「オミクロン株対応ワクチン」の製造販売が、特例承認されました。
承認前提で準備が進められており、予定通りの展開です。国から各自治体への配送は、来週始まります。
ワクチンはファイザー製とモデルナ製が同時に提供されますが、これまでとは異なる点がいくつかあります。
なによりもまず、配送量。ファイザー2800万回分に対してモデルナ200万回分と、大差がついています。
「不人気」のモデルナの方が多く流通していたこれまでの「ねじれ」が、今回はすっかり解消されそうです。
当院では、ファイザーとモデルナを両方とも申請していましたが、来るのは全部ファイザーとなりました。
そのファイザーのワクチンが「希釈調整不要」となったのも朗報です。接種準備に手間がかからなくなります。
さらに、冷蔵保管期間が10週間に延びました(ファイザーのみ)。これで接種計画に自由度が出ます。
しかも、室温保存期限が24時間、針刺し後の使用期限も12時間とは、実に現場に優しい仕様じゃないですか。
当院では現時点ではまだ「旧ワクチン」を使用していますが、今週中には在庫を一掃することになります。
月末には「新ワクチン」が入荷する予定ですが、多少ずれ込んでも良い様に、接種は10/7に始める計画です。
発熱外来と近接した時間帯に接種したくないので、一般診療を行わない接種専用日を設けることにしています。
あとは、インフルエンザワクチンの接種との日程・時間配分をどうするか。まだまだ考え中が続きます。