小児のコロナワクチン接種はあわてない

「感染した後の子どもと比べて抗体の値は高く、発熱などの副反応が出る割合は大人より低かった」

5〜11歳の子どもへの新型コロナワクチン接種について、そんな有効性と副反応のデータが公表されました。

メリット(抗体値の上昇)>デメリット(副反応の頻度)、なのだから「接種の意義はある」という結論です。

ところが、いかんせん、接種率が低すぎます。2回目の接種率は、昨日の発表では14.9%とのこと。

努力義務が課されていないこの年齢層に対して、国や自治体は「積極的勧奨」もできず、もどかしいところ。

なので今回のデータ公表は、科学的な有益情報による「間接的勧奨」を目論むものかもしれません。

ですが世の中の親御さんの不安はおそらく、「発熱などの副反応」だけではないはずです。

もっと後になってわかるかもしれない重大な副反応など、将来への未知の影響があれこれ心配なのです。

小児では罹患してもたいてい軽症なので、不安を感じたままでワクチン接種をする気になれないのです。

私は発熱外来で子どもの感染者を何人も見てきたので、ワクチン接種に対しては積極的に準備してきました。

これまでに、500人分以上のワクチンを確保(予約)しました。ですが、実際に接種したのは約50人です。

この50人の親御さんの多くは、前々から接種の意思を表示され、予約開始を待ち望んでいたような方々でした。

そのような「積極派」の接種がひととおり終わってしまうと、その後の新規予約者がほとんどいません。

ぽつんぽつんと小児の接種希望者が現れますが、人数がまとまらなければ接種予定が組めない問題もあります。

今では私も、小児への接種は「時機を待つ」ことにしました。とりあえず高齢者への4回目接種に全集中です。

「熊本-那覇便」もほぼ通常化

ANAが、羽田空港を発着する国内線は、7〜8月の2か月間は減便を行わず通常運航に戻すと発表しました。

通常運航は2年4か月ぶり。7月からは臨時便も飛ばして、コロナ禍前を上回る運航便数になるそうですね。

私の好きな「熊本-那覇便」は元々1日に1便しか飛ばないので、これが欠航すれば「運休路線」となります。

2020年は、4月20日から8月まで欠航。お盆に少し飛び、9〜11月はほとんど欠航、年末から少し飛びました。

2021年は、1月6日から4月まで欠航、あとは連休中やお盆前後、9月と11月と年末に飛んだ程度でした。

今年は、1月に11日ほど運航した後、4月まで大幅減便したものの、5月は25日ほど飛ぶという復調ぶりです。

昼前後に飛ぶ熊本-那覇便(NH1867)と午後に飛ぶ那覇-熊本便(NH1868)の欠航はほぼ、同期しています。

ところが、今年2月に限っては、熊本-那覇便は2/11だけ飛び、熊本-那覇便は2/13だけの運航でした。

つまり2月の熊本-沖縄往復の旅行は、2/11出発の2泊3日限定だったということになりますね。なりませんか。

今月の運航状況を見ると、なぜか6/2と6/9の木曜だけ欠航しています。来週6/16(木)も欠航の予定です。

木曜日の需要が少ないと見込んでいるのか、週に1回だけ欠航する意味が分かりません。

那覇空港は軍民共用なので、自衛隊機のスクランブル発進をしばしば見かけます。私の好きな瞬間です。

