PCR検査の診療報酬に、わずかばかりの救済措置

マンボウを予定通り21日にすべての地域で解除することを、政府は決定しました。

けっして感染が終息したわけではなく、むしろ感染再拡大の懸念の残る中で、あえて舵を切ったわけです。

発熱外来をやっていると、たしかにピークは過ぎたと感じますが、ダラダラと感染者が減らない印象です。

そんな中、4月からPCR検査の診療報酬がほぼ半減するなど、医療機関には大打撃が待ち構えていました。

以前は18,000円だったものが、12/31から13,500円、4月からは7,000円と、大幅に減額される予定でした。

診療報酬と検査用経費の差が医療機関の収入ですが、ヘタをすると赤字になりそうなぐらいの「改悪」です。

このままでは検査すればするほど損をする、ならばPCR検査なんてやめようかという人も出てくるほどです。

そう思っていたら、診療報酬の引き下げが少しだけ、ほんの3カ月間だけ、緩和されることになりました。

4/1から6/30までは8,500円という「経過措置」を、中医協(中央社会保険医療協議会)が提案したのです。

まったくケチな見直しですが、じゃなくて、中医協の皆さまには、格別のご配慮、痛み入ります。

一方で検査センターには、検査委託料のさらなる引き下げをお願いします。

ていうかそもそも、最初から委託料が高すぎたのです。医療機関が利に走っているわけではありませんので。