コロナ禍の最初の年(2020年)の秋、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されました。
そこで創設されたのが「令和2年度インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保事業」。
コロナとインフルの同時流行で忙しくなるであろうとされる「診療・検査医療機関」に、補助金が出ました。
この補助金、とりあえず概算で(多めに)請求しておき、すぐに交付を受け、いずれ精算する手はずでした。
ところが、それから1年以上たちますが、精算(返還請求)がされる雲行きもなく、今に至っています。
なので実質的に借金状態。厚労省も忙しいのでしょう。返さなくても良いなら早く言ってくださいね。
2020年、インフルエンザワクチン接種者は過去最多レベルでしたが、結局、インフルは流行りませんでした。
コロナ対策がインフル対策にもなったためか、ウイルス干渉なのか、ともかくまったく流行しませんでした。
翌2021年、今年こそ流行するぞという話になり、ワクチン接種者も多数。でも結局、流行しませんでした。
そして今年は3度目の正直。南半球の流行等を考慮すると、こんどこそホントに大流行すると言われます。
だとすると、過去2年間空振りだったことが「オオカミ少年効果」を生まないか、予防の観点からは心配です。
今シーズンはインフルエンザワクチンの供給量が多く、流通も早く、当院でもすでに入荷済です。
接種は10月1日から始める予定です。オミクロン株対応新型コロナワクチンも10月接種開始です。
両者の接種がほぼ同時に始まるので、接種日や時間帯の割り振りには、知恵を絞らなければなりません。
インフルのネット予約の受付は、明日の朝から開始する予定です。さて、予約者は殺到するのか、閑古鳥か。