長期的観点はともかく、今は目の前の仕事をするのみ

世の中は昨日から3連休中なんでしょうけど、当院は今日から2連戦です。まさにコロナとの戦いです。

発熱外来の予約は朝のうちに満杯になり、その後の電話予約はお断りしなければなりませんでした。

コロナ相談センターから紹介を受けて電話してるのに断るとは何事かと、お叱りも受けました。

そんな異常な感染拡大でありながら、世の中の人々の動きは緩んだままです。今後の感染爆発は必至でしょう。

しかし、果たしてこの状況を危惧すべきなのかどうか、長期的な視野に立ったとき、正解はわかりません。

欧米のように、ウィズ・コロナに舵を切り、もはや感染拡大は甘受すべきなのでしょうか。

某国のように、ゼロ・コロナを目指して社会・経済活動の強力な制限を続ける段階でないことは確かです。

つまり日本は、ゼロではないけどウィズとまでは踏み切れない、中途半端なアンチ・コロナ体制なのです。

ある英国在住の日本人は、英国から見た日本は、日本から見た中国と同じだと言います。そこまで言いますか。

欧米はやがて、全国民が感染して集団免疫が付く段階にまで達するのかもしれません。

一方で日本は、いつまでたっても新規感染者数の増減に一喜一憂する日々を続けるのでしょう。

いや悪く言えばそうなのですが、案外バランスのとれた、最小被害で乗り切れるパターンなのかもしれません。

ともかく今は、必要なPCR検査を行うのが私の役目。明日も発熱外来が忙しいことは間違いありません。