コロナ前のような賑わいが悪いとは言わないけれど

今日は祝日ですが、火曜日なので定期休診日でした。さらに明日は、水曜日なのに臨時休診する予定です。

熊本市内で日曜祝日に発熱外来を行っている医療機関は多くないので、祝日に休診するのは心苦しい限りです。

東京の感染者数は着実に減っているようですが、沖縄はむしろ増え続けており、熊本はその中間。横ばいです。

2年間の感染者数推移のグラフを見ると、今の第6波の縮尺では、第1波はほとんど見えないほどの小波ですね。

その見えないほど小さな波(全国で1日数百人程度)で日本中が大騒ぎして、ついに緊急事態宣言が出ました。

昨年の1月に緊急事態宣言が出たのは、全国で数千人レベルの感染の時。これが第3波でした。

一段落したと思ったら春から第4波が始まり、ついにまた緊急事態宣言。感染者は全国で数千人程度でした。

東京五輪が開催される前から始まっていたのが第5波。ピークは全国で2万人レベル。そして緊急事態宣言です。

その後、ウソのように穏やかな11月・12月を経て、今年1月からとんでもなく急峻な感染拡大が始まりました。

これが今も続く第6波で、ピーク時の感染者数は10万人を超え、しかも今なお数万人レベルが続きます。

ところが、過去の緊急事態宣言時とは桁違いの感染者数だというのに、緊急事態宣言が出る気配はありません。

むしろ、人々はコロナ禍前の元気を取り戻し、行楽地は大混雑。もはやポストコロナを思わせる様相です。

さいわい第6波では、重症化率や死者率が以前の波よりは明らかに減っており、それも好材料なのでしょう。

感染の収束(終息)は必ずしも待たず、そろそろ自粛を緩和する方向にシフトする時期なのかもしれません。

とは言え、せめてマスクだけは、欧米のマネはせずに、しばらくはこれまで通りの装着をお願いします。

当院の発熱外来とワクチン接種も、まだしばらく続きそうです。その意味ではウィズコロナですね。