福岡国際マラソンは、今日の大会をもって、75年の歴史に幕を閉じました。
そうなってしまった理由等については、新聞やTVで解説しているでしょうから、ここでは触れません。
学生時代から大学病院勤務時代には福岡市内に住んでいましたが、実際に沿道で応援したのは1回か2回です。
護国神社の向かい辺りにあった自宅マンションの、すぐ前の道がちょうどマラソンコースでした。
たしか1990年、全国放送されるTV中継に映り込もうと、よちよち歩きの長女を連れて家族で沿道に出ました。
すぐ目の前を、先導する白バイや、選手たちや、TV中継車や、関係者の車がどんどん通過していきます。
スタート地点からそう遠くない場所だったので、その集団はあっという間に全員が通り過ぎて行きました。
選手らを撮すTVカメラが私たち家族をも捉え、その姿を全国に放送していたのは確実と思われました。
ところが、自宅に戻って録画していた放送を見て驚きました。
あろうことか、私たちが映るはずのタイミングで生中継が中断され、コース紹介をしてるじゃないですか。
このマラソン大会にまつわる思い出と言えば、だいたいそんなところです。
その頃の福岡国際マラソンのTV中継は、NHK福岡放送局が行っていました。
当時福岡放送局にいた友人の中江君は、中継電波を途切れさせないための技術的課題に取り組んでいました。
常に中継車を直視できる位置に受信基地局を確保するために、市内のビルの立体地図を作っていたようです。
たしかそんな話でした。違うかもしれません。もう30年前のことですから。