コロナ禍前年の2019年には、国内線ターミナルと国際線ターミナルがつながり、空港の楽しみも増えました。

また翌年3月には、念願の第2滑走路の供用が始まりました。が、この頃からコロナ禍が始まったわけです。

感染者数が突出して多い地域なので、ついつい慎重になってしまいますが、夏には沖縄、行きたいですね。

EUに負けてiPhoneが「USB Type–C」採用か

EU圏内では、電子機器のコネクタが「USB Type–C」に統一されることになりました。

iPhoneの「Lightningコネクタ」が禁じられるだけでなく、デジカメもゲーム機もパソコンも全部対象です。

EUって、合理的だという理由で、けっこう強硬な決定をしますよね。

さて、AppleはiPhoneのコネクタをどうするのか。選択肢は4つ。

(1)USB Type–Cにする

(2)EU圏内販売分のみ、USB Type–Cにする

(3)EU圏内ではもう、iPhoneは販売しない

(4)コネクタを廃止し、充電方式はワイヤレスのみにする

ケーブルの種類は少ない方が扱いが楽なので、この際全部USB Type–Cでよいでしょう。EUに賛同します。

それに私は華奢なLightningが元々嫌いです。(1)でよいと思いますが、なんなら(4)でもOKです。

自宅や職場での充電はすべてワイヤレスで行っているし、日頃Lightningはあまり使っていません。

接続が面倒なだけでなく、何度も何度もケーブルを抜き差しすると、あちこち傷めそうだからです。

常時携帯しているiPhone2台は、帰宅後すぐにダイニングテーブル横の2台の充電器に乗せます。

AirPodsも、その隣に乗せます。Apple Watchを使った日は、それも横に乗せます。

最近は、車にもワイヤレス充電機があるので、遠出するような場合にも助かります。

旅行の時には、充電機とケーブルが必需品ですが、考えてみたらあれだって、ワイヤレスでもいいですよね。

Apple純正の「MagSafeデュアル充電パッド」がコンパクトなので、旅行の時に便利だと思って買いました。

ですが、いまだに旅行ができず、宝の持ち腐れです。いつになったら旅行(とくに海外)ができるのやら。

「WWDC 2022」開催

「出るぞ出るぞと言われながら姿を見せない幽霊のようだ」と言われたのは、かつてはApple Watchでした。

いまそれは、「AR/VR/XRヘッドセット」なわけですが、今回もまた、お預けのようです。

本日(日本時間)開催された、Appleのイベント「WWDC 2022」で発表されたものを軽く紹介してみます。

(1)iPhoneの新OS(iOS 16)

「スマートホーム」対応機能が強化されます。スマホがそっちに向かうことは間違いないでしょうね。

キーボードに触覚フィードバックが搭載されます。キータッチ感があっていいかも。

メッセージは、送信後の編集や取消が出来て、読んだ後の未読化もできるようになるとか。なんじゃろか。

(2)Apple Watchの新OS(WatchOS 9)

REM睡眠の時間帯を分析する機能とか、心房細動などの不整脈が出ると通知してくれる機能も搭載。

(3)iPadの新OS(iPadOS 16)

Macっぽい見かけになってます。

(4)Macの新OS(macOS Ventura)

