人々が動き始めました

世の中、あちこちが混み合ってきているようですね。国内移動も活発化しています。

私などはすぐ、空の便はどんな具合だろうと、思ってしまいます。空(から)の便(べん)じゃないです。

Facebookなどで見てみると、今日の羽田空港も激混みのようですね。朝の6時ごろから、随所に長蛇の列。

保安検査場通過は出発時刻の20分前まで、というのが通常の規定ですが、今日は40分前との案内だったよう。

ご存じのように羽田の第2ターミナル(国内線)には、A〜Dの4つの保安検査場があります。

そのほかに、PREMIUM CHECK-INが2カ所、SUITE CHECK-INが1カ所あります。

最上級ステータス専用のSUITE CHECK-INが、皮肉にもいまいちばん混み合っているようですね。笑えます。

これら7カ所の検査場のうちA・B検査場にだけ、最先端の「スマートレーン」が導入されています。

スマートレーンでは、手荷物のカバンから、パソコンやペットボトルなどを取り出す必要がありません。

特大のトレイに、カバンと上着を全部いっぺんに乗せればOK。なので行列が最も短い検査場です。

昨日今日は、遅延や<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2611.html" target="_blank" title="オーバーブッキング">オーバーブッキング</a>もひどかったようですね。とくに羽田–伊丹便は、軒並みオーバー。

最終的には満席にはならないだろうと予約を詰め込んだら、キャンセルが少なくてオーバーになるわけです。

利用客がコロナ禍前の混み具合に戻るペースが、航空会社の予想を上回っていたということでしょうか。

オーバーブッキングが出た時は、搭乗口の前に「ご搭乗便変更のご協力について」という掲示が出ます。

その下の方に、後続便などへの振替に協力すれば1万円か7500マイルあげるよ、的なことが書いてあります。

なかには、この協力金(マイル)目当てに、オーバーブッキングしそうな便を予約する強者もいるとか。

3回目のワクチンの選択は自由、というけれど

「新型コロナワクチンの3回目は、2回目までとは異なるワクチンを打っても良い」ということになりました。

これを聞いて、いや〜な予感がしてる医療機関は多いと思います。少なくとも私はそう。

だってそうでしょう。モデルナはファイザーよりも概して発熱などの副反応が強いことは周知の事実です。

とりわけ若い男性では、心筋炎・心膜炎の恐れを考慮してモデルナ→ファイザーの変更OKとされてきました。

当院への問い合わせでも、ファイザー打ってもらえるんですね、と電話で念を押す方が何人もいました。

そんな状況なのに、3回目の接種でわざわざ、ファイザー→モデルナに変えたい人なんているんでしょうか。

むしろ今回の方針変更によって、モデルナ→ファイザーの変更を加速するような気がしてなりません。

結果的に、ファイザーが足りなくなって、仕方なく3回目だけモデルナを打つような人が出てきそうです。

というよりも、ファイザー→モデルナの変更を可能にするための方針変更としか思えません。

おそらく、3回目用のファイザーが足りないのでしょう。それをごまかすための稚拙な施策なのです、きっと。

「自分の打ちたい方を予約の段階で選択してほしい」なんて堀内担当相は言ってますけど、とんだ詭弁です。

自分の打ちたい方がすんなり予約できるとは思えません。そしてそのしわ寄せは結局、医療機関に来るのです。

その結果、これまでファイザーしか打って来なかった医療機関が、モデルナも扱う必要が出てくるのです。

「1つの医療機関で複数のワクチンを取り扱うことを可能にする」というのは、ホントに重大な方針変更です。

保存法も調整法も接種量も異なるので、間違いを避けるため、両方を同時に扱わないようにしてきたからです。

許してもらえるなら、当院ではモデルナは扱いたくありませんね。ワクチン取り違えの元ですから。

気が動転、が大事故の始まり

大阪で高齢ドライバーが起こした事故は、クリープ現象で車が動いたことに動転したのが原因だったようです。

マニュアル車では、停車中にはギアをニュートラルに入れていましたが、オートマ車でそんなことはしません。

ブレーキペダルを踏むだけです。ペダルから足を離せば、アイドリングによって車がゆっくり動き出します。

これが「クリーピング」とか「クリープ現象」といわれるものです。コーヒーとは無関係です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2727.html" target="_blank" title="以前私が被害に遭った事故">以前私が被害に遭った事故</a>も、クリーピングによって動き出した後続車が私の車に追突したものでした。

