり」は5件(自分の肩こりの話は4件)のみ。長い間毎日苦しんでいるので、もうネタにもなりません。

以前「初老」について書いたことがありますが、調べてみたら<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1444.html" target="_blank" title="7年前の記事">7年前の記事</a>でした。そんなに前でしたっけ。

そのときにも書いた体力や記憶力や知覚機能の低下は、あれからさらに7年も進行してしまったわけですか。

どうりで、カラダのあちこちが悲鳴をあげるはず。とくに、腰痛と肩こりは完全に常態化しています。

と、納得してはダメなわけで、節々の不調の元凶が運動不足であることはわかってるんですけどね。

最近始めた寝る前のストレッチは、わずかながらも効果がありそうです。とりあえず、そのあたりから。

間隔を気にせずインフル接種できるのは楽

コロナとインフルのワクチン接種を進めていますが、接種を希望しない人も多く、その理由は様々ですね。

(1)新型コロナワクチンを接種したくない理由

・不信:もともと打ちたくない、途中から(副反応に懲りて)打つのをやめた、KMBのワクチンを待ちたい

・不要:自分はコロナには罹らない、もう罹った、どっちみち罹る

・誤解:オミクロン株対応ワクチンを打ちたい、え?、もう対応してますか

(2)インフルエンザワクチンを接種したくない理由

・不要:打ったことがないけど罹らない、打ったけど罹ったことがある、去年も打ったけど流行しなかった

・負担:(無料のコロナに比べると、インフルの料金が際立つ)

