映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を観ました。今年のアカデミー作品賞の最有力候補などと言われてますね。
話題まっただ中の映画なのに、観たければ家庭ですぐ観られるのが「Netflix作品」の良いところです。
(この映画、たぶんネタバレ厳禁だと思いますので、これから鑑賞予定の方は、以下は読まないでください)
この映画のジャンル、「ウエスタン・サスペンス」で、合ってますかね。
タイトルが「犬の力」なので、動物映画かと思ってましたうそ。でもたしかに、動物が重要な意味を持ちます。
しかし犬にそれほどの直接的な力はなく、兎でも馬でもなく、しいて言えば「牛の力」でしょうか。
ただし時々犬が吠えるので、そのたびに我が家の愛犬・花ちゃんが、画面に吠えかかります。
重要な登場人物は4人。みなそれぞれに被害者でありながら加害者で、今風に言えば全員が「クセツヨ」です。
雄大な西部の山々の描写のもと、最終的な「犯行」に至るまでジワジワと控え目な伏線が張られていきます。
私が感じとった解釈が本当に正しいのかどうか、自信はありません。実はもっと別の物語かもしれません。
見落とした伏線、描かれてすらいない真実、どこまで想像で補えば良いのか、考え出したらキリがありません。
例によって偶然が重なってこそ成り立つ展開ですが、そこは映画ですから、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2404.html" target="_blank" title="そういう事例を描いたまで">そういう事例を描いたまで</a>の話。
いずれにしても2度観が必要ですね。アカデミー賞の審査員が好きそうな映画だと思います。