世間を騒がせている「オミクロン株」ですが、すごく怖いのか、ぜんぜん怖くない(かもしれない)のか。
感染がまた世界中に広がって、しかしいつしか普通の風邪になっていく、今はその過渡期なのでしょうか。
よくわからないので横道にそれて、「omicron」の英語の発音で気になったことなど。
私はてっきり「オウマイクロン」(「マイ」にアクセント)と言うんだろうと思ってました。
しかし実際に外人が言ってるのをTVで見てたら、ほとんどが語頭にアクセントの「オミクラン」ですね。
コロナ禍でよく耳にする外来語としては、前に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3495.html" target="_blank" title="「ウイルス(virus)」の発音">「ウイルス(virus)」の発音</a>について書きました。
「ワクチン(vaccine)」もよく聞きますが、発音は後半にアクセントのある「ヴァクスィーン」ですね。
たまに外人が来院して、「ヴァッスィネーションやってるか?」みたいに尋ねてくることがあります。
なんて?(pardon?)と聞き返して、やっと予防接種(vaccination)のことだとわかります。
日本語では「ワクチン」の「ワ」を強く言うものだから、英語の発音とのギャップが大きいのです。
こういうのを、ワクチンギャップと言うのかもしれませんウソ。
医学知識や用語の多くはドイツから入って来たため、ドイツ語読みが定着している、という説があります。
私もそう思ってきましたが、確認したら「Vakzine」の読みは「ワクツィーン」で、アクセントは後半です。
日本語とのアクセントが一致しないのが気に入らない。
そういえば、ワクチンを考案したのはパスツール。ドイツ人じゃなくてフランス人じゃないですか。
で、フランス語「vaccin」の発音を聞いてみると、「ヴァクスァン」でアクセントは語頭にある。
つまり、日本語の発音は、ドイツ語の発音にフランス語のアクセントが加味されたと、そんな感じですかね。
近代のワクチン・感染症学は、独仏の両国が牽引したゆえでしょうか。
ちなみにイタリア語の「vaccino」は、「ばっちいの」と聞こえます。