当院の現状では、新型コロナワクチンよりもインフルエンザワクチンの方を、圧倒的に多くの方に接種中です。

両者の接種間隔の規定が撤廃されたおかげで、インフルエンザワクチンの接種作業が本当に楽ですね。

もしもこの規則が継続していたら、予約時に確認するだけでは不十分で、接種前に再確認せねばなりません。

そして接種直前になって「ありゃ、今日はインフル接種できませんね」となるケースが続出するところでした。

コロナとインフル以外のワクチンは、従来通り2週間以上の接種間隔が必要というのも、実はオカシな話です。

必要に迫られて検討が行われたインフルだけが同時接種OKとなったのは、いかにもご都合主義。

とは言え、おかげで助かってます。できれば、他のすべてのワクチンへの適用拡大を願います。

コロナの危機感は、あきらかに緩くなってます

新型コロナ感染者の多くは、療養期間を自己管理しなければなりません。保健所が関知しなくなったためです。

そんな感染者からの相談で多いのは、発症7日後を過ぎたら本当にもう大丈夫なのか、という質問です。

「大丈夫」とはこの場合、もう他人への感染性はないのか、登校や出勤してもよいのか、という意味です。

私の回答は、「感染性はゼロではないので、高齢者などへの接触はあと数日は控えてください」となります。

国の「アドバイザリーボード」によれば、「発症後10日目までは感染リスクが残存する」と明記されています。

ただし「発症後7日目までが感染力が高い」ともあり、つまり「8日後以降の感染性は低い」のでしょう。

経過とともにウイルス排出量が減るので、マスクをしておけばほぼ感染性はないというのが、今の考え方です。

しかし逆に言えば、家庭内のような濃厚接触環境においては、やはり10日後までは要注意だということです。

つまり、療養解除となって通学・通勤を再開したとしても、自宅内での感染リスクはもう少し続くわけです。

ですが感染者の危機感は全般に低下気味で、家庭内での感染対策も以前よりも不徹底になっています。

自宅で行った抗原検査で陰性でも念のためにPCR検査を受けようという方も、今は少なくなりました。

なにしろ抗原陰性ならコロナ以外の疾患を考えることは、国が新たに示している方針にも則っています。

でもそのような、ずいぶんとゆるゆるのコロナ対策で、第8波をなんとなく乗り切ろうというのでしょうか。

電子カルテの更新作業がようやく終了

電子カルテの更新作業がすべて終わりました。開院以来最大の作業となりました。けっこう苦労しました

新バージョンにするためには、すべての端末のOSを更新せねばならず、端末自体の買い換えも必要でした。

サーバーと予備サーバーは既存のMacを使いましたが、6台のクライアント機のうち3台は、新規購入です。

その新しい3台のうち2台はMacです。OSは(ほぼ)最新の、「macOS 12 Monterey」です。

ところが更新作業後に電子カルテを立ち上げると、終了時に「予期しない理由で終了しました」と出ます。

電カルメーカーに訪ねたら、「OSが新しすぎると、そのようなアラートが出ます。問題はありません」だと。

たしかに電カルを最新OSで稼働させることは不安でしたが、新規購入したMacだとどうしようもないですね。

むしろ問題は、新しく買ったWindows機の方でした。こちらも最新OSの「Windows11」です。

初期設定から電カルソフトのインストールまでは順調でしたが、印刷がどうしてもうまくいきません。

ラベルプリンタをUSB接続、複合機をLAN接続したのですが、印刷時にプリンタが選択できないのです。

昨日からずっと試行錯誤した後、ようやく今日の午後に解決しました。問題は、OS(Windows11)でした。

環境設定の「Windowsで通常使うプリンターを管理する」のスイッチを、オフにする必要があったようです。

これがオンだと、Windowsが勝手に、よかれと思うプリンタを選んでしまうんですね。余計なお節介です。

Windowsユーザーなら難なく解決したかもしれませんが、Mac派の私が解決するまでには丸1日かかりました。

毛嫌いしてきたWindows機は、たまに作業をすると今回のようにトラブるので、やっぱり好きになれません。

発熱外来とワクチン接種の、二兎を追えるのか

「二類感染症患者入院診療加算」の、11月以降の再々々延長が決まりました。

新型コロナウイルス感染症の「発熱外来」に対する、診療報酬の加算措置の延長です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4012.html" target="_blank" title="前回">前回</a>はわずかに1カ月延長されただけでしたが、今回は大胆にも、2月末までの4カ月延長です。

さらに3月末までの、点数を減額した上での1カ月延長も決められました。

つまり、今後さらに延長を繰り返したとしても、減額された状態での延長となることだけは確実です。

今回の(11月の)延長には、発熱外来における一定の必要条件があります。

(1)今月新たに発熱外来を始めた

(2)発熱外来の対応時間を、以前よりも週に30分以上拡充した

(3)新たに、過去に通院歴の無い患者にも拡充した

(4)発熱外来枠を、週に8枠以上(=週に4日相当以上)確保している

なんかケチ臭い条件ですが、当院は元々(4)を満たしているので、なんの支障もありません。

しかし、発熱外来の対応時間には拡充を求める一方で診療報酬は減らすというのは、チグハグじゃないですか。

接種希望者が多いインフルエンザワクチンも、発熱外来との時間帯分離のために、接種枠が限られています。

最近では、土曜の午後は発熱外来を休止して、ワクチン接種専用にすることも増えました。

来月の2回の祝日を、コロナとインフルワクチンの接種専用日にする予定であることは、前に書いた通りです。

市民ニーズに応えようとすれば、いまは発熱外来にばかり時間を割いてはいられないのです。

「必要悪」Windows機を買ってしまう

私にとっては「必要悪」でしかないWindows機を、また一台買ってしまいました。だって必要だからです。

電子カルテ用の端末を「オールMac」にすると、先日決意表明したばかりでしたが、ここにきて断念しました。

当院の「ミニカルテ」を印刷するためのラベルプリンタが、どうしてもWindowsでなきゃ作動しないのです。

Macで「AirPrint」しようと考えていましたが、試してみるとオートカットがうまくいかないんです。

そのままでは印刷するたびにハサミで切る必要があり、事務の担当者には余計な作業を強いることになります。

世の中のPC周辺機器って、ことごとくWindows用に作られてます。だからMacで使える機器が少ないのです。

スマホやタブレットではApple製品がトップシェアなのに、パソコンではMacは今もマイナー勢力なのです。

お役所に提出する書類は、しばしばExcel文書。どうしてそういう風に、Mac利用者をいじめるんですかね。

Mac版Excelで作業しても、行ズレが起きたりマクロが働かなかったりと、けっこう苦労するんですよ。

いちおう言っておきますけど、Microsoft Excelは、元々はMac専用の(=Mac用だけの)ソフトですからね。

ところがそのMicrosoftがWindowsを開発してからは、Windows用Excelが本家になってしまいました。

ま、いいですよ。WindowsとMacの関係は、車で言うなら、国産車vsドイツ車、みたいなものですから。

そんな風に自分を慰めつつ、30年以上もMac一筋。特殊用途にのみ、Windowsを使っているのです。

希釈するワクチンと希釈しないワクチン

津奈木町の医療機関で、新型コロナワクチンを10歳以下の子どもに希釈せずに接種した事例が報じられました。

隣接する水俣市でも同様の過誤接種が報告されているとのこと。もちろん、この地域特有の話じゃありません。

オミクロン株対応ワクチンが出るまでの、従来株対応の新型コロナワクチンは、

(1)ファイザー:希釈して0.3ml接種

(2)モデルナ:希釈せずに0.25ml接種(初回接種は0.5ml)

(3)小児用ファイザー:希釈して0.2ml接種

これがオミクロン株対応の「二価ワクチン」になったことによる変化は、

(1)ファイザー:希釈して0.3ml接種 → 希釈せずに0.3ml接種

(2)モデルナ:希釈せずに0.25ml接種 → 希釈せずに0.5ml接種

(3)小児用ファイザー:希釈して0.2ml接種 (オミクロン株対応ワクチンなし)