信号待ち中に車内で何かよそ事をやってるうちに、ブレーキペダルに乗せた右足が離れてしまったのでしょう。

もしもそのドライバーが、慌ててブレーキを踏もうとしてアクセルペダルを踏んでしまったら・・・

事故につながるかどうかの分かれ目は、慌てたときに適切な対処ができるほどの反射神経があるかどうかです。

そして解決策は、急にアクセルを踏むような異常な状況では車が反応しないような、安全システムでしょう。

突然のアクセル全開が、意図したものか誤操作か、いまどきの車はそのぐらい判断できなきゃダメです。

でもときには、いきなり急加速・急発進を楽しみたいという方もいるでしょう。それはわからないでもない。

そういう場合のためには、安全システム一時解除スイッチがあればよいのです。

一度急加速したら、その解除スイッチはリセットされ、再び安全システムが稼働する、それでいいでしょう。

医療従事者への新型コロナワクチン追加接種の問題

新型コロナワクチンの3回目の接種について、厚労省は今日、2回目から原則8か月以上あけるよう求めました。

厚労省の分科会は一昨日、「自治体の判断で6か月以上の間隔での接種」が可能だと示したばかりでした。

ところが昨日になって、「6か月はクラスターの発生など特殊な状況の場合」だと条件を厳しくしました。

この方針が感染症学的に適切なのかどうかはともかく、これで自治体は混乱を免れることでしょう。

熊本市は各医療機関に対し、12月および1月に3回目の接種を受ける医療従事者の人数の調査を行っています。

また、その対象者へは自院で接種するのか、他院で接種するのか、その意向調査も行われました。

当院のスタッフのうち、今年5月に接種を受けた者は7名。これらが来年1月に接種する対象となります。

ただし、5月中に接種した者が全員、8カ月後の1月にできるというわけではありません。

ファイザーのワクチンは6人単位の接種なので、対象者7人のうち6人しか、1月中には接種できません。

その6人への接種を自院内で行うとなると、つまり、6人全員が同じ日に接種をすることになります。

コロナワクチンは、熱などの副反応を考慮して、2回目までは日時をずらしてスタッフへ接種してきました。

何人ものスタッフが同時に、高熱を出したり体調不良になっては困るからです。

ところが3回目の接種は、6人まとめて打たなければならず、皆が同時に副反応を起こす危険があります。

リスク回避のためには、あらかじめ接種後2日間程度の臨時休診日を設定しておく必要があるかもしれません。

命名のセンスが無いから取り違える

医薬品「カナリア配合錠」と「カナグル錠」の取り違えが起きたという、注意喚起のメールが届きました。

よくある案件とは異なる点は、両者がいずれも糖尿病の治療薬、しかも成分が半分同じだということです。

じゃあ、たとえ取り違えても、薬の作用が強まるか弱まるかの違いだけか、と考えるのは早計です。

副作用が原因で薬を変更した患者へ、取り違えによってまた同じ成分を含む薬を処方した事例だったからです。

「カナリア配合錠」は、「テネリア錠」と「カナグル錠」の成分を配合した「配合錠」です。

「テネリア」と「カナグル」から2文字ずつとって結合して「カナリア」というわけです。

このような命名法によって、配合錠として認知されやすくしたつもりでしょうけど、センスがないですね。

たしかに「カナリア」自体は覚えやすいですが、配合した元の薬の名称の存在感が希薄なのが問題なのです。

「テネリア」の個性は「テネ」にあるし、「カナグル」の特徴は「グル」ですよ。

なので、両者の存在感を残しつつ結合するなら「テネグル」しかないでしょう。

配合錠でいうなら、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2192.html" target="_blank" title="以前書いた">以前書いた</a>「ミカルディス」+「アムロジン」→「ミカムロ」、は良い命名例ですね。

