手袋も足りません

新型コロナの濃厚接触者の待機期間が、これまでの10日間から7日間に短縮されることになりました。

さらに「エッセンシャルワーカー」は、最後の接触から5日目に、待機を解除できるようになります。

感染拡大のリスクはわずかに高まるとしても、待機を最小限にして社会をを回す方に舵を切ったわけです。

エッセンシャルワーカーの待機解除は、4日目と5日目に抗原検査で陰性であれば、という条件付きです。

さて検査キットが入手できるかどうか、そもそもこの場合の抗原検査が妥当なのかどうか、疑問はあります。

万一当院でスタッフ10人が濃厚接触者となった場合、全員が職場復帰するためにはキットが20回分必要です。

そうでなくても不足気味の、お宝のキットですから、そのような無駄遣いはできるだけ避けたいところ。

最初から職員同士が互いに濃厚接触者とならないよう、常日頃の行動に留意しておかなければなりません。

私の発熱外来の防護具は、マスク2枚+フェイスシールド+ガウン+手袋に、最近はキャップも加わりました。

国や市からの物品配給によって、たいていの物品は足りていますが、手袋だけがどうしても不足気味です。

この機会に言わせてもらいますけど、国から定期的に配給される物品ってバランスが悪いですね。

先週届いたのは、マスク200枚、ガウン200枚、手袋1200枚でした。

患者ごとに必ず取り替える手袋は、他の物品と比べても桁違いの消費量。手袋が真っ先に足りなくなります。

国のやることって、全体の規模が大きいためか小回りが利かず、ムダとムラが大きいのです。

なので手袋だけは、厚労省のサイト「G-MIS」から「緊急配布」を要請して調達することになります。

こういう「緊急ルート」があるのは助かります。だって、通販サイトから買うと、いまだにバカ高いし。