「みなし陽性」の判断ができるほどの検査態勢のひっ迫状況か

「みなし陽性」が今日から熊本県でも導入されることは、昨日も書きました。

家族内の感染者の濃厚接触者が有症状となった場合、医師の判断で、未検査で新型コロナと診断できます。

みなし陽性と診断した感染者は、発生届には「疑似症患者」として届け出ることになります。

新型コロナの「新規陽性者数」には疑似症患者も含まれていて、それが内数として示されます。

たとえば今日の東京都では、新規感染確認1万8,660人のうち、みなし陽性は814人。およそ5%でした。

導入初日の熊本では、みなし陽性(疑似症患者)は1人だけでしたが、明日以降は増えていくのでしょうか。

みなし陽性は、検査試薬やキットの不足によって 検査の実施に支障が生じていることが、その運用条件です。

なので、検査センターに委託すればいつでもPCR検査が可能な状況では、実際の運用は難しいかもしれません。

当院の場合だと、検査センターがストップし、しかも抗原検査キットの院内在庫がゼロのときしか使えません。

いや、そこまで厳格に考えず、検査態勢のひっ迫状況によっては運用を考慮してもよいのかもしれません。

PCR検査の結果判明までの時間がかかっている現状を「ひっ迫」と解釈してよいのであれば、助かります。

そこらへんの「機微」を保健所等に尋ねたら、きっとヤブ蛇になるので、黙ったままの自己判断が吉でしょう。