つい最近まで「統一協会」かと思ってました

大学に入学した頃の私は、右も左も分からない「ノンポリ」な人間でした。昭和54年(1979年)のことです。

そんなウブな新入生が最初に受ける洗礼は、新歓コンパの一気飲みと、政治・宗教団体からの接近でした。

共産党系の団体に所属する先輩方は、基本的に「市民目線」なので親切で面倒見が良く、常識的で穏やかです。

彼らが私たちに、警戒するようにと口を酸っぱくして教えたのは、「反共」団体である「勝共連合」でした。

そしてその団体が学内で活動している組織「原理研」には、決して近寄ってはならぬと言い聞かせられました。

勝共連合も原理研も、実態は「世界基督教統一神霊協会」(当時)でした。

日本での黎明期には、笹川良一・児玉誉士夫・岸信介という、いかにもな人たちが関わっていたようです。

「教会ですらなく協会だからね」とかつて教えられましたが、通称は「統一教会」という不思議な団体です。

私は全く存じませんが、統一教会によって人生を狂わされた人は大勢いることでしょう。

今回はその事実が飛躍して、岸信介の孫である安倍晋三・元総理大臣に、恨みの銃弾が向けられたわけです。

容疑者のとった行動は、いかなる理由があろうともアウトですが、事件の背景はもっと知りたいところです。

メディア(とくにNHK)の報じ方に、統一教会に対する微妙な遠慮を感じてしまうのは、なぜなのでしょう。

日本の政治・社会の中に今なお、迂闊に触れてはならない深い闇があるのでしょうか(陰謀論)。