「iPhone 14 Pro」で悩み中

「iPhone14(Pro)」は、昨夜9時から予約受付が始まっていますが、私はまだ予約してません。

いま使ってるiPhone 13 Proに不満はないし、買い換える理由が見つからないのです。

3年前に買ったiPhone 11 Proだって、電話機能以外は現役。カメラや音楽用として常時携帯しています。

と、強がってみたものの、実は揺れています。

CPUもカメラも格段に性能アップしてるし、「Dynamic Island」も気になる。

常時表示ディスプレイは、絶対便利だと思います。これはApple Watchで実感中ですから。

ディスプレイの明るさが増したので、これまでは炎天下で見えにくかったのが改善してることでしょう。

環境とプライバシーについて、格段の配慮をした製品を目指しているのは、いかにもAppleらしいところです。

たとえば「マップ」アプリは履歴を一切残さないといいますが、逆にそれは残してほしい気がします。

なので私は、ライフログアプリで行動履歴を残しています。Google Mapは信用ならないので使いません。

いま家人が不隠な動きを見せています。12から14に機種変しようというのです。

私がこのまま13に留まれば、家人の後塵を拝することになり、家庭内での地位も危うくなりかねません。

Apple信者としてそれで良いのか。当ブログを書きながら、それをずっと(小一時間)考えてきました。

で、結論。今回は見送ります。よく考えたら、13→14間には飛躍がないんですよね。だから、いいんです。

「思い込み」の怖さ

通園バスに5時間も取り残された3歳の女の子が、熱中症で死亡した事件。痛ましすぎて言葉もありません。

車内の確認を怠り、担任は欠席と思い込み、なおかつ保護者の連絡漏れだと思い込むという、ミスの連鎖。

こういう事件を聞くと、職業柄、過去にあちこちで起きた「患者取り違え手術」事件を思い出します。

予定されていた2件の手術の患者を、手術室に入る過程で取り違え、そのまま手術してしまった事例です。

確認ミスがいくつも重なって起きたわけですが、キーワードをひとつあげるなら、「思い込み」でしょう。

どんな職場でも、慣れた作業では確認作業がだんだんと形骸化し、時には誤りを見逃すかもしれません。

通常はここでダブルチェックが機能し、別の誰かが誤りを発見して事なきを得るわけです。

しかし最初の確認ミスは単なるミスではなく、それは「1回確認済み」のお墨付きを与えることにもなります。

さらに別の誰かがそのミスを見逃してしまうと、それはダブルチェックまでもスルーしたことになります。

複数の者が関わっていけばいくほど、その誤った「確認済み」が二重三重に「補強」されてしまいます。

誰かが気付いて声を上げて間違いを指摘すれば、事なきを得ることができるでしょう。

しかしたとえ疑念を抱いても、十分に確認済なのだからと思い込むことで、スルーしてしまうかもしれません。

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2932.html" target="_blank" title="ダブルチェック">ダブルチェック</a>」は必要だとは思いますが、それを信頼しすぎてはなりません。油断の元です。