センスの良い命名は、覚えやすいだけでなく配合内容がよく分かるし個性的なので、取り違えも防げます。

前から言ってますけど、医薬品に命名する前にひとこと私に相談してくれたら、きっと良い名前を考えるのに。

「メタバース」を考え過ぎてみる

メタボのおっさんたちのチーム名じゃありませんよ、「メタバース」。

Facebookが社名を「Meta」に変えたことで、急にメディアを賑わし始めましたね、この言葉。

メタバースとは、自分のアバターを操作して他者と交流する、インターネット上の仮想世界のこと。

ちょっとRPGっぽいイメージが私にはあって、大企業がどんどん参入している意味がまだわかりません。

「Metaverse」は、「meta」(超越)と「universe」(宇宙)を合わせた造語だと。じゃあ「meta」って何。

「メタ」と聞けば、「オルト(オルソ)・メタ・パラ」を連想しますよね、化学のお勉強をした方なら。

ベンゼン環の2つの置換基の位置関係(離れ具合)による呼び名です。と書きながらひどく懐かしい。

例えるなら、お隣さんが「オルト」で、お向かいさんが「パラ」、はす向かいが「メタ」ですね。

オルトは「正規」、パラは「反対」を表し、メタは「間・変化」を表すと、辞書には書いてあります。

メタは言うなれば「あさっての方向」に当たり、「超越」という意味につながったことも納得できます。

なのでメタバースは、別次元のようなパラレルワールドのような、しかし現実とリンクした空間なのでしょう。

今すぐに私の仕事に役立つものではなさそうですが、興味はあります。と同時に、危惧することもあります。

メタバースの居心地が良すぎて、現実の人間はただ、生命を維持するだけの存在になったりしませんかね。

もはや現実生命の意義すら不要視するような未来にはなりませんかね。メタバースだけでいいじゃん、なんて。

そして最後には、メタバースのシステム自体が利用者をコントロールする『マトリックス』みたいになる。

EVシフトの障壁〜自宅編〜

NHKスペシャル「EVシフトの衝撃~岐路に立つ自動車大国・日本~」を見ました。

やや冗長な部分もありましたが、私が懸念していることが取り上げられていました。日本は出遅れていると。

ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)という中途半端はもう、世界では通用しないのです。

その意味で、純粋な電気自動車(EV)を最近は、「BEV(Battery Electric Vehicle)」と表記したりします。

これが原理的には最終形なので、課題はバッテリーの性能だったり、充電インフラということになります。

私が次に買う車をBEVにするとすれば、それは環境問題を考慮した理由ではなく、単純に性能です。

テスラの「プラッド」は、0–96km/h加速は1.99秒というバケモノです。数字を見ただけで興奮します。

私が<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3682.html" target="_blank" title="先日試乗">先日試乗</a>したのは、実は0–100km/hが3.3秒の車でしたが、それでも頸椎をやられそうな加速でした。