さらに、0歳6カ月から4歳児専用のワクチンの接種も、やがて始まります。

(4)乳幼児用ファイザー:希釈して0.2ml

このように、ワクチンの種類・用量や調整の有無が、実に混沌とした設定になってます。もはやトラップです。

接種に従事している者なら誰もが、いつか何らかの形で過誤接種が起きると思っているはずです。

12歳以上用ファイザーが希釈不要になったことは歓迎しますが、ならば小児用も希釈不要にしてほしかった。

製造段階であらかじめ薄く作っておけばいいだけの話、じゃないんですかね。しらんけど。

自宅ガレージの建築が佳境

自宅のガレージを「改築」しています。いつか所有するであろう電気自動車(BEV)にも対応した設計です。

まずは、生垣やブロック塀を撤去して、それから、先週いっぱいで基礎工事が終わりました。

「このガレージ、狭いんじゃないの?」と感じたのは、その時点です。

「車、入るの?」「駐車するときに、支柱にぶつけない?」と心配になるぐらいに狭く感じました。

ところが今日、ガレージの骨格が建ち上がると、こんどはいきなり広く感じてきました。

「このガレージ、デカすぎないか?」「近所迷惑じゃないの?」と思うほど、巨大に見えてきたのです。

このような一種の錯覚は、一般の住宅建築の現場でも、よく感じることです。現にわが家がそうでしたから。

建物って、基礎工事の時点では間取りがとても小さく見えるようで、「基礎マジック」と言うそうです。

ところが外壁が出来上がると、こんどは豪邸にみえてくるから不思議です。

その後、内装がすべて完成した頃には、おおむね当初計画した通りの広さ(狭さ)に感じることになります。

たかがガレージと言うことなかれ。その実用面だけでなく、家の外観をも大きく左右する存在なのですから。

理想的には、家を設計する時点で最初から考慮すべきものですが、なかなか思い至らない部分なんですよね。

迷信をわざわざ軽んじる必要はない

休診日に院内で雑用をしていた時、突然訪ねてきたのは、高校から大学時代の友人の鹿嶋君でした。

長年勤めてきた会社を退職するにあたって、熊本の事業所に来たついでに、立ち寄ってくれたのでした。

彼は、焼き鳥屋で飲み食いしている最中でも、常に、その時点での会計金額を把握してるような人物でした。

「ズリ4、キモ4、ハツ6、つくね4、ビール4杯、白波4合やけん、いま3,820円」などと言ってのけます。

私にも似たような計算性癖がありますが、酩酊すると計算力が失われるため、彼のようなマネはできません。

彼は、新しいサンダルを買ったら、その裏を黒の油性マジックで塗りつぶすような人物でした。

夜に新しい靴をおろすのは縁起が悪いので靴底に墨を塗るとよい、という迷信を応用したものでしょう。

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3957.html" target="_blank" title="ヌサもとりあえずビール">ヌサもとりあえずビール</a>」と言ってたのも彼です。

たしか、大学入試か何かの大事な局面では、「方違え」を行っていたはずです。そんな古風な人間なのです。

私もいまだに、夜に爪を切ることができません。理論的には、風呂上がりに切りたいところですが、無理です。

いつも職場で爪を切ります。手をよく洗って、濡らして、爪をふやかしてから切るのが流儀です。

切った後は、専用のヤスリで研いで先端をなめらかにして、最後にもういちど手を洗います。

勤務医時代には、ほぼ毎朝、手術室で爪を切ってヤスリをかけていました。

もちろん第一には清潔のためですが、ゆっくり爪を切って丁寧に磨く作業って、精神が落ち着くんですよね。

インフルワクチンと一緒に、日本脳炎ワクチンも接種しましょう

熊本県内で先月死亡した70代の女性が日本脳炎に感染していたと、県が発表しました。

この女性が「日本脳炎で死亡した」と考えて良いのかどうかはわかりませんが、たぶんそうなのでしょう。

県内ではほかにも2人の感染者が出たようで、今年の現時点での国内患者5人の内3人が、熊本県内の症例です。

全国で毎年数人程度の希な発生ですが、西日本とくに九州に住んでいる者には、無視できない感染症です。

私の幼少期1960年代前半までは、毎年数千人レベルの患者が出て、しかも死亡率が高い恐怖の感染症でした。

当時の私は日本脳炎が本当に怖くて、蚊に刺されたらすぐキンカン(という薬)を塗っていました。

刺激の強いキンカンが、日本脳炎の「毒素」を中和してくれると信じていたからです。

もちろん、日本脳炎は蚊が媒介するウイルス感染症であり、刺された後でキンカンを塗っても無効です。

その後の国内環境の変化と我が国が開発したワクチンによって患者は激減し、現在に至っています。

しかしそのワクチンも、濡れ衣かもしれない副反応が原因で<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-610.html" target="_blank" title="積極的勧奨接種が差し控え">積極的勧奨接種が差し控え</a>られた時期があります。

ひとたび副反応が起きると、感染症予防という本来の目的を忘れて<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1820.html" target="_blank" title="ワクチンを忌避">ワクチンを忌避</a>するのが、日本人なのです。

ワクチンの製造法を変えてようやく接種の勧奨が再開し、未接種者を救済する<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-635.html" target="_blank" title="特例接種制度">特例接種制度</a>もできました。

しかしそのようないきさつを知らず、ワクチン未接種のままで経過しているお子さんも、おおぜいいます。

インフルエンザワクチンを接種する今の時期、母子手帳の予防接種欄をチェックするのが私の仕事です。

そして日本脳炎ワクチンの未接種者・未完了者を見つけたら、なるべく同時接種をして帰っていただきます。

日本脳炎に限りませんが、定期接種が漏れているお子さんを、そのままでは放置できない性分なのです。