新型コロナワクチンもMRワクチンも大事です

新型コロナワクチンは、他のワクチンとの接種間隔が2週間必要です。

しかしその他のワクチンにおいては、生ワクチン同士の注射を除いて、接種間隔に制限はありません。

これは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3284.html" target="_blank" title="わりと最近決まった規定">わりと最近決まった規定</a>なので、以前のルールをご存じの親御さんに、驚かれることがあります。

かつて、不活化ワクチン後には1週間、生ワクチン接種後には4週間、他のワクチンが打てませんでした。

日本以外でそのように規定している国はなく、言うなれば日本だけの「ローカルルール」でした。

ワクチン接種後に一定期間だけ、他のワクチンを打てなくしていた理由は、副作用の観察のためでした。

近接した日程で接種をすると、最初の接種の副反応が次の接種の時期と重なる可能性があります。

ワクチン接種の副反応の有無を十分観察して、それから次の接種を行うべきだと、慎重に考えていたのです。

その観察に要する期間が、不活化ワクチンなら1週間、生ワクチンなら4週間あればよかろうという考え方です。

しかしながら近年、定期接種の種類も増え、複数のワクチンを同時接種するのが当たり前になりました。

同時接種するということは、そろぞれのワクチンの副反応を個別に観察することをやめたということです。

であるならば、副反応の観察のために間隔をあけて接種する意味も無い、ということになります。

やがて撤廃されるとは思いますが、新型コロナワクチンの接種前後には2週間の間隔をあける規定があります。

来月から本格的に始まる、5〜11歳の新型コロナワクチン。年長児ではMRワクチンの接種開始と重なります。

旬のワクチン(=コロナ)を優先するなら、コロナ→ ( 3週間 ) →コロナ→ ( 2週間 ) →MR、の順でしょうね。

いや、MRが大事だと思うなら、MR→ ( 2週間 ) →コロナ→ ( 3週間 ) →コロナ、でもいいと思います。

どっちも早く打ちたけりゃ、コロナ→ ( 2週間 ) →MR→ ( 2週間 ) →コロナ、もアリでしょう。