日曜日は相変わらず、市内一円、市外からも発熱外来受診者が訪れますが、今日もあまり減ってない印象です。
そんな中で、少し考え方を変えたことがあります。それは「抗原定性検査」の割合を増やしたことです。
PCR検査に比べて感度が低いことが分かっているので、これまで私はあまり行ってきませんでした。
唾液が溜めきれない幼小児とか、あるいは高齢者に限定して行っていました。
しかし今は、やや症状の重い方に対して、早く白黒をつけるために、時々抗原検査を行うことがあります。
今日もそのような理由(等)で、一部の方に抗原検査を行ったところ、2名が陽性でした。
PCR検査とは異なり、その場ですぐに結果が出るので、保健所への届出がすぐにできることはメリットです。
そうすれば、入院の必要があればすぐに動き出すことができます。必要なら「特効薬」の処方も可能です。
抗原定性検査は、発症からの期間や検体採取法が適切かどうかによって、偽陰性率が変わってきます。
当院では原則として、患者さん本人や保護者の方に検体採取をしていただくので、その点がいちばん問題です。
「自分でやるの?」とか「深さ2cmでいいの?」と聞かれることもありますが、規定ではそうなっています。
なので良い検体採取をしていただくため、そばに立って「指導」します。
その際に大事なのは、たとえ防護具を着けていても、患者さんの正面には立たないことです。
クシャミの「しぶき」だけは絶対に浴びないようにするのが、発熱外来の基本中の基本なのです。