ウクライナ危機の先が見えません

ウクライナの惨状を、毎日のようにニュース番組で目にします。

プー○ン(プーさんではありません。それはまた別の国)はもはや、狂い始めたのかとさえ思えてきます。

最後はいったいどうなるのか。世界大戦か、それともプーチン失脚か。なんならゴルゴ13にご登場を願うか。

おおむねそんな妄想を抱きつつある私ですが、だからこそ、敢えて別の考え方の人の意見を聞いてみました。

最近ネットで一部話題にもなっている、元駐ウクライナ日本大使の馬渕睦夫氏です。彼の著書には、

(1)自国民保護を名目に、ロシアがウクライナに侵攻する

(2)プーチンは世界から侵略者と断じられ、国際社会で孤立し、ロシア国内の混乱も招き、ついに失脚する

というシナリオが書かれていますが、それを書いたのが2014年だということに驚きます。

馬渕氏によれば、現在のウクライナ危機は、プーチンを失脚させるための用意周到な策略だというわけです。

多分一種の「陰謀論」なんでしょうけど、でもその観点で報道を見ると、奇妙に納得できる面も多々あります。

映画の見過ぎかもしれませんが、結局一番怖いのは、米国(の一部の組織)だったりしますよね。

ワクチン打っても罹るとしても、重症化は予防できるはず(期待)

発熱外来の受診者は減ってきた印象がありますが、PCR陽性率がまだ高く、油断なりません。

家庭内で1人感染者が出ると、通常はその他の同居家族全員が「濃厚接触者」ということになります。

このとき、感染者だけ隔離して、他の濃厚接触者全員は一緒に暮らして良いのか、という疑問をよく聞きます。

そうなのです。ひとくちに濃厚接触者と言っても、誰が感染者で誰が非感染者かわかりません。

ひとりでも感染者がいたなら、濃厚接触者同士がまとまって暮らすことで、感染が拡大するリスクがあります。

なので濃厚接触者同士が互いに濃厚接触してはならないのですが、実際にそれを徹底するのは難しいものです。

濃厚接触者が数名、1台の車で発熱外来を受診されたりしますが、感染拡大の観点からは心苦しい限りです。

多くの家庭で家族内に感染が広がり、ついには感染者の方が多数派、非感染者が少数派になっていきます。

最初は感染者を隔離していたのが、数日後には、非感染者の方を隔離することになります。

いっそのこと、家族全員が感染した方が、むしろ暮らしやすくなったりもします。

感染者の中には、ワクチンをしっかり2回接種、あるいは3回接種した方もしばしばいます。

私の経験だけで3回接種の感染予防効果を云々はできませんが、ともかく、3回打っても罹ります。

おそらく、3回打てば重症化しにくいんだろうなと期待はしますが、私の経験数ではその評価も下せません。

でも、これだけ感染が広がっているいま、個人として何ができるかと言えば、やはりワクチン接種でしょうね。

新型Mac「Mac Studio」など登場したけど、興味ある?

「最高峰を解禁 ( Peak Performance ) 」と銘打ったApple Eventが、本日未明(日本時間)開催されました。

たまにはこのような楽しい話題を、お届けしたいものです。発表されたのは、次の5つの新製品など。

(1)新色(グリーン)のiPhone 13/13 Pro

(2)第3世代のiPhone SE

(3)M1チップ搭載のiPad Air

(4)超高性能な新型Mac「Mac Studio」

(5)5Kの新型ディスプレイ「Studio Display」

私がそそられたのは、iPhoneでもiPadでもない、斬新で高性能なMac StudioとStudio Displayです。

「Mac Studio」は、20cm四方で高さ10cmの、ちょうど「Mac mini」の背を高くしたような形のMacです。

「G4 Cube」という、2000年に発売された、ほぼ立方体の未来的デザインのMacを思い出します。

Cubeを私はほとんど買おうと思っていましたが、高額なのでためらっているうちに、1年で姿を消しました。

空気の対流だけで内部を冷却する仕組みが熱暴走を起こし、また静電気による誤作動も問題となったのです。

2013年の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-808.html" target="_blank" title="MacPro">MacPro</a>」は、放熱を考慮した奇抜な円筒形でしたが、これも結局、放熱が問題となりました。

