せっかく新規感染者数が減っていたところが、熊本も東京も今日は、1週間前の土曜日を上回る数字でした。
このように感染者数は前の週の同じ曜日と比較するのが常ですが、それは曜日による変動があるからです。
1週間のうち、新規感染者数が最も多くなるのは、たいてい火曜日(ときに水曜日)です。
その反対に、いちばん感染者数の報告が少ないのは、月曜日か日曜日です。
曜日によるこの変動は、検査実施数の偏りと検査センターの稼働曜日が限られることが、その原因です。
当院の場合、平日に採取したPCR検体は、時間帯にもよりますが、遅くとも翌日には結果が判明します。
ところが日曜日には検査センターが稼働していないので、日曜に採取した検体の検査は月曜に回されます。
今日のような土曜日に行ったPCR検査でも、多くの場合、検査は月曜にまわされます。
そしてそれらの結果が判明して私が発生届を出し、熊本県が発表する新規感染者に加わるのは火曜です。
つまり、休日やその翌日に発表される感染者数は少なく、その分、休日の2日後の感染者数が増えるわけです。
なので3連休の2日後に相当する今日は、通常の火曜日と同じ機序で、感染報告数が増えたとも考えられます。
今日発表の新規感染者数に限っては、検査態勢の「あや」による一時的な変動だと思いたいですね。