「ダブル」というと聞こえはいいですが、1人の責任が「半減」するので、緊張感が低下してしまうのです。

療養期間の短縮は、さっそく適用開始

「新型コロナウイルス感染症の患者に対する療養期間等の見直し」は、即日適用という異例のスピードでした。

熊本市のサイトも、大慌てで深夜に更新されていましたが、わかりやすく書いてあります。その要点は、

(1)有症状の方:発症の8日後(かつ症状軽快24時間後)に療養期間解除。入院中の場合は11日後。

(2)無症状の方:検体採取の8日後に解除。5日後に検査で陰性なら6日後に解除

(3)濃厚接触者:これまで通り、最終接触の6日後に解除

すぐに思いつく疑問は、(2)の検査の実施と判定は、完全に個人任せなのかどうか、ということ。

この部分に医療機関の関与が必要なのでは「ひっ迫」を助長するだけです。やめていただきたい。

保険金の取扱いも気になりますが、それは市のサイトのQ&Aにも出ていました。

「Q:保険金が10日分もらえなくなるのですか。A:契約されている保険会社に直接お問い合わせください」

市は明言を避けていますが、「みなし入院」期間が短縮されるのだから、保険金の減額は確実でしょう。

保健所に提出する「入院チェックシート」は、「解除予定日」を発症の7日後になるように修正しました。

発症の4,5日後に診断が確定する人もいるので、診断後の療養期間が妙に短くなった印象です。

感染力については完全に「シロ」とは言えないのですが、もうこれが日本の方針なのです。

ただし当院では、発症後2週間以内の方はすべて警戒の対象です。一般待合室への入室はお断りしています。

「水際対策」の緩和は、とりあえず日本人に朗報

「水際対策」が、今日から緩和されました。


入国者数の上限が1日5万人に引き上げられ、入国時の陰性証明書もワクチン3回接種済を条件に免除されます。

外国人は、個人旅行はまだ認められずビザ取得も必要なので、日本への旅行者の増加は限定的かもしれません。

しかし、日本人の海外旅行や出張は、確実に活発化するでしょうね。むしろそちらの効果が大きいと思います。

昨日までは、外国を出国する前72時間以内に採取した検体による「陰性証明書」が必要でした。

その費用や手間以上に、万一陽性が出た場合には「帰国できなくなってしまうリスク」がありました。

これが出張であれば、帰国が大幅に遅れて出社できなくなっても、勤務先の理解は得られるかもしれません。

しかし旅行だと、各方面に多大なる迷惑をかけることになります。それが怖くてうかつに旅行できないのです。

とは言え、すでに果敢に海外旅行に出かけている方は多く、ネットでは楽しげな「旅行記」を目にします。

あるいは、帰国前にPCR陽性となった方の「悲報」も目にします。それも読む分には面白いのですが。

それが今日から、ほぼ自由自在に海外旅行に行けます。これは今年最大級の「朗報」と言えるでしょう。

ただし、私などは責任感が強いのではなく単に臆病なので、今はまだ海外に出かける勇気はありません。

コロナ禍の前年(2019年)に、4回も海外旅行(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2871.html" target="_blank" title="東南アジア">東南アジア</a>3回、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2899.html" target="_blank" title="ハワイ">ハワイ</a>1回)をしたのが嘘のようです。

そのかわり来年は「リベンジ」です。どこに行ってやろうかと、今のうちからウズウズしています。

自宅療養期間7日へ短縮

新型コロナ感染者の自宅療養期間が短縮されます。有症状者は7日、無症状者は5日間になるようです。

方向性としては歓迎しますが、よく考えてみれば矛盾をはらんだ、なかなか難しい方針変更です。

医療現場で、患者さんから尋ねられた時にどのように説明すべきか考えてみました。

自宅療養期間を3日も短縮して大丈夫なのか、感染させたりしないのか、と心配する方に対しては、

「発症後10日間のうち最後の3日間は、ほとんど感染力がないというデータがあるようです」

となると反対に、じゃあ今まではムダに3日間も長く療養させられていたのか、という不満も出そうですが、

「ムダではなく、とても慎重な安全第一の規定だったのですが、もう、その時代は終わったのです」

医学的リスクと社会経済活動までを総合的に考慮すれば、7日間が妥当という結論に至ったのでしょう。

それは今後、さらに短縮される可能性もあるし、いつかは事実上撤廃されることでしょう。

ところで、無症状者の療養期間はかなり短くなりますが、解除前の抗原検査でちゃんと陰性が出ますかね。

感染性の無い実質的な「偽陽性」だとしても、陽性が出てしまったら、けっこう悩ましいことになりますね。

コロナには罹って兜の緒を締めよ

月曜の夜と言えば、半泣き作業が定着しています。土日のPCR検査の「しわ寄せ」が来るのです。

今日は台風が接近しているので早く帰りたかったのですが、そういうわけにもいきません。

診療終了→PCR検査の電話連絡→HER-SYS入力→入院チェックシートのメール送付、という一連の作業です。

発生届の件数は26件とあまり多くはなかったのですが、全部終わってみたら5時間かかっていました。

悪評高いHER-SYSも、割り切って最小限の入力をしているので、慣れれば1件2分もかかりません。

熊本市独自の入院チェックシートが面倒です。重症化リスクのない症例まで書かされるのがいけませんね。

やはりいちばん時間がかかるのは電話連絡です。

コロナじゃないだろうと思って受けたPCR検査が陽性だった方はみな、驚き、困惑されます。

仕事や学校のこと、家族への濃厚接触を心配し、「ついにオレもコロナかよ」と、落胆を隠しきれません。

コロナは1回感染したからといって「無敵状態」になる訳ではありません。2度罹患することも多いからです。

療養期間が終わって体調が回復したら改めて、悲しいけれども、コロナ対策の再始動が必要なのです。

診断したら速攻届出、これが理想なのですが

このところ、少し下火になっていた発熱外来ですが、今日は少々混み合っていました。

そんな診療の真っ最中に保健所から電話あり。新型コロナ感染症の発生届に漏れがあるとの指摘でした。

どうやら、先日届け出た中で、同じ家族のうちの一人のHER-SYSが入力されていなかったようです。

原因不明ですが、届出の途中で何かしら、たぶん私の操作(や記憶)に不具合があったのでしょう。

しばらくするとまた保健所から電話。こんどは、今朝陽性と診断した方の発生届を、至急提出してほしいと。

当院で確定診断した後に具合が悪くなったようで、保健所が動くためには発生届が必要とのこと。

当院では、少ない日で数件、多い日は数十件の発生届を提出しており、膨大な作業量と時間を費やしています。

たとえばHER-SYS入力は、診療日であればその診療終了後から夜中にかけて、まとめて作業を行っています。

本来であれば確定診断後すぐに届け出る必要がありますが、なにしろ件数が多いので、まとめてしまうのです。

しかし、発生届が出ていないと保健所が動けないのであれば、できるだけ早く届け出をしなければなりません。

であるなら、忙しい発熱外来の途中でも提出できるような、徹底的に簡略化した届出の仕組みが必要です。

例えば、1例1分以内で入力できるよう、抜本的なスリム化を図った「新HER-SYS」に期待したいですね。

「オミクロン株対応ワクチン」接種を前倒しするのは良いけれど

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3965.html" target="_blank" title="オミクロン株対応ワクチン">オミクロン株対応ワクチン</a>は、接種が前倒しされて今月半ばにも始まりそうです。

