新型コロナの新規感染者数が全国で過去最多となりました。病床ひっ迫が各地で問題となっています。
熊本も大変な状況です。当院の発熱外来も、平日なのに朝のうちに夕方までの予約が埋まってしまいます。
日曜祝日ならわかりますが、どうして平日にこれだけ受診希望者の電話がかかってくるのでしょう。
相談センターが当院を優先して紹介してるのならやめてくれと、声を荒らげて言っておきたいアララギ派です。
喘息でお困りの方やイスから転落した子どもなど、いろんな方からの診療依頼をお断りすることになります。
たとえ当院に来院された方でも、病状によっては、予約なしでの受診はお断りしてお帰りいただいています。
こういうのも、医療ひっ迫の一面なのでしょう。
抗原検査キットや無料PCR検査で陽性が出たと、「証拠品」持参で来院される方も増えました。
病状や周辺状況が了解できるのであれば、当院での検査を省略して新型コロナと確定診断しています。
新型コロナと診断した2,3日後に、高熱が続くとか、咳がひどいなどと訴えて来院する方も増えてきました。
ご本人に来院していただき、呼吸困難や低酸素等の疑いがないことを確認した上で、処方を行っています。
適応があれば、この時点で「ラゲブリオ」などの新型コロナ治療薬を処方する場合もあります。
新型コロナの重症化の早期発見のためには、確定診断後のフォローこそが重要です。
コロナと診断された方は往々にして受診をためらいがちですが、高熱やひどい咳を我慢しないでください。
それに、コロナ確定診断後の医療費は全て公費負担となるので、患者さんの自己負担はありません。ご安心を。