新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」は、今後、機能を停止する方向で検討中とのこと。
河野デジタル大臣は「機能停止」などと未練がましく言ってますが、つまり「用済み」ということでしょう。
いや、どれほど役に立っていたのかもわかりません。厳しく言うなら「ポシャった」わけです。
COCOA(COVID-19 Contact Confirming Application)は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3181.html" target="_blank" title="2年3ヶ月前">2年3ヶ月前</a>にリリースされました。
私はすぐに、われ先にと、iPhoneにインストールしました。そういう性格なものですから。
診療中もずっと、iPhoneを白衣のポケットに入れていましたが、感染者との接触のアラートは出ませんでした。
感染者の1メートル以内に15分以上滞在した場合に検知されるわけですから、診療ではあり得ない接触です。
と思っていたら数カ月前、あるとき不意に、「陽性登録者との接触確認」という画面が出たのです。
「次の期間に陽性登録者との接触が確認されました」とあって、その下に日付と時間帯が記載されています。
なんとその接触時間は134分間。どなたかは知りませんが、私とそんなに長時間一緒にいた方、いましたっけ?
マスク装着等の感染対策には自信があったので、数日間様子を見ていましたが、体調に異変なし。
新型コロナの全数届出が見直されることになり、COCOAが機能するための前提条件が失われました。
このアプリの導入者が少なかったことに加えて、陽性者の登録率がとても低かったことが問題だったようです。
自分のためではなく、赤の他人のために役立とうというボランティア精神が、日本人には足りないのでしょう。