色々な機能がありそうです。これから研究します。が、すぐに更新する予定はないかも。

(5)Apple Silicon M2と、それを搭載した新型MacBook Airと13インチMacBook Pro

従来の「M1」よりもかなりパワーアップだそうです。が、すぐに買う予定はないかも。

とりあえず、私の興味は(1)と(2)です。最近のWWDCって、全体的には少し小ぶりですね。

「あおり運転」への厳罰は当然

東名高速のあおり運転死傷事件のやり直し裁判では、危険運転致死傷罪による懲役18年が言い渡されました。

弁護側は、事故の原因は衝突した後続トラックだと主張していました。

これは線路に人を突き落として事故は列車が原因だと言うのと同じで、到底納得できる理屈ではありません。

むしろ、命にかかわる事故につながってもかまわないという、未必の故意による殺人罪にも匹敵する重罪です。

この事件の後に道路交通法が改正されて「あおり運転罪」が創設され、「危険運転」の範囲も拡大されました。

これはちょうど、福岡での飲酒運転事故をきっかけに道交法が改正され、罰則が強化された件と似ています。

自動車は、運転者次第では「走る凶器」となります。それを故意に凶器として使うことは、ほぼ殺人行為です。

悪質なあおり運転や飲酒運転に起因する死亡事故は、殺人事件に準じて扱ってしかるべきでしょう。

私はあおり運転などしたことはありませんが、無理な車線変更の車などにイラッとすることは、よくあります。

その怒りを抑えられるか、それとも報復行為に及んでしまうのか、それが犯罪者となるかどうかの違いですね。

半導体不足のおかげで、納車時期がまったく見えません

白状しますと、某メーカーのバッテリー電気自動車(BEV)を、すでに予約しています。

比較的最近登場した車で、フル充電で約500km走るというので、そろそろ買ってもよいかと考えました。

自宅に充電設備が必要なので、外構業者と相談して、工事の計画も具体化しつつあるところです。

と、明るい話を書きましたが、実は今日になってディーラーから連絡が入りました。まだ、納期は未定だと。

そもそも、その車種の生産自体が現在ストップしていて、いつ始まるかもわからないと。その原因は、

(1)半導体不足:5Gやスマホで需要増だったところへ、新型コロナで各地の生産が打撃を受けた

(2)ウクライナ問題:ウクライナやロシアが、実はさまざまな原材料を自動車産業に供給している

(3)上海ロックダウン:部品等の製造・流通が止まった

半導体業界からすると、自動車産業など需要的には上顧客ではなく、供給が後回しにされてきたようです。

こうなりゃ熊本のTSMCでは、世界中の自動車用半導体を作りまくってほしいですね。

で、私の車の話に戻りますが、年内の納車は絶望的で、来年も確約はできないという厳しい雰囲気です。

生産予定車のモデルイヤーが変わると、さまざまなオプションに変更が出てきます。たぶん価格も。

すでに今日は、フロントグリルの色の変更を告げられました。ま、そこはむしろ、悪くない変更でしたが。

あまり延期されると、だんだんと購入意欲が削がれるのが、自分的には心配です。

なので心変わりを防ぐために(?)、ダイキャスト製ミニカー(1/18)を買って、毎日愛でているのです。

久々の「鯖落ち」

久々に、電子カルテの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1887.html" target="_blank" title="サーバー">サーバー</a>がダウンしました。いわゆる「鯖落ち」です。

