「交互接種」推進運動

ファイザー→ファイザーと打ってきたら、3回目はモデルナに切り替えた方が、より強い免疫が付くという話。

抗体価の上昇が、ファイザー54倍に対してモデルナで68倍だったという、国内データが出ました。

どっちも悪くないけど、モデルナの上昇率にはそそられますね、副反応の頻度が多かったとしても。

そのようなデータもあって、最近「交互接種」を推進する情報・報道が目立ちます。

接種するワクチンは選択できるはずですが、実際にはファイザーが足りないという「台所事情」があります。

しかし政府はそう言わず、「強さを求めるならモデルナ」「悩むならモデルナ」と喧伝・誘導するわけです。

ところが現実には、「安心を求めるならファイザー」「悩むならファイザー」のような考えの方が圧倒的です。

日本人が、副反応をことのほか恐れる気質であることは、HPVワクチン問題などの事例からもあきらかです。

「ワクチンを変えたばっかりに」と後悔する姿を、モデルナを打つ前から想像してしまうのでしょう。

ワクチンの副反応を避けるためなら、子宮頸がんになるリスクはやむを得ないとまで考えてきた日本人。

ところが新型コロナでは、少々副反応があってもワクチンを打って感染を防ぎたい、という考えが支配的です。

つまり日本人は、目の前の恐怖に弱いわけです。先々の利益と天秤にかける客観性がないのです。

その結果、より強い免疫が付くモデルナよりも、副反応がより弱いファイザーを好むのでしょう。

熊本市では来週、多くの市民に接種券が郵送される予定です。週の後半には予約が殺到することでしょう。

ファイザー枠はあっという間に埋まり、「モデルナならすぐ打てますよ」ということになりそうです。

いまの状況では、ワクチンは早く接種した方が良いし、選べるならモデルナの方が良いと私は思っています。