昨日のブログの「白紙に戻そう検討使」の意味が分からん、という方がいらっしゃったので、念のため説明。
「遣唐使」を停止した年(西暦894年)の覚え方(語呂合わせ)ですね。元受験生ならきっと知ってるはず。
停止を決めたのは菅原道真です。後に無実の罪で大宰府に左遷されて、その怨霊が雷神になった人ですね。
流される途中で寄った松﨑(いまの山口県防府市)で、いつかこの地に住みたいと言ったそうです。
その証拠に、左遷の2年後に道真が大宰府で亡くなったその日、防府に神光が現れ瑞雲が棚引いたとか。
というわけで日本三大天神は、北野・太宰府・防府なのです。これは小学校で習いました(防府出身なので)。
「とりあえずビール」という時に、いちいち「ヌサもとりあえずビール」と言う友達が学生時代にいました。
百人一首に取り上げられている、菅原道真の歌がその由来。これもまた、受験戦争の弊害と言えるでしょう。
「このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)山 紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに」
(今度の旅は道祖神に捧げる幣も用意できませんでした。手向けの山の紅葉を捧げるので、神よ御心のままに)
「幣(ぬさ)」という読みは耳慣れませんが、字面は「紙幣」でお馴染みの漢字です。
私は高校時代に、「神のまにまに」から「紙の money, money」を連想しました。つまり紙幣です。
このことは大学時代にABBAのヒット曲「Money, Money, Money」に出会った時に、また思い出しました。