とは言え、私はいまなお電子カルテのクライアントPCとして、メインの診察室で毎日使っています。

考えてみると、同じMacを10年近く使うなど以前はあり得ないことでしたが、MacProだから使えるんですね。

いや、MacProに限らず、iMacでもMac miniでも、最近のデスクトップ型Macはかなり長持ちします。

たぶんそれは私が、最新OSが登場してもすぐにはインストールせずに、我慢するようになったからでしょう。

「北回り」にしても「南回り」にしても、いったいいつ乗れるのか

ANAが、「第3ブランド」として、中距離国際線の航空会社「Air Japan」を立ち上げました。

フルサービスのANAと、LCCのピーチの中間に位置し、両者の「良いとこ取り」を目指すといいます。

中途半端と言われることのないよう、お願いします。

もともと「エアージャパン」はANAブランドでの運航も行っているので、今後は2ブランドかけもちです。

そんなことする余裕あるのか。それこそ、虻蜂取らずにならないかと心配になります。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、航空各社はロシア領空を避けるルートに切り替えています。

日欧間路線では、JALは「北回り」、ANAは「南回り」の、いずれも遠回りを余儀なくされました。

JALの北回りは往年のルートですが、昔のようにアンカレッジには寄らず、グリーンランドの真上を飛びます。

逆にこんなルートは今しか飛べないかもしれないと、一部航空ファンがいま、かなり熱くなっています。

ANAの南回りはトルコ経由です。ANAはイスタンブール線を持ち、トルコ上空の飛行許可を得ています。

一方でJALはトルコは未就航なので、領空飛行許可を得るのが面倒だといいます。

いずれにしても飛行時間はかなり長くなってしまいますが、航空旅行が好きな方には苦痛ではないでしょう。

グリーンランド上空とか、トルコ・中央アジア上空など、ロシア上空よりもずっと面白そうじゃないですか。

と言っても、いったいいつになったら国際線に乗れるのでしょう。しばらく実現しそうな気がしませんね。

温度管理の悪いワクチンは、通常はダメになります

土佐清水市で、温度管理が不適切だったワクチンを、集団接種会場で約1,800人に接種してしまった件。

市役所の冷凍庫の電源に問題があったようですが、それに1カ月以上気付かずに接種し続けていたわけです。

この取り返しのつかない一大事に最初に気付いた職員は、さぞかし背筋の凍る思いがしたことでしょう。

例によって市のコメントは、「これまでのところ健康被害は確認されていません」。

いつも思うんですけど、効果不十分なワクチンの接種を受けた人にとっての「健康被害」って、何ですか。

(1)コロナに罹ってしまうこと(それに伴う合併症や死亡も含む)

(2)ワクチンが効果不十分だと知ったことによる精神的ショック(それに伴う身体症状も含む)

