新型コロナに罹った人の追加接種の時期

新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)を前に、コロナに罹ってしまう方が増えています。

「来週接種する予定だったんですが、どうしたらいいでしょう」ということになりますが、延期です。

厚労省のQ&Aには、「次の接種までは、感染後3カ月あけましょう」とあります。

感染によって得られた免疫は3カ月程度続くだろう、という推測による暫定的な目安です。

ただし、3カ月を待たずに(2回目から6カ月後以降なら)接種しても構わない、ということになっています。

なので私の現在の説明は、以下の通りです。

(1)厚労省のオススメでは3カ月程度あけることになっています

(2)感染が重症であった方はしっかり3カ月待ち、軽症なら1,2カ月間隔でもよいでしょう

(3)別の変異株による流行が来た場合は、長く待たずに早めに接種した方がよい(かもね)

一般にワクチンの追加接種の時期は、いま予防したいか長く予防したいか、どちらを優先するかで決めます。

例えば水痘ワクチンの定期接種が始まった頃、2回目の接種は1回目の3カ月後を私はオススメしていました。

毎年100万人の水痘感染者が出ていた時代です。間隔を開ければその間に感染する危険があったのです。

でもワクチンのおかげで水痘は激減しました。いま2回目の接種は、1回目の半年後前後を推奨しています。

それと同じで、コロナ流行期と収束後では、追加接種の時期の考え方は異なるはずです。

そして今はまだ(流行期なので)、可能な限り迅速に追加接種を進めた方がよいと、私は考えています。