当院へのワクチン配分は、予想通りファイザー大幅減

ブレイクスルー感染の多い「オミクロン株」が増えつつある今、追加接種 (3回目の接種) の準備が進んでます。

医療機関に対して先日、熊本市の「ファイザー及びモデルナワクチン接種に関する意向調査」が行われました。

2月と3月のすべての日付ごとに、どちらのワクチンをそれぞれ何本接種できるかを調べるものです。

当院かかりつけの方の接種実績を元に、その全員へのファイザー接種を確保できる数値を私は回答しました。

すると昨日、「ワクチン配分量(接種可能上限量)」の通知が、熊本市感染症対策課からFAXで届きました。

ちなみに感染症対策課からはいつも、重要でもない通知は「PPAP」メールで、重要なものはFAXで届きます。

世の中がPPAP禁止に向かう中、熊本市は「zip暗号化ファイル」とパスワードを同一メールで送って来ます。

なので厳密にはPPAPですらなく、しいて言うなら「PAP」です。この場合、そもそも暗号化自体が不要です。

さて、熊本市から示されたワクチン「配分量」は、2月分は希望量の73%、3月分はわずかに43%でした。

この数字(=ワクチン配分按分係数)は、市内の医療機関の希望数の総数を、配分可能総数で割ったものです。

すべての医療機関に公平に、意向調査での回答本数にこの配分按分係数を掛けた本数だけを配分するようです。

このやり方だと、多めに申請したら十分に確保でき、必要本数だけ申請したら全然足りなくなってしまいます。

当院に提示された配分量では、かかりつけの方全員へ、ファイザーで追加接種するのは不可能な本数でした。

なので不足分はモデルナで補うことになります。どうやらモデルナは、欲しい分だけ供給してもらえそうです。

高齢者ですらこれですから、64歳以下の一般の方の接種に至っては、大半がモデルナになると予想されます。

当院では、日曜日にはモデルナだけを接種するなど、付加価値を付けてみようかと思っています。