従来の「武漢株」に「オミクロン株 (BA.1)」にも対応した成分を含有している「2価ワクチン」です。

前倒し接種の対象は、現在「4回目接種」を行っている、高齢者や重症化リスクの高い方や医療従事者です。

次いで10月半ばには、「初回接種(2回目までの接種)」を終えた12歳以上の全員が、接種対象となります。

従来の「1価ワクチン」を、そのまま2価ワクチンに切り替えていくようなので、移行は容易でしょう。

と書くと朗報ですが、現場は少々混乱気味です。

このワクチンをすぐにでも打ちたいと思っているのは、前々からワクチン接種に積極的な方々です。

ところが、そのような方はもう、4回目接種を済ませています。なのですぐに新ワクチンは接種できません。

逆に、これまで接種を先延ばししてきた人が、新ワクチンをまっ先に接種できる対象になるという妙な話。

今日の診療中にも、このことを「理不尽だ」とおっしゃる方がいました。たしかにその通りです。

厚労省は「4回目接種の対象者の多くは接種が未完了」だと言いますが、それは認識不足、あるいは詭弁です。

4回目の対象なのに未接種の方の中には、諸事情によって接種に消極的になった方が多く含まれています。

いまオミクロン株対応ワクチンについて尋ねてくるのは、4回目が済んでいる、おもにご高齢の方ばかり。

次期「BA.4/5対応型ワクチン」は、高齢者から接種できるようなタイミングで導入されることを願います。

ホームシアター再構築中

わが家のリビングと書斎にはそれぞれ、「5.1chサラウンド」などに対応したAVシステムを完備しています。

大人になって家を建てるときは凝ったリスニングルームを作るのが、中学時代からの夢だったのです。

ところがその夢叶ったはずのリスニングルームが、実はつい先日までは両方とも完動はしていませんでした。

リビングには、天井埋め込みのサラウンドスピーカーを配置していますが、何年も前から使えない状態でした。

書斎にも、リビング以上に凝ったAVシステムを揃えましたが、地震でサラウンドスピーカーが故障しました。

それに、昨年のオリンピック前に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3573.html" target="_blank" title="リビングのテレビ">リビングのテレビ</a>を買い換えたら音も良いので、それで満足していました。

家を建ててからまだ12年ですが、この間に世の中は大きく変わりました。

映画は、地デジやBS放送よりも、ネット配信で見ることの方が多くなりました。

そこで去年、まずテレビを大型化し、最終的にはリビングのAVシステムを再構築することにしたのでした。

となると次は、AVアンプの選定作業です。こういうのを色々調べて思い悩むのって、楽しいですよね。

学生時代にシステムコンポを構築したときと同じ楽しさです。今回はマランツを選びました。

私のアンプ遍歴は、トリオ→山水→オンキヨー→マランツとなります。なお、マランツは10回言わないこと。

コロナとインフルは「同時接種」しません(たぶん)

新型コロナワクチンと他のワクチンの「同時接種」は、インフルエンザに限り例外的に認められています。

まだ検討中かと思ってたら、7月の審議会の結論をもって決定事項だったんですね。一応は朗報です。

当院では、子どものワクチンの同時接種を積極的に行ってます。早期接種完了のために有用だからです。

しかし2年前から、インフルエンザと他のワクチンの同時接種に限っては、原則として行っていません。

多くの人にインフルワクチンを接種する際に同時接種を行うと、接種作業が複雑になり手間がかかるからです。

このような場合の「手間」は得てして「確認不足」を誘発し、「過誤」を生む要因となりかねません。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種でも、同じ懸念があります。

コロナワクチンは1バイアルから複数人に接種する特殊性から、同じ時間帯に多人数を集めて接種しています。

一方でインフルも、接種枠を決めてまとめて予約を取る(原則としてネット予約)方式で接種してきました。

両者を同時接種することになれば、多人数への接種の流れが複雑になり、過誤の入り込む余地が生まれます。

なので今シーズンは、両者別々の接種枠を設定してそれぞれ単独接種を行い、同時接種は行わない方針です。

幸い、インフルとコロナの接種間隔には制限がないので、それぞれの接種を別々に独立して計画できます。

同じ人が午前中にインフル、午後にコロナを接種するような「同日接種」も、計画の自由度を高める裏技です。

それよりも問題は、今年のインフルワクチンの接種希望者が多いのか少ないのか、予測ができないことです。

おまけにコロナワクチンの入荷数も不透明。仮に両者を同時接種しようにも、計画の立てようがないのです。