(3)後日あらためてワクチンを接種するなら、接種回数が(微妙に)過剰になることに起因する副反応も心配

件の不良ワクチンの接種を受けた方は、抗体検査も検討されています。この検査結果はとても興味深いですね。

接種した1,800回分以外に、同じ保管環境だった不良ワクチンが2千回分あったそうですが、廃棄されたとか。

安易に廃棄せずに、ワクチンの有効性の検査に回して欲しいですけどね。失敗は生かして欲しいものです。

当院の発熱外来では、原則として自家用車内でお待ちいただきます

当院の発熱外来へは、可能な限り自家用車で来院していただくよう、お願いしています。

順番待ちの間や、PCR検査のための唾液採取や、処方や会計待ちの間も、車の中に居てもらうためです。

しかし時には、タクシーで来院する方や、徒歩や自転車やバイクで来る人もいます。

そのような方は隔離診察室に入っていただきますが、同時に複数部屋の確保ができない場合があります。

最悪の場合、この寒いのに屋外でお待ちいただくことになります。

そうならないよう、電話予約の際に来院時間を打ち合わせるのですが、しばしば予約無しの方が来られます。

予約も無く、突然受付に入って来る有症状の方に申し上げたい。せめて、来院前に電話の1本をお願いします。

前述したように、発熱外来では原則として自家用車内でお待ちいただくのですが、そこにも問題はあります。

工夫して接触を避けてきたご家族同士を、発熱外来待ちの車内で濃厚接触させてしまうかもしれないからです。

「発熱者」と「非発熱者」を長時間車内で過ごさせることは、たしかに家族内感染を招く可能性があります。

「車で待っている間に感染した」とあとで言って来られる方も、実際に時々いらっしゃいます。

感染拡大を防ぐために、当院の物理的人的キャパでどのように対応できるのかは、いまだに試行錯誤中です。

新型コロナに罹った人の追加接種の時期

新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)を前に、コロナに罹ってしまう方が増えています。

「来週接種する予定だったんですが、どうしたらいいでしょう」ということになりますが、延期です。

厚労省のQ&Aには、「次の接種までは、感染後3カ月あけましょう」とあります。

感染によって得られた免疫は3カ月程度続くだろう、という推測による暫定的な目安です。

ただし、3カ月を待たずに(2回目から6カ月後以降なら)接種しても構わない、ということになっています。

なので私の現在の説明は、以下の通りです。

(1)厚労省のオススメでは3カ月程度あけることになっています

(2)感染が重症であった方はしっかり3カ月待ち、軽症なら1,2カ月間隔でもよいでしょう

(3)別の変異株による流行が来た場合は、長く待たずに早めに接種した方がよい(かもね)

一般にワクチンの追加接種の時期は、いま予防したいか長く予防したいか、どちらを優先するかで決めます。

例えば水痘ワクチンの定期接種が始まった頃、2回目の接種は1回目の3カ月後を私はオススメしていました。

毎年100万人の水痘感染者が出ていた時代です。間隔を開ければその間に感染する危険があったのです。

でもワクチンのおかげで水痘は激減しました。いま2回目の接種は、1回目の半年後前後を推奨しています。

それと同じで、コロナ流行期と収束後では、追加接種の時期の考え方は異なるはずです。

そして今はまだ(流行期なので)、可能な限り迅速に追加接種を進めた方がよいと、私は考えています。

電気自動車の回生ブレーキ

愛車の点検でディーラーに行ったついでに、EVを試乗させてもらいました。メーカーの最新モデルです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3682.html" target="_blank" title="前回の試乗">前回の試乗</a>(他社)でBEVのトルクフルな加速性能は経験済みだったので、さほど感動はありませんでした。

しかしその「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-491.html" target="_blank" title="回生ブレーキ">回生ブレーキ</a>」の利き具合には驚きました。ていうか、まったく好きになれませんでした。

それは日産リーフなどの「e-Pedal」と同様の、「ワンペダル」操作が可能な仕様の車でした。

アクセルから不用意に足を離すと、強烈な回生ブレーキがかかり、そのままだと車が停止します。

要領が分かれば、アクセルワークだけで加速も減速も自由自在、となるわけですが、どうにも慣れません。

たとえば私は、次の交差点の信号が赤なら、アクセルから足を離してしばらく「空走」するのが好きです。

そのまま走って、交差点に到達する頃にちょうど信号が青に変わらないかなと「空想」したりするのです。

いまの愛車はエンジンブレーキが極端に弱いので、ほとんどニュートラルに近いぐらいに空走します。

かつてマニュアル車に乗っていた頃には、交差点前では実際にギアをニュートラルに入れて走っていました。

そんな私の「空走趣味」を、回生ブレーキが邪魔するのです。それどころか、ワンペダルでは空走は不可能。

その点、前回試乗したBEVは、エンジンブレーキ的な意味での回生ブレーキは、ほとんど利きませんでした。

なので減速するときは、ブレーキペダルを踏むわけですが、実はこれが、回生協調ブレーキなんですね。

ブレーキペダルを踏んだ時に作動するのは回生ブレーキで、油圧ブレーキは通常は作動しないのだそうです。

私には、こっちの方が合ってます。減速したければブレーキペダルを踏む。その癖を失わない方がいい。

ワンペダルに慣れてしまうと、急ブレーキが必要な緊急時のペダル操作を誤りそうな気がしてなりません。

接種済なのに接種を勧めるハガキが届いています

日本脳炎ワクチンは、前に何度も書いたように、現在「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-635.html" target="_blank" title="特例接種">特例接種</a>」が行われています。

