発熱外来の疲弊対策はまず、事務作業の削減から

発熱外来の面倒なところは、診療そのものよりも事務作業だと言う人がいます。私です。

実際、HER-SYS入力と入院チェックシートの作成作業に、私はずっと(いつから?)忙殺されてきました。

厚労省が、その負担軽減のためにHER-SYS入力項目の大胆な削減を打ち出したことは、昨日書いた通りです。

重症化リスクの低い患者においては、氏名、性別、生年月日、報告日、住所、電話番号のみでOKだと。

そこで念のため保健所に尋ねると、熊本はまだ「健康フォローアップセンター」が開設されてないので・・・

つまり体制が整っていないので、もうしばらく、これまで通りにお願いしたいとのこと。

いやいや、それでは厚労省の改革の趣旨に反しませんかと。発熱外来の疲弊をどうしてくれると(心の中で)。

最終的に、上記6項目にフリガナと発症日を加えてくれたらそれでいいです、という保健所の言質を得ました。

となると面倒なのは、熊本独自の「入院チェックシート」です。

チェックシートの煩雑さは、HER-SYSを簡便にした趣旨に反しませんかと、そう正論で問いただしました。

これに対して保健所の対応は明確ではありませんでしたが、概ね私の思った通りにやらせてもらえそうです。

これからは重症化因子を持つケースに集中して(軽症例は手抜きして)、メリハリのある報告で臨みましょう。

とりあえず今夜の発生届は、最小限項目のHER-SYS入力としました。これでだいぶ、気が楽になりました。