たとえ弱毒でも、感染力が強ければストレスです

新型コロナの感染者が急増し、「医療ひっ迫」の心配がまた出てきました。

とくにオミクロン株は過去にないスピードで感染が急拡大しているので、ひっ迫の懸念も顕著です。

今回は、病床のひっ迫だけでなく、医療従事者の感染等による診療制限も問題視されつつあります。

いやこの問題は、2年近く前から想定してきたことです。

(1)自分が感染した場合、院長室と診察室を結んで「遠隔診療」をすることは可能か

(2)当院職員が感染した場合に備えて、職員間の濃厚接触を最小限にするためには日頃からどうすべきか

(3)職員の家族や知人・友人等が感染した場合の対処法を、マニュアル化しておくべきではないか

さいわい、昨年までは前述したようなケースには該当しませんでしたが、今後はわかりません。

第5波の収束後からはとくに、院内の休憩室でのマスク着用や黙食が、必ずしも徹底されていませんでした。

ここは改めて初心を忘れないよう気を付けようと、職員みんなで確認し合ったのはほんの2,3日前のことです。

オミクロン株が感染力は高いけど重症化しにくいことは、一般市民にとっては安心材料です。

感染者数が驚くほど多くても、その数字を見て右往左往する必要は無いと言う人もいます。

しかしいくら弱毒でも、医療機関で受診者に感染させるわけにはいきません。

その意味では、弱毒かどうかには関係なく、これまでと同等以上に院内感染の予防に努めなければなりません。

たとえ重症化しにくくても、感染力が高ければ医療現場には大きなストレスがかかるのです。