もちろん原因は、アクセスの集中とかサイバー攻撃(テロ)とかではなく、単にサーバー機 (Mac)の故障です。

サーバー室(院長室)の冷房を入れるのをずっと怠っていたため、ついにMacが夏バテしたようです。

今朝出勤してサーバーを立ち上げると、「ジャーン」と音がしたままフリーズ。立ち上げ直しても同じ。

このMacには早々に見切りを付けて、予備サーバーを立ち上げました。院長室で使っていた別のMacです。

データは外付けSSDにバックアップしていたので、これを接続して無事、「新鯖」が立ち上がりました。

が、クライアントの挙動がおかしい。動きが鈍い。OSが良くないのか、他のソフトとの衝突かもしれません。

そこでどうしたかと言えば、クライアント機のひとつをサーバーにしてしまう作戦。想定内の手法です。

実は万一に備えて、クライアントのうちの2台にも、サーバーソフトをインストールしておいたのでした。

その「万一」が今日、訪れたわけです。ややパワー不足のマシンですが、なんとか今日1日、乗り切りました。

つくづく思うのは、日々のデータのバックアップをとっておいて良かったという、ごく当たり前のことです。

外付けメディアにデータを保存する作業には、毎晩10分程度を要しますが、これを怠ってはなりません。

手抜きしてバックアップしなかった時に限って、重大なトラブルが起きるのです。

日本を消滅させないために

昨年の「合計特殊出生率」が、6年連続で前の年を下回る、1.30だったと報じられました。

コロナ禍の影響を言う人もいますが、そんな問題ではありません。コロナ禍前から出生率は減っていますから。

出生率が低迷しているせいで出産年齢人口が減り、ますます出生数が減るという悪循環に陥っています。

いったん少子化が進むと、それを挽回するための若者も減るので、もはや簡単には解決できなくなるのです。

この日本の人口問題について、イーロン・マスク氏は先日、「日本はいずれ消滅するだろう」と発言しました。

たしかに、このまま出生率が増えなければ、日本の人口はどんどん減って理屈ではゼロに近づくことでしょう。

韓国では、昨年の合計特殊出生率は0.81で、4年連続で1以下でした。日本よりも格段にひどい状況です。

これはいったいどうなるんだろうと、自国(日本)のことを棚に上げて、心配になります。

ですが、韓国の状況を見て、日本はまだマシだと、安心するわけにはいきません。

即効性のある「人口V字回復策」などありませんが、いま手を打たなければますます困難なことになります。

働く女性や子育て世代を応援するための、かなり思い切った施策が必要です。

さらに、出産することに対する露骨なまでのインセンティブをぜひ、考えていただきたい。

ところで今日、孫が生まれました。

3人の子どもから計6人の孫に恵まれましたが、これでもまだ計算上は、人口が増える数字ではないのです。

B型肝炎ワクチン、一部の製剤が品薄です

KMバイオロジクス製のB型肝炎ワクチン『ビームゲン注0.5mL』の、出荷調整が行われることになりました。

このワクチンに「想定を上回る注文」が入り、すべての受注に対応できない状況になったからだといいます。

B型肝炎ワクチンを製造しているのは、KMバイオロジクス(KMB)とMSDです。

KMBの「ビームゲン」にも、MSDの「ヘプタバックス–II」にも、0.5mL製剤と0.25mL製剤があります。

ビームゲンは薬液が薬瓶に入った「バイアル製剤」であり、ヘプタはシリンジに入った「シリンジ製剤」です。

バイアル製剤は、接種前にバイアルから薬液を「必要量だけ」吸い出して使用しなければなりません。

一方でシリンジ製剤は、そのシリンジを使ってそのまま接種できるメリットがあります。

接種量は、10歳以上が1回0.5mL、10歳未満は1回0.25mLなので、小児の定期接種に使う用量は後者です。

正確な統計データは知りませんが、私の感覚では、このワクチンの接種対象は圧倒的に小児です。

でも、小児用量である0.25mLの製剤が不足しているのではなく、いま品薄になっているのは0.5mL製剤です。

実はこの「需要偏重」の原因には、思い当たるフシがあります。

ワクチンの値段(納入価格)は、0.25mL製剤と0.5mL製剤とでは、あまり変わらないのです。

おそらく、薬液自体のコストの差よりも、バイアルやパッケージや流通コストの方がずっと大きいのでしょう。

よって、たとえば小児2人へは、0.5mL製剤を使って0.25mLずつ吸い出して接種を行うのが一般的です。

この「節約策」は、一度針を刺したバイアルを24時間以内に使い切るのであれば、正式に認められています。

ただし、シリンジ製剤(ヘプタ)ではこの手法が使えません。使えるのは、KMBの0.5mL製剤だけなのです。

というわけで、このワクチンが大人気となり、注文が増えたのだと私は推測しています(個人の意見です)。

だったら、出荷調整などするよりも、0.5mL製剤を大幅増産してくれた方が、よっぽど嬉しいですけどね。

ペットへの「マイクロチップ」埋め込み義務化

盗まれたチワワが、「マイクロチップ」を装着していたおかげで、無事保護されたというニュース。

「装着」という穏便な言葉遣いはNHKらしいですが、詳しく言えば「埋め込み」ですね。

今日から、ペットへのマイクロチップ埋め込みが義務づけられました。

痛くてかわいそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ペットのためを思ってのことなのです。

すでに飼っているペットへの埋め込みは、努力義務となっているそうです。

わが家の花ちゃんは家からよく逃亡するので、埋め込んでおけば次から役に立つかもしれません。

ただしこのマイクロチップでは、どこかをほっつき歩いているペットを見つけることはできません。

誰かがそのペットを保護して、埋め込まれたチップがスキャンされなければ、情報は得られないのです。

地域全体をスキャンしてサーチするような、スパイ映画のようなことができるチップではないのです。

考えてみたら、ペット盗難のプロであれば、盗んだ後すぐに証拠隠滅のためにチップを除去するでしょうね。

からだに埋め込まれた発信器をナイフで皮膚を切開して取り出すような、映画で見たことのあるあの感じです。

その意味では、北九州の窃盗犯はシロウトですね。防犯カメラにも写りまくってるし。