新型コロナ抗原定性検査キットの安定供給を

子どもの新型コロナ感染が増えているので、小さな子でも油断せず診療に臨まなければなりません。

オミクロン株になってからは、院内に入れて診察する前に、念のため駐車場で抗原検査を行うのが原則です。

突発性発疹でしょうか、と今日来院した38度台で元気な乳児も、原則通り検査をしたら抗原陽性でした。

先月までだと、0歳や1歳のお子さんはたいてい、そのまま院内の隔離室等に入れていました。

しかし今は、隔離室に入れる前の抗原検査がほぼ必須です。まことに面倒なことになったものです。

本来、抗原検査で「陰性証明」を行うことはできないはずですが、状況によっては利用するしかありません。

しかし、乳幼児等の診察前にいちいち抗原検査をすれば、検査キットはすぐになくなります。

今日もまた50人分のキットを発注しましたが、いまの状況が続けば今後の検査キットの品薄が心配です。

当院の発熱外来では、唾液が採れる方は原則としてPCR検査を行います。抗原検査よりも感度が良いからです。

しかし高齢者や重症化因子をお持ちの方など、PCR検査の結果を待ちきれず、抗原検査を行うことがあります。

小さなお子さんだけでなく、唾液がなかなか採れない高齢者等でも、抗原検査に切り替える場合があります。

このように発熱外来では、抗原検査キットは意外と重要なアイテムです。

医療現場で品薄になるようなことがないような、製造・供給体制を維持していただきたいものです。