3連休を前に、新型コロナのオミクロン株が日本中で猛威を振るい始めています。
今日の東京の新規感染者数は922人。昨日の641人の1.44倍でした。
沖縄はなんと1414人。奇しくも昨日の981人の1.44倍です。まさしく、2日で2倍のペースじゃないですか。
熊本も油断できません。一昨日の5人から昨日24人に増えたと思ったら、今日はもう31人。
もしも今後2日で2倍のペースで増え続けるなら、1カ月後には熊本県民が全員感染してしまう計算になります。
それは無いとしても、欧米のように日本全国で毎日数十万人の感染者が出る日が来る可能性はあります。
オミクロン株は軽症のようですが、感染者数がとても多ければ、一定数の重症者や死亡例も出ることでしょう。
しかし、今年1年間の日本の感染者数が1千万人に達することになったとしても、驚くことはありません。
いまは影を潜めている季節性インフルエンザの感染者数が、2年前までは毎年ほぼ1千万人だったからです。
そのインフルエンザの死亡数は約1万人だったので、死亡率は0.1%。
新型コロナは、インフルエンザに近いか、それよりも軽い感染症に落ち着こうとしているようにも見えます。
両者の大きな違いがあるとすれば、治療薬がまだ十分に普及していない点でしょう。
経口薬の「モルヌピラビル(商品名ラゲブリオ)」は、ようやく一部の医療機関で処方が始まったばかりです。
当院でも処方できるように手続きはしていますが、まだ準備段階です。いや、もう処方できるのかな?
今日はその薬の「市販後調査」に関するWeb説明会が「Zoom」で行われたので参加しました。
どうやら当面は、副作用等の報告を定期的に(2週間毎に!)行うことになります。なかなか面倒臭いです。
いまのところは、インフルエンザに対するタミフルのように、気軽にホイホイ処方できる薬ではなさそうです。