かつて「積極的勧奨接種の差し控え」が行われたことに起因する、未接種者への救済措置です。これにより、

(1)平成7年度〜18年度生まれの方は、19歳までの間に不足回数分を接種できます

(2)平成19年度〜平成21年度生まれの方は、12歳までの間に不足回数分を接種できます

熊本市では、下記の定期接種の対象者に、「予防接種のお知らせ」という「勧奨ハガキ」を送付しています。

(1)MRワクチン(第2期):年長児に

(2)二種混合ワクチン:6年生に

(3)日本脳炎ワクチン:4年生と高3相当者に

このように日本脳炎ワクチンの勧奨は、通常の定期接種対象者と特例接種対象者への二段構えになっています。

問題は、過去の接種歴にかかわらず、18歳のお子さん全員に、特例接種勧奨のハガキが送られていることです。

ハガキの文面をよく読めば、接種歴がある方は対象外だとわかりますが、見落とす方も少なくありません。

対象外の者にまで接種を勧めるハガキが届く可能性など、一般市民の誰も想定していないはずです。

母子手帳の、日本脳炎ワクチン第2期接種の記録場所が分かり難い部分にあることも、トラップとなります。

そのまま間違えて接種を予約し、医療機関側も接種歴を見落とせば、過剰(過誤)接種となってしまいます。

こんなオカシな勧奨ハガキが届くのは、熊本市のシステム上、古い接種歴が把握できていないからです。

なのでとりあえず全員に送っとけ、ということなのでしょうが、過誤の原因になるとは思わないのでしょうか。

3回目接種は、18歳以上だけです

5〜11歳への新型コロナワクチン。当院でも接種を計画中です。対象は、当院かかりつけのお子さん限定です。

イメージとしては、当院でMRワクチンの第2期接種を受けた、対象年齢のお子さんを想定しています。

このワクチン、すぐ接種したいと思っている方もいれば、打つかどうか悩んでらっしゃる方も多いでしょう。

「積極派」の親御さんからは、すでに多くの問い合わせを頂いています。

ところで、12歳以上のお子さんの3回目の接種に関しては、重要な注意点がひとつあります。

それは、「3回目の接種は18歳未満は対象外」ということです。現時点ではそういう規定なのです。

このことをご存じない方が意外に多くて、18歳未満のお子さんへの追加接種の問い合わせがしばしばあります。

「新型コロナワクチンの3回目は、接種券が届かなくても、2回目から6カ月たてば接種できます」

一般の方への、国や自治体のこのような広報が、間違いの元なのです。

18歳未満に接種券は届きませんが、届かなくても6カ月経った時点で、接種できると思ってしまうからです。

で、5〜11歳へのワクチン接種の話に戻ります。

メディアでは、基礎疾患のあるお子さんや高齢者と同居しているお子さんは接種すべきだ、という論調ですね。

前者はいいでしょう。けれど、高齢者と同居していることを接種を推奨する理由にするのは間違っています。

子どもへの接種は、子ども自身を守るために行うものであって、高齢者を守るために行うものではありません。

インフルワクチンのような「集団免疫」目的で、コロナワクチンを子どもに接種するのは時期尚早でしょう。

米国での調査で、小児用ワクチンは接種後の感染予防効果が劣り、重症化予防効果は持続すると判明しました。

つまり、小児への接種は同居する高齢者への感染対策にはならないということです。

もちろん、小児への接種は有意義だと考えて私は接種を行いますが、あくまで、その子のためです。