やはり3回目はつろうござる

新型コロナワクチンの接種後は、3回目にして初めて、倦怠感と寒気が続いています。痛みも前回の3割増し。

でも接種後の痛みや熱は、我慢できるならなるべく鎮めないようにした方が良いと、私は考えています。

その理由は、ワクチンを接種した後に、体に起きる変化を想像すればわかります。

(1)注射されたワクチンの成分(mRNA)は、周辺の筋肉などの細胞内に取り込まれます。

(2)細胞内ではこのmRNAという設計図を元に、新型コロナワクチンのスパイクタンパクが作られます。

(3)できあがったスパイクタンパクが細胞外に出ると、免疫細胞が集まってきて攻撃を開始します。

(4)この攻撃の過程で、体内にはスパイクタンパクと戦った記憶と、専用の武器(抗体)が残ります。

いつかウイルスが体内に入って来た時、またあいつが来たかと、慣れた戦いができるわけです。

また、前回の武器の残りがたくさん残っていれば、初動で一気に敵を鎮圧することもできます。

この免疫の仕組みを考えると、(3)の戦いが激戦であった方が、より強い免疫が付くと私には思えるのです。

熱が出て腫れて痛む腕はまさしく、防衛部隊が激しく「重火器」を使ってる証拠。

今朝は珍しく「からすまがり(こむら返り)」が起きましたが、これもおそらく別働隊の仕事でしょう。

そんなことを考えると私は、戦闘に水を差す「解熱鎮痛剤」はあまり使いたくありません(個人の意見です)。

昨夜はあえて熱を上げるために、いつもよりも熱めの風呂に入ったぐらいですから(よい子はマネしません)。

新型コロナワクチンの追加接種を受けました

本日、私は新型コロナワクチンの追加接種(=3回目の接種)を受けました。今回もファイザーです。

1回目は昨年4/30、2回目は5/21に接種したので、それから7カ月と20日後の、3回目の接種となりました。

医療従事者等への3回目は、2回目から6カ月後にまで前倒しされましたが、実際には私は約8カ月間隔でした。

厚労省の方針確定までに時間がかかり、地域の現場へのワクチンの「前倒し配給」が間に合わなかったのです。

当院の職員のうち、今日の接種は4人だけに行い、残りのスタッフには別の日に接種することにしました。

副反応が全職員に同時に起きてしまうと業務へ支障を来すため、分散接種を行ったわけです。

そのため、ファイザーのワクチンは1本あたり6人接種する原則なので、2人分余ってしまいました。

そこで急遽、2回目の接種から7カ月以上経過した一般の方に連絡を取り、接種を受けに来ていただきました。

厚労省のマニュアル(Q&A)には当初、次のような記載がありました。

Q「ワクチンの廃棄を防ぐために、急遽初回から8カ月経っていない者に接種を行うことは許容されるか」

A「やむを得ない」

この苦々しい回答がいかにも、例外を嫌うお役人の心情を表してますね。私なら、もっと柔らかくしますけど。

Q「ワクチンの廃棄を防ぐために、急遽初回から8カ月経っていない者に接種を行ってもよいですか」

A「ですね」

接種後8時間ほど経過し、私はいま、ほどほどの筋肉痛を感じていますが、2回目の時よりもやや軽い印象です。

もしかするとこれは、新型コロナウイルスへの私の免疫が、すでにかなり低下していたためかもしれません。

やっぱりもう少し、接種間隔は近い方が良いんじゃ無かろうかと、思ってしまいます。

『鎌倉殿』始まりました

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まりました。

連続ドラマではみな同じでしょうけど、とくに大河の場合、初回放送には力が入ってますね。

しかも、かなり「ふざけた」脚本家として知られる三谷幸喜氏ですから、ツカミが面白くないはずがない。

一刻も早く見なければなるまいと、午後6時のBS4Kを予約録画してました。8時まで待てなかったからです。

ところが今日はとても発熱外来受診者が多く、あれこれ手こずっているうちに、帰宅が7時半になりました。

入浴後、テレビの前に陣取ったのは8時です。なんだ、結局総合テレビと同じじゃん、と言うことなかれ。

大画面の有機ELテレビなんだから、4K画質の5.1chサラウンドで視聴した方が良いに決まってます。

さてドラマは、三谷節が炸裂していますね。平安末期というのに、登場人物は普通に現代言葉をしゃべります。

主要人物の初登場時には役名の字幕が出るだけでなく、ストップモーションが入るのが親切ですね。

まあそれだけ、あと一歩なじみのない時代だということでしょう。そこが戦国時代や幕末とは違います。

古い時代であればあるほど人の命は軽く、今後どれほど残酷な物語が展開するのかと思うと恐怖すら感じます。

適度に笑いを織り交ぜなければ、1年間見続けるのは無理。ていうわけで三谷幸喜なんでしょうかね。

たとえ弱毒でも、感染力が強ければストレスです

新型コロナの感染者が急増し、「医療ひっ迫」の心配がまた出てきました。

とくにオミクロン株は過去にないスピードで感染が急拡大しているので、ひっ迫の懸念も顕著です。

今回は、病床のひっ迫だけでなく、医療従事者の感染等による診療制限も問題視されつつあります。

いやこの問題は、2年近く前から想定してきたことです。

(1)自分が感染した場合、院長室と診察室を結んで「遠隔診療」をすることは可能か

(2)当院職員が感染した場合に備えて、職員間の濃厚接触を最小限にするためには日頃からどうすべきか

(3)職員の家族や知人・友人等が感染した場合の対処法を、マニュアル化しておくべきではないか

さいわい、昨年までは前述したようなケースには該当しませんでしたが、今後はわかりません。

第5波の収束後からはとくに、院内の休憩室でのマスク着用や黙食が、必ずしも徹底されていませんでした。

ここは改めて初心を忘れないよう気を付けようと、職員みんなで確認し合ったのはほんの2,3日前のことです。

オミクロン株が感染力は高いけど重症化しにくいことは、一般市民にとっては安心材料です。

感染者数が驚くほど多くても、その数字を見て右往左往する必要は無いと言う人もいます。

しかしいくら弱毒でも、医療機関で受診者に感染させるわけにはいきません。

その意味では、弱毒かどうかには関係なく、これまでと同等以上に院内感染の予防に努めなければなりません。

たとえ重症化しにくくても、感染力が高ければ医療現場には大きなストレスがかかるのです。

爆発的な第6波の予感

3連休を前に、新型コロナのオミクロン株が日本中で猛威を振るい始めています。

今日の東京の新規感染者数は922人。昨日の641人の1.44倍でした。

沖縄はなんと1414人。奇しくも昨日の981人の1.44倍です。まさしく、2日で2倍のペースじゃないですか。

熊本も油断できません。一昨日の5人から昨日24人に増えたと思ったら、今日はもう31人。

もしも今後2日で2倍のペースで増え続けるなら、1カ月後には熊本県民が全員感染してしまう計算になります。

それは無いとしても、欧米のように日本全国で毎日数十万人の感染者が出る日が来る可能性はあります。

オミクロン株は軽症のようですが、感染者数がとても多ければ、一定数の重症者や死亡例も出ることでしょう。

しかし、今年1年間の日本の感染者数が1千万人に達することになったとしても、驚くことはありません。

いまは影を潜めている季節性インフルエンザの感染者数が、2年前までは毎年ほぼ1千万人だったからです。

そのインフルエンザの死亡数は約1万人だったので、死亡率は0.1%。

新型コロナは、インフルエンザに近いか、それよりも軽い感染症に落ち着こうとしているようにも見えます。

両者の大きな違いがあるとすれば、治療薬がまだ十分に普及していない点でしょう。

経口薬の「モルヌピラビル(商品名ラゲブリオ)」は、ようやく一部の医療機関で処方が始まったばかりです。

当院でも処方できるように手続きはしていますが、まだ準備段階です。いや、もう処方できるのかな?

今日はその薬の「市販後調査」に関するWeb説明会が「Zoom」で行われたので参加しました。

どうやら当面は、副作用等の報告を定期的に(2週間毎に!)行うことになります。なかなか面倒臭いです。

いまのところは、インフルエンザに対するタミフルのように、気軽にホイホイ処方できる薬ではなさそうです。

感染者は増え、大雪も降る

関東南部が大雪に見舞われ、あちこちで交通事故が起きたり鉄道ダイヤが乱れています。

羽田発着便と、一部は成田発着便も含めて、空の便にも多数の欠航が出ています。

JALは68便、ANAは40便、ジェットスターは14便、スターフライヤー7便、ソラシドエアは2便が欠航です。

そのソラシドエアでは、羽田19時5分発の熊本行きが欠航したため、明日の朝の熊本発羽田行きも欠航します。

このような「機材繰り」の影響では、明日のANA便でも7便の欠航が決まっています。

JALとANAの欠航便数がだいぶ違いますが、もしかすると両社の考え方の違いがあるのかもしれません。

千葉に上陸した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2901.html" target="_blank" title="2019年9月の台風">2019年9月の台風</a>の際には、JALの方がより多くの便を欠航としました。

その時にも書いたように、ANAはギリギリまで粘るクセがありますが、これって諸刃の剣なんですよね。

最終的に無事飛べば喜ばれますが、粘った挙げ句に欠航が決まると大迷惑。かえって恨まれることになります。

しかし早め早めの対策を講じることは危機管理としては正解ですが、その判断は実際には難しいものです。

新型コロナ対策も同様。その意味で岸田首相は、バランスの良い政策を打ち出していると思います。

他山の石のおかげで、あとで後手後手だと批判されないような「さじ加減」もわかっているのでしょう。

日本もついにオミクロン株が激増か

新型コロナの新規感染者数が、沖縄623人、東京390人と発表され、一気に危機感が高まった気がします。

去年の正月は大変だったけど、今年はわりと平穏だなぁと思っていた自分を、訂正しなければなりません。

当院は今日が、新年最初の診療日でした。昨日の火曜日は当院の定期休診日だったためです。

「2月、3月には第6波を迎えるでしょう」と、職員を前にのんきな話をしたのは、つい今朝のこと。

欧米で感染者が激増していますが、すぐに日本に当てはまることでもなかろうと思っていたのでした。

オミクロン株に置き換わったがゆえの、指数関数的な増え方と考えられます。今後の予測もつきません。

東京の新規感染者の半数以上は、ワクチンを2回接種済だったといいます。もう接種歴はアテになりません。

もちろん、オミクロン株は比較的軽症ということだし、接種歴だってあながち無意味じゃないでしょう。

また、3回目の接種や経口薬に期待することもできます。

しかし当面、指数関数的な感染者数の増加に、迅速かつ効果的なブレーキをかける術はないでしょう。

マンボウとか緊急事態宣言という「劇薬」を使うとしたら、こんどは副作用の方が心配になります。

これまでの感染者数が欧米に比べて圧倒的に少なかったのが日本の奇跡だとしても、今後はわかりません。

デルタ株には比較的強かった日本人が、オミクロン株にはからっきし弱い、なんてことだってあり得ますから。

院長室を久々に片付けてみた

読んでも面白くない「片付け」シリーズ。今日は、院長室の床を埋めていた文書と雑誌を片付けてみました。

私の文書整理のルールは、原則として、

・デジタル文書:Dropbox内のしかるべき場所に保存 + Evernoteにも保存

・紙文書:スキャンしてDropbox内に保存 + Evernoteにも保存 + 重要書類に限り紙文書もファイル

なのですが、あまり重要じゃないからあとで読もうと思った紙文書等は、ついそこら辺に置いてしまいます。

これがいつしか、山のように積み上がってしまうのです。いわゆる「バベルの塔」ってやつです。

その山があまり高いと不安定になるので、一定の高さになったら、隣に別の山を築くことになります。

さて今日は、山の上の方から順に手に取ってチェックしながら、捨てるか保存するかを分別していきました。

古くて懐かしいのが出てくると、つい見入ってしまうのはしょうがないです。

面白いことに、掘り進めば掘り進むほど古い書類になるとは限りません。

下の方から新しい雑誌が出てきたり、その新しい雑誌に隣り合って、開院当初の古い書類が出てきたり。

おそらく、こういうことだと思います。

書類の積み重ねは通常、下の方が古く、上の方に新しいモノが積み上げられていきます。

そのような山が順にA・Bと2つできたとすれば、Aの下がいちばん古く、Bの上が最新です。

ところが問題は、ちょっとした(中途半端な)片付けの時に、Bの上にAを載せたりするわけですね。

すると新しい山では、比較的新しい層が下の方に来てしまいます。いわゆる「地層逆転」です。

しかも立ち並ぶ山々がときに土砂崩れを起こし、その修復作業によって、地層はいよいよバラバラになります。

地震のあとで大規模な片付けをしたはずですが、どうしたことか開院当初の書類を出土したのには驚きます。

10年以上まったく手つかずの、戸棚の中のガラクタの整理は、今回もまたお預けとなりました。

ワケあって、Macが並んでますが

当院は年末年始の休診中ですが、今日はコッソリ出勤して、新年の診療に向けての準備を行いました。

ひとつは、今年から(正確には昨年12月31日から)改定された診療報酬に関する、システム更新作業です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3718.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ように、PCR検査の点数が大幅に引き下げられました。4月からはさらに下がる予定です。

外部への検査委託料との差額が医療機関の収入となるので、点数の大幅引き下げは一大事(死活問題)です。

と思っていたら検査センターから価格改定の連絡が入り、検査しても赤字にはならない料金に下がりました。

抗原定性検査の点数も下がりますが、検査キットの納入価格を大幅に安くすると業者から連絡が入りました。

それじゃあ最初から安くできたんじゃないの?、と思ったりもしますが、業者もたぶん精一杯なのでしょう。

検査業者も試薬業者も、厚労省のもくろみ通りの「企業努力」を強いられ、利益を圧縮させられたわけです。

そして「末端業者」である医療機関はいつも、このような「医療費削減」の波に翻弄されることになります。

もうひとつ今日したことは、電子カルテの予備機(しかも2台!)の造設です。

1台は予備サーバーに、もう1台はクライアントとして、いつでも稼働できる状態にセットアップしました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3740.html" target="_blank" title="年末のようなコト">年末のようなコト</a>がまた起きないとも限りません。これも危機管理(機器管理)の一環です。

そしてこのような面倒な作業を、私は嫌いじゃない。ていうか好き。なんなら大好き(嬉嬉管理)。

おかげで院長室には、何に使うのっていうぐらいMacがずらっと並んでいますが、これはムダではないのです。

書斎を久々に片付けてみた

地震の直後でもないのに足の踏みどころもない自宅の書斎でしたが、今日は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3008.html" target="_blank" title="ほぼ2年ぶり">ほぼ2年ぶり</a>に片付けをしました。

それほど大掛かりなことはやっていません。大々的にやろうとして失敗してきた経験が何度もあるからです。

これまでの私は、書斎の片付けをする時はまず、収納家具やグッズを買いに行くことから始めていました。

なんなら最初に工程表を作ったりして、それが完成したら満足してコーヒーで一服したりしていました。

今回は、何も買わず、何も作らず、ただ淡々と手前のモノから順に片付けるという手法を試みました。

まずは、ドアからデスクまでの床の上に積み重ねられている文書類の「処理」から始めました。

「いつか読もう」と思っていた書籍・雑誌・パンフ・チラシ・取扱説明書は、書籍以外はほとんど捨てました。

Macとスキャナを立ち上げて作業を進めたのが、今回のポイントでしょうか。

すべての書類にざっと目を通し、その中に「捨てがたいページ」を発見した場合は、スキャンして捨てます。

どうしても現物を残しておきたい書類はクリアファイルに入れ、本と一緒に本棚に収納します。

その収納スペースを作るために、本棚を占拠していた雑誌とパンフ類も、同様に断捨離しました。

片付けはまだ、全体の1割程度で今日は終了としましたが、それでも床が見えるようになったことは収穫です。

部屋の奥まで行けるようになりました。床が露出したので掃除機をかけました。これは衛生上も良いことです。

今回スキャンした文書ファイルについては、「いつか読もう」と思っています。