爆発的な感染拡大に伴う病床使用率の急上昇を受け、昨日、「熊本市医療非常事態宣言」が発令されました。
大西市長が会見で述べた、市民と医療機関あての「お願い」をまとめてみると、
市民へ
(1)基本的な感染防止対策の徹底と、感染に備えた食料・日用品や解熱剤・咳止め等の事前準備を
(2)高齢者や重症化リスクの高い方も若い世代も、積極的なワクチン接種を(強制ではなく希望者のみ)
(3)医療機関はできる限り平日の昼間に事前予約して受診し、軽症の場合や検査目的で救急病院を受診しない
医療機関へ
(1)現在コロナ診療を行なっていない医療機関は、発熱外来への登録と陽性患者の診療への協力を
(2)コロナ診療している医療機関は、診療日・時間の拡大と受入対象・体制の拡大に協力を
現時点では一般的な「行動制限」は求めない代わりに、市民に求めるのは「受診抑制とワクチン接種」です。
「発熱外来の拡大」も喫緊の課題ですが、当院はキャパオーバー気味なので、できるのはせいぜい現状維持。
抜本的にコロナ診療体制を拡充するためには、何かインセンティブを付けるなどの効果的な方策が必要です。
一昨日も書いたように、発生届に関連する事務作業を減らしてもらえば、少しは余裕が出るんですけどね。
発熱外来に忙殺されて発熱以外の患者さんの診療が手薄になっている状況は、ホントに不本意です。