「4回目接種」の対象がようやく拡大へ

熊本に限らず、全国すべての都道府県で、新型コロナの新規感染者数が前の週を上回っています。

この感染拡大は、オミクロン株の亜系統「BA.5」への置き換わりが進んでいるためだと考えられています。

「BA.5」は「ビーエーファイブ」と読みます。ニュースでそれを聞くたびに、「VO5」を思い出します。

オミクロン株という変異株が登場したのは昨年11月。日本に上陸したのは年末でした。

その後、さらに感染力が強く、一部の検査法では検出されにくい「ステルスオミクロン」が登場しました。

この亜系統は「BA.2」とも呼ばれ、オリジナルのオミクロンは「BA.1」という名称になりました。

その後、私はよく把握していませんが「BA.3」や「BA.4」を経て現在、「BA.5」が猛威を振るっています。

さらに昨日、「BA.2」の亜種である「BA.2.75」が国内で初めて確認されました。

「ビーエーツーセブンファイブ」と読むそうです。スケートボードのトリックかと思うような名称です。

もしも「BA.5.40」という亜種が出現したら、「ビーエーファイブフォーティー」ということになるでしょう。

「BA.5」はワクチンが効きにくいと言われますが、打たないよりマシなので、接種が推奨されています。

今後、高齢者など以外に医療従事者や高齢者施設職員などにも、4回目接種の対象を拡大する方向のようです。

接種の目的は「重症化予防」だとしてきた方針を変更して、いまさら「感染予防」も加えようとするものです。

医学的に正しい判断かどうかはともかく、感染リスクの高い医療現場には好意的に受け止められるはずです。

希望者だけが接種を受けるワクチンなので、対象を拡大して選択の幅を広げるのは、良いことでしょう。