赤ちゃん(乳児)の定期予防接種は、満2カ月から始まります。いわゆる「ワクチンデビュー」です。
デビュー後には毎月、数カ月間、定期接種に「通う」ようになります。接種ワクチンの概略はこうです。
(1)2カ月:ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチン
(2)3カ月:ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチン・4種混合ワクチン
(3)4カ月:ヒブ・肺炎球菌・ロタウイルスワクチン・4種混合ワクチン
(4)5カ月:BCG・4種混合ワクチン
(5)6カ月:日本脳炎ワクチン
(6)7カ月:日本脳炎・B型肝炎ワクチン
保護者の方は、4種類5種類のワクチン接種のために、4枚5枚の予診票を書かなければなりません。
いちばん上の方に、住所・氏名(フリガナ)性別・生年月日・保護者氏名・体温・平熱を書く欄があります。
その下には、いくつもの質問事項が並ぶので記入したり、はい・いいえ、の該当する方を丸で囲みます。
1枚書き上げるのに数分程度を要します。複数のワクチンを接種する場合には、かなりの作業量になります。
昨日から鼻水が出ている場合、4枚5枚の予診票全てに、昨日から鼻水が出る旨を書かなければなりません。
それが面倒で、少々の体調不良は記載しない方がいるかもしれません。
1カ月以内に他のワクチンを接種したかどうかを問う設問もあり、ワクチン名をすべて書く必要があります。
4週間おきに複数のワクチンの接種を行っている方にとって、この欄の記載はかなり大変です。
それがイヤで、4週間ではなく31日間隔でのワクチン接種を希望する親御さんもいるほどです。
自治体によっては、複数のワクチンの同時接種時には、専用の予診票が準備されているそうです。
どうせ設問内容などは全く同じなのだから、複数のワクチン接種のために書く予診票は1枚で良いはずです。
「ワクチンデビューセット」とか「満3カ月セット」みたいな、わかりやすいセットの予診票がいいですね。
熊本でも早く採用していただきたい。