「受診相談」と「受信相談」

「受診相談」の電話が、最近多いですね。

熱が出たり、便がゆるいお子さんの親御さんからの、「受診した方が良いでしょうか」という問い合わせです。

本来なら受診したいけど、必要ないなら受診せずに様子を見たいという、コロナ禍で増えてきた相談です。

病院でコロナをもらったら大変、という発想による「受診控え」が、この2年間ずっと続いています。

受診控えは診断や治療の遅れにつながるだけでなく、じつは医療機関の経営にも直結する大きな問題なのです。

たいていの電話相談は、私の「様子を見ましょうか」という提案で終わるケースがほとんどです。

患者さんは、医師との相談によって安心することになるわけで、そもそもそれが、受診相談の目的ですから。

「受信相談」というNHKのテレビ番組が、昔ありました。

私の記憶に残る、しかしかすかな記憶なので、おそらく5歳前後、昭和40年ごろの番組でしょうか。

テレビの映り具合がどうだ、アンテナの向きがどうだと、当時はテレビ番組を見るのも一苦労だったのです。

内容はほぼ覚えていませんが、放送の時間帯だけは間違いなく覚えています。「午後4時5分」です。

なぜ覚えているかと言えば、番組のテーマ曲で「4時5分」を連呼していたからです。その歌詞はこうです。

4時5分 4時5分 

楽しくテレビを見るために 楽しくラジオを聞くために 覚えておくと 便利です

ラジオもテレビも なんでもオッケー 受信相談 4時5分

何を覚えておけば便利だったのか、今となってはわかりませんが、歌詞だけはしっかり覚えてしまいました。

あれから50年以上経ったのに、いまだにこのテーマ曲が頭の中をグルグル回ることが時々あります。