北海道では、大雪の影響でJRが止まり、昨夜は新千歳空港に大勢の人が取り残されてしまいました。
空港内に人々が滞留し、一部雑魚寝しているニュース映像を見て、数年前の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2897.html" target="_blank" title="成田難民">成田難民</a>」を思い出しました。
あの時は、空港そのものは通常通り機能しているのに、台風の影響で成田周辺の陸路が塞がれていたのでした。
空港から誰も出られない状況では、同時に、空港に行きたくても行けなくなります。
その日私は、羽田から9時間かけてもついに成田にたどり着けず、成田発の国際線に乗り継げませんでした。
今回、新千歳空港の除雪は完了したものの、JRの線路や高速道路の除雪がなかなか進まなかったようです。
陸の孤島と化した空港には、多くの受験生を含む7千人が取り残され、空港内に留まることになりました。
この新千歳難民の拡大を防ぐため、国交省航空局は航空会社に、新千歳行き航空便の出発停止を要請しました。
それに基づきANAは、昨夜の羽田–新千歳便を4便欠航しました。いわゆる「混雑欠航」です。
しかし同時に、新千歳から羽田への上り便は飛ばして、新千歳難民の解消にも貢献したとのこと。
では、下り便は欠航して上り便だけ運航するための「機材繰り」はどうしたのか、って話ですよね。
実は、欠航したはずの下り便は、乗客を乗せない回送で4便飛ばしたらしいですね、機材繰りのために。
今回実施された「一方向ピストン輸送」は、空港難民を救済するためにはとても有効だと思います。
成田難民のときにもその発想で、成田–羽田間の「シャトル運航」をしてくれたら良かったんですけどね。