発熱外来の受診者は減ってきた印象がありますが、PCR陽性率がまだ高く、油断なりません。
家庭内で1人感染者が出ると、通常はその他の同居家族全員が「濃厚接触者」ということになります。
このとき、感染者だけ隔離して、他の濃厚接触者全員は一緒に暮らして良いのか、という疑問をよく聞きます。
そうなのです。ひとくちに濃厚接触者と言っても、誰が感染者で誰が非感染者かわかりません。
ひとりでも感染者がいたなら、濃厚接触者同士がまとまって暮らすことで、感染が拡大するリスクがあります。
なので濃厚接触者同士が互いに濃厚接触してはならないのですが、実際にそれを徹底するのは難しいものです。
濃厚接触者が数名、1台の車で発熱外来を受診されたりしますが、感染拡大の観点からは心苦しい限りです。
多くの家庭で家族内に感染が広がり、ついには感染者の方が多数派、非感染者が少数派になっていきます。
最初は感染者を隔離していたのが、数日後には、非感染者の方を隔離することになります。
いっそのこと、家族全員が感染した方が、むしろ暮らしやすくなったりもします。
感染者の中には、ワクチンをしっかり2回接種、あるいは3回接種した方もしばしばいます。
私の経験だけで3回接種の感染予防効果を云々はできませんが、ともかく、3回打っても罹ります。
おそらく、3回打てば重症化しにくいんだろうなと期待はしますが、私の経験数ではその評価も下せません。
でも、これだけ感染が広がっているいま、個人として何ができるかと言えば、やはりワクチン接種でしょうね。