イーロン・マスクCEOがアピールするまでもなく、EVの動力性能は、最終的にはガソリン車に勝るでしょう。

ただ、パワーを与えすぎると制動など他の機能が付いてこれないので、ほどほどに抑えているだけなのです。

とは言え、実際にBEVを所有するとなると、自宅に充電設備を設置しなければなりません。

わが家の場合、ガレージ全体を作り直すとか、外構を大幅にリフォームすることになるかもしれません。

図に描いてみると、ガレージの位置やサイズと現有の生垣や塀との兼ね合いが、なかなか難しいのです。

ひとくちにEV導入と言っても、乗り越えるべき障壁は山ほどあります。もちろん資金面も。

新型コロナワクチン1,2回目の接種終了

当院での、新型コロナワクチンの1,2回目の接種は、本日で終了しました。

配給を受けていたファイザーのワクチンは、本日最後の1バイアルまで使い切りました。

キャンセルの影響等でワクチン液は少量残りましたが、廃棄しました。自分にこっそり接種、していませんよ。

大多数の医療機関とは異なり、当院は市の予約システムを利用せず、独自の予約受付で接種を行いました。

その理由は、日頃のかかりつけの方に必ず当院で接種できるようにするためです。

市のシステムを利用しても、独自の予約枠を別に設けることは可能です。

しかし、かかりつけの方全員の接種枠を作ったら、他に一般予約を受け付ける余地がないことに気付きました。

なので市のシステムから離脱し、独自に予約を取り、市からワクチンの配給を受け、接種をしてきたのです。

5月19日から開始した一般向け接種は、約半年の間に、当院で603人の方への接種を行いました。

6の倍数ではないのは、ドタキャン等さまざまな要因によるものです。

2回目の接種をしたのは597人。1回目のあとでアレルギー反応等が強かった方には、2回目を行っていません。

さて次は、3回目の接種(=「追加接種」)が始まります。

2回目の接種後、おおむね8カ月を経過した方が対象なので、実質的にはまず、医療従事者から始まります。

しばらくはインフルワクチンに注力したいので、当院ではコロナは原則1月以降に接種を始める予定です。

当院で1,2回目の接種を行った一般の方には、当院で責任を持って3回目の接種をしたいと考えています。

おそらくそれは2月からですが、その頃にインフル大流行やコロナ第6波が来ていないことを祈るばかりです。

HPVワクチンの「積極的勧奨の再開を妨げる要素」はありません

「大きな方向性として、積極的勧奨の再開を妨げる要素はない」

HPVワクチンについてのこれまでの検討を踏まえて、厚労省の審議会は今日、このように言い始めました。

「積極的勧奨の再開を妨げる要素」が消失したわけでもなく、元々そんなものは無かったのです。

しいて言うなら、たとえ副反応があっても必要なワクチンは打つべきだと、厚労省も考え直したのでしょう。

強い副反応がある新型コロナワクチンの接種を推進してきた経験から、少し強気になったのかもしれません。

今後はHPVワクチンの接種を推進しようということになり、以下のポイントが挙げられました。

(1)有効性に関する新たなエビデンスが確認され、安全性についての特段の懸念は認められない

(2)接種後に生じた症状に苦しんでいる方に寄り添った支援策を今後も進めていく

(3)HPVワクチンに関する情報提供を充実していく

こうした中でついに厚労省は、「積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させる」ことになりました。

口が裂けても、これまでの差し控えは誤りだったとか、もっと早く再開すればよかった、とは言いません。

これは極めて妥当・適時な判断なのである、と屁理屈を通す窮屈な人種なのです、官僚とは。

ああもうわかりましたから、やるなら徹底的に、これまで接種機会を失った人たちへの救済もお願いしますよ。

反ワクチンの意見も無視はできませんが、情に棹さして流されっぱなしではダメです。予防接種は科学です。

通信エラーが目立ってきたら、Macも入れ替えの時期?

毎日使っているAirPods Proの左側だけが、今日の夕方から突然、聞こえなくなってしまいました。

買って13日目なので、重大な初期不良にしては故障発現が遅すぎます。これまでの取り扱いも問題ないはず。

ならばたぶん、すぐに修復できるエラーでしょう。ということで、私が実際に試みた原因検索と対処法を。

(1)充電不足?:充電ケースにしばらく(30秒以上)入れてみる →ダメ

(2)iPhone側の問題か:iPhoneをリスタート →ダメ

(3)音量バランスの不良:iPhoneでチェック →問題なし

(4)自分の耳の問題:耳元で指先をこするテスト →聴力左右差なし(たぶん)

(5)Bluetoodh再接続:いったん登録解除し、再接続 →見事に解決

そんなことだろうとは思ってました。Bluetooth機器のトラブルはしばしば、再接続で解決しますね。

逆に言うなら、とくにBluetoothのバージョンが古い場合には、接続トラブルが頻繁に起きます。

当院の電子カルテの端末には古いMacを使っているので、Bluetoothエラーでけっこう苦労しています。

個人用などの電子カルテ用途以外のMacとは異なり、電子カルテ用はなるべくシステムを変えたくないのです。

とはいえ、最新でも5年前、古いものは10年前に買ったMacを使い続けているので、そろそろ刷新の時期です。

通信エラーが目立つようになってきたら、もうOSだけバージョンアップしてもダメなのです。

すでに新しいMacは5台ほど買い揃えています。あとは電カルソフトをインストールして入れ替えるのみ。

というと簡単なのですが、全部同時に入れ替えようと思っているので、なかなか腰が上がりません。

その結果、ときどきトラブルを起こしながらも、ずっと同じ機器を使い続けて現在に至っているのです。

年末年始の休み中に、総入れ替え作業を行う予定です。逆に重大なトラブルを生まないように気を付けながら。