抗原定性検査も捨てがたい、かも

発熱外来の受診希望者はまだ多く、朝から予約の電話が引っ切りなしにかかってきます。

夕方までの予約枠は朝のうちに埋まり、以降の電話は「受付不可能」を伝える対応に終始することになります。

このようなことは以前から日曜日にはありましたが、7月以降は激しさを増し、いまでは平日も同じ状況です。

「ずっと40度出ています」「何度も吐いています」「オシッコが出てません」「息苦しいと言ってます」

そんな電話までお断りするのはしのびなく、とくに具合の悪い方には来ていただく場合もあります。

「もう何軒も断られました」「やっと電話がつながったのです」「明日仕事なんです」

こういう感じの方は残念ながら、受付していたらパンクしますので、一定数以上はお断りすることになります。

ところで、予約受付をお断りしても「なんとかしてくれ」と「ごねる」方が、じつは最近減ってきています。

発熱外来のパンク状態がテレビ等で報じられて、それなりに理解が得られているからかもしれません。

もうひとつ。自宅で抗原検査を行った上で来院される方が、このところとても多いですね。

諸事情を考慮して信頼に足る検査結果であれば、そのまま確定診断をさせていただくこともあります。

改めて確定検査を行うのと比べて、発熱外来の混雑を減らし、診断確定を早め、医療費を節約できます。

今日は珍しく、日頃ならPCR検査をするケースで抗原検査の希望者が多く、しかも陽性率が高くて驚きました。

もしかするとBA.5株は抗原検査で検出されやすいのか、検査のタイミングが皆に「わかってきた」のか。