少々の病状では入院できない状況です

新型コロナ患者の入院病床とか発熱外来や検査体制などの「ひっ迫」については、ずっと言われ続けています。

本日時点での確保病床使用率は、熊本県で85.1%、熊本市121.1%、うち重症者用は、県28.3%、市52.0%。

全体のキャパがそれほど大きいわけではないので、感染者が入院するための基準には厳しいものがあります。

昨日も、心不全と低酸素のある高齢者が当院の抗原検査で陽性でしたが、手配しても入院はできませんでした。

入院チェックシートに「早期入院」が必要だと明記した上で、保健所に電話も入れたのに、無理でした。

自宅に駆けつけた保健所の方が実測したSpは93〜94%。90%を切ったら救急車を呼んでください、とのこと。

おそらく、この方よりもずっと重症の方のために、残り僅かな重症病床を空けているのでしょう。

しかし日頃から診療している担当医が、これは危ないと思った患者さんぐらいは、入院させていただきたい。

いや、それも叶わぬくらいに、熊本の医療は厳しい状況なのかもしれません。

昨日も予測したように、少なくとも熊本では、第7波はまだピークアウトする様子はなさそうです。

それなのに当院は、12日から数日間のお盆休みに入ります。大事な時に、まことに申し訳ありません。

さて、お盆の人の動きが、その後の感染拡大にどのように影響するのでしょうね。今は不安しかありませんが。