濃厚接触者の未検査での臨床診断は妥当

平日だというのに、今日も発熱外来受診者が多数いました。

その多くが、同居家族に感染者が出た人たち、すなわち「濃厚接触者」でした。

今週日曜と月曜に当院でPCR検査または抗原検査をした90人のうち28人、約3割が濃厚接触者でした。

その28人のうち検査結果が陽性だったのは11人で、そのほとんど(10人)は発熱等の症状がありました。

一方、検査で陰性だった濃厚接触者17人のうち6人にも、微熱や咽頭痛や咳などの症状を認めました。

有症状の濃厚接触者は16人。新しく示された基準では、その全員を検査なしで感染者と診断できます。

しかし実際には、そのうち6人は、臨床診断によって誤って感染者とみなされてしまうことになります。

さて今日は、30人の方が当院でPCRまたは抗原検査を受けました。家族内の濃厚接触者は11人(36.6%)。

濃厚接触者の割合は、どんどん増えてきている印象です。このうち有症状者は8人。うち1人は抗原陽性でした。

オミクロン株だから濃厚接触者が増えているのではなく、検査を希望する濃厚接触者が増えている印象です。

そして無症状の方よりは、たしかに有症状の方の方が明らかに、陽性率は高いようです。

医療ひっ迫対策としては、有症状濃厚接触者を未検査で感染者とみなすのは、いまは